【要約】脳が老化している人に見えている世界【米山公啓】
今回紹介する内容は医学博士で神経内科医である米山公啓さんの著書『脳が老化している人に見えている世界』の一部分です
▪︎脳を知る
①脳の老化はいつ始まる?
実は、脳の老化は成人後すぐに始まるとされています
ただし、その進行具合には個人差があります
若い頃から老化の兆候を感じる人もいれば、80代でも若々しい頭を保つ人もいます
この差は生活習慣によって大きく変わることがわかっています
②脳は年を取っても成長する?
驚くべきことに、脳は鍛えることで年齢に関係なく成長します
例えば、ロンドンのタクシー運転手が日々の訓練で記憶を司る脳の「海馬」という部分を発達させたという研究結果があります
また、語彙力は60代後半がピークという研究もあり、脳の能力は一部の分野で年齢とともに向上するのです
③物忘れと認知症の違い
物忘れは「どこに鍵を置いたか忘れる」といった自然な現象ですが、認知症は病気です
例えばアルツハイマー型認知症では、単なる物忘れを超えた記憶障害が進行し、日常生活に影響を及ぼします
早期に診断を受ければ進行を遅らせたり、改善することも可能なので、症状が気になる場合はすぐに専門医に相談しましょう
▪︎その思考を続けるとボケてしまう
①楽しみを見つけることの重要性
「何をしても楽しくない」と感じるとき、脳は刺激不足になりがちです
この状態を防ぐためにおすすめなのが、感情を揺さぶる体験を取り入れることです
例えば、スポーツ観戦は感情を動かし、脳を活性化させるのに効果的です
仲間と観戦することでさらに効果が高まります
②ネガティブな言葉を避ける
「疲れた」「つまらない」といったネガティブな言葉は、脳がそれを現実と認識し、疲労感を増幅させます
これを防ぐためには、ポジティブな言葉に言い換える習慣をつけることが重要です
例えば、「忙しい」を「充実している」と置き換えると、気持ちも前向きになり、脳が活性化します
③自分を過剰に責めない
「自分は老害かもしれない」と感じたら、冷静に自分の行動を振り返りましょう
他人への批判や不平が増えたと感じるときは、意識的に視点を変え、新しい経験や人との交流を増やすことが解決の糸口になります
▪︎70歳からのやってはいけない生活習慣
①一つの行動に固執しない
脳を活性化させるには、新しいことに挑戦する柔軟性が重要です
年齢を重ねても、新しい趣味や学びを取り入れることで、脳のネットワークを広げることができます
逆に、一つのことだけにこだわると脳が硬直しやすくなるので注意しましょう
②偏った食事や運動不足を避ける
バランスの取れた食事や適度な運動は、脳の健康を保つ鍵です
特に、地中海式ダイエット(魚、ナッツ、オリーブオイル中心)や軽いウォーキングは脳機能の低下を防ぐ効果があるとされています
③心の健康も大切
孤独やストレスは脳にとって大きな敵です
家族や友人とのつながりを大切にし、自分が楽しいと感じる活動を優先することが大切です
▪︎【まとめ】生活習慣を整えていきましょう
脳の老化は避けられないものではありません
適切な生活習慣や思考の癖を取り入れることで、脳はいつまでも成長し続けます
あなたも今日から、楽しみを見つけ、ポジティブな思考を心がけてみませんか?
小さな変化が将来の大きな差を生むかもしれません
この本は、「脳の健康を守る方法」を教えてくれる貴重な一冊です
興味がある方はぜひ読んでみてください!
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