脳が目覚めるたった1つの習慣 【忙しい人のための要約・まとめ】
今回紹介する内容は東北大学加齢医学部研究所教授である瀧靖之さんの『脳が目覚めるたった1つの習慣』の一部分です
▪︎脳を目覚めさせる方法
・脳の欲求を無視しない
やる気が出なかったり、集中力が続かなかったり、モチベーションが上がらなかったり、物事が覚えられない、思い出せないという状態は脳が半分眠っている可能性があります。原因として『脳の欲求を無視している』ことが挙げられるでしょう
脳には『幸せになりたい』という欲求が備わっています。自分が心地いいと感じるものや好きなものに囲まれて安全安心に暮らしたいという欲求を持っているのにも関わらず、私たちは忙しく過ごす中でこの欲求を無視してしまっています
脳に『幸せになるために必要なことをやっている』ということを感じさせることで脳は目覚めていきます
・幸せな人が成果を出す
幸福な人ほど仕事のパフォーマンスが高く収入レベルも高いことがわかっています。さらに、幸福を感じている人は結婚の成功率も高く、健康で寿命が長いという結果も報告されています
幸せを感じている人ほど行動量が増えて、その行動の結果が成果に結びついているのです。つまり、成果を出した人が幸せなのではなく、幸せな人が成果を出すということです
興味のない教科がなかなか暗記できないのと同様に、脳には『自分が好ましいと感じたこと』しか真剣に考えようとしない特性が備わっています。つまり、心地いいと思えないことに関してはやる気や集中力を発揮することは不可能ということです
・やる気は扁桃体が決める
脳が目覚める仕組みを理解する上で重要なのが『扁桃体』と『ドーパミン』です。脳は常に五感から大量の情報を仕入れていますが、『好き』『嫌い』というタグをつけて仕分けています
『嫌い』というタグがついてしまった情報には考えるのを拒絶しますが、『好き』とタグづけしたものにはスイッチがONになりそのことについて積極的に考え始めます
つまり、好きなものが手に入りそうな瞬間こそ脳のスイッチがONになりやる気と集中力が発揮されます。脳を活性化させるためには受け身ではなく『自分から幸せを掴みに行く』という姿勢が大切です
・自分が感じる幸せが大事である
自分自身が何を幸せと感じるかが大切です。とはいえ、自分を幸福にしてくれるものをしっかりと理解している人は少ないでしょう。人間というのは実際に自分を幸せにしてくれるものより、幸せにしてくれるはずだと思い込んでいるものに注目してしまう生き物です
お金持ちになれば幸せと思い込んでいる人は多いですが、宝くじに当選し急に大金を手にした結果、人間関係が壊れて友達を失ったり、家族がバラバラになったりして結局不幸になってしまった実例があります
つまり、金を稼ぐこと自体が幸せだと感じている人以外は、必要以上に働いてたくさん稼いでも幸せは感じられないということです
脳のスイッチをONにしたければ自分を幸せにしてくれるものを知ることが重要になります
・頑張りすぎてはいけない
脳の健康と幸せな人生を手に入れるのに重要なのが『頑張りすぎない』ことです。脳が活性化するのは『自分を幸せにしてくれるものを得るために積極的に行動を起こす』ときであり、嫌々何かをやろうとしているときは脳のスイッチはONになりません
やりたくないのに嫌々やるという行動がコルチゾールというストレスホルモンを分泌させて脳の海馬を萎縮させてしまいます。海馬は記憶を管理している重要な部分なので、小さく縮んでしまうことで認知症につながってしまいます
・好奇心を持つ
脳を目覚めさせるためには『好奇心を持つ』ことが重要です。人間は進化の過程で過酷な自然環境を生き延びるために快適で安全な環境や食べても害のないものを常に探し求めてきました。『好奇心』によって自分がよりよく生きるためのものを探し続けてきたというわけです
自分がよりよく生きるためのものを見つけると快楽物質であるドーパミンが分泌されて脳は気持ちよさを感じて幸せになります。脳は常に『もっと自分を幸せにしてくれるものを探しにいきたい』と考えているのです
つまり、好奇心を持って生きることこそ脳を喜ばせる行為なのです
・嫌なことの中に好奇心を見出す
仕事や日々の生活は当然ながら楽しいことばかりではありません。興味が持てない仕事や単調な作業、嫌いな相手とのやりとりなど避けたいことの方が多いですが、このような嫌いな物事の中に『好奇心』を見出すことができれば脳は目覚めることができます
コールセンター業務で面白い話があります。コールセンターとは支払いが遅れている人に対し、『早く支払いを済ませてください』と督促の電話をかけますが毎日のように暴言を吐かれるため離職率がとても高いことで有名です。しかし、利用者の悪口をコレクションするという『悪口図鑑』を作ろうという人がいました。ひどい悪口を言われるたびにストレスが貯まるどころか新たなコレクションが増えたことが嬉しくて仕方がなく、楽しんで仕事をしていた結果、その人は社内で1番の処理数を誇るエースになったそうです
つまり、嫌いなことの中にも好奇心を見出すことで、脳が活性化されて成果も出せるということです
・しっかりと寝る
脳を活性化させるために何より大切なのがしっかり睡眠をとることです。睡眠時間が短いと脳は小さくなります
8〜9時間寝ている子供は5〜6時間しか寝ていない子供に比べて脳の中で記憶を管理している『海馬』が大きいことが研究結果で明らかになっています。つまり、睡眠時間が短い子供は十分寝ている子供より海馬が小さいということです
これは大人も同じく、睡眠不足やストレスにより海馬が小さくなるという報告もあります
▪︎【結論】自分にとって心地いいこと楽しいことを積極的にやることが大切
頭がぼんやりして仕事や勉強が捗らなかったり、モチベーションが上がらないという悩みを持っている人は少なくないでしょう
脳の特性を知らずにむやみに頑張っても効率が悪く、やる気や集中食は持続できません
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