【要約】金利を見れば投資はうまくいく【堀井正孝】
今回紹介する内容はマネックス・アセットマネジメントの債権運用部長である堀井正孝『金利を見れば投資はうまくいく』の一部分です
▪︎金利とは?景気と金利の関係
金利は「お金を借りるときの手数料」のことです
たとえば、銀行から100万円を年利1%で借りる場合、毎年1万円を利息として返す必要があります
実は、この金利は 景気のバロメーター でもあるのです
金利の動きは、景気の「春夏秋冬」を教えてくれるツールです
たとえば、日本経済は長らく「超低金利時代」でしたが、最近では プラス金利の時代 へと移行しつつあります
この変化を理解することが、今後の経済と投資を考える重要な鍵となるのです
▪︎3つの重要な金利とは?
①短期金利
・期間:1年未満
・特徴:日銀が定める「政策金利」が代表例です。景気が悪いときには金利を下げ、景気が加熱するときには金利を上げて調整します。
・ポイント:経済の「短期的な方向性」を示します。
②長期金利
・期間:1年以上
・借金のようなもので、利回りは市場での需要と供給によって変動します
・ポイント:経済の「長期的な展望」を示します
③社債利回り
特徴:企業が発行する「社債」の利回りです。企業の信用力が高いほど低い金利で資金を調達できます。
ポイント:企業の信頼性や経済全体の健康状態を反映します。
▪︎金利と投資の関係:なぜ金利が重要なのか?
投資家にとって金利は非常に重要です
なぜなら、金利の変動によって、株式市場・債券市場・為替市場 が大きく影響を受けるからです
株式市場への影響
金利が上がると、企業の資金調達コストが増え、利益が圧迫されるため株価が下がりやすくなります。一方、金利が低ければ投資がしやすくなり、株価が上昇する傾向があります
債券市場への影響
長期金利が上昇すると、既存の債券価格は下落します。これは、新しい債券の利回りが高くなるため、古い債券の価値が相対的に下がるためです
為替市場への影響
金利が上昇すると、その国の通貨が買われやすくなり、円高・円安に影響を与えます
▪︎今後の日本:金利はどう動く?
2024年、日本銀行は 長年の金融緩和政策から利上げに転じる動き を見せています。この背景には、世界的なインフレや金利上昇の流れがあります
2023年の変化
日銀は「イールドカーブ・コントロール(YCC)」の修正を行い、10年国債利回りの上限を0.5%から1%に引き上げました。これにより、金融政策の柔軟化が示されました
2024年の利上げ
長らく続いたマイナス金利が解除され、ついに「金利引き上げ」がスタートしました。これにより、日本経済は 超低金利時代 から新たな局面に移行しています
金利が上昇することは、投資においても慎重な判断が求められる時代が来たことを意味します
特に、住宅ローンや企業の資金調達コスト、株式市場など、あらゆる経済活動に影響を与えます
▪︎【まとめ】金利を見て賢く投資しよう
金利は経済の流れや季節を教えてくれる 重要なサイン です
日本経済は長年の超低金利時代から徐々に正常化に向かっており、この金利の動きを理解することが、今後の投資や資産運用のカギとなります
短期金利:経済の短期的な動向を示す
長期金利:経済の長期的な動向を示す
社債利回り:企業の信頼性と市場の健康状態を反映
金利を意識しながら投資を行うことで、経済の波に乗り遅れることなく、着実に資産を増やすことができるでしょう
金利の変動を味方につけて、これからの投資をうまく乗りこなしていきましょう!
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