飲食のリアル
価値観が常に変化している事に気づいている人はどのくらいいるのだろうか?
レストランや居酒屋などの飲食店に行った時に気にするのは「味」ではなく、「サービス」や「世界観」になっている。
■なぜ?
最近は、「味」も均一化しており、どこの店に行っても恐ろしく不味いものに出会う確率は減ってきている。
だからと言って、めちゃくちゃ美味いかと言うとそこまでではない。つまり、普通が増えた。
全体の平均点が上がった・均一化した世界で、次に気になるのは「サービス」だ。
■サービスの平均点は上がらない
難しいもので、サービスの平均点は上がらない。人の感情に左右されるもので、味の様にマニュアル化しても平均が上がりづらい。さらに、外国人労働者が増えて理解度のバラつき、習慣、日本語のレベルなどの問題が増えた。
■サービスの質で淘汰される時代
価格に見合ったサービスを提供しなければ客は来ない。今ある安さを売りにしている店は、今後、さらに値下げはすれど、値上げは無い。
味なんて、どこで食べても変わらないならサービスや世界観(例、SNS映え)で差別化をするしかない。
・飲食は生き残れるが…
飲食は無くならない需要なので、最悪、価格を下げれば継続は出来る(金持ちにはなれないが…)。
アパレルなどはAIに乗り換えられ、無人店が増える。サービスが良くないスタッフは要らない。
この中で、生き残るにはサービスを磨くしかない。AIを理解できない店主などは、スタッフの教育をより一層厳しくする必要がある。
■時代を理解出来る人が生き残る
味のジャンルで世界的な賞を取った事はないが、飲食で勝ちたい人は、味ではなく、サービスと世界観で勝負をするべきだ。
この世の中には、「安い+普通の味=美味い」の方程式が染みついている。
高くて、美味いで生きるなら、一流店を目指すしかない。目指せないなら、究極の薄利多売もしくは究極のブランディングで勝負するべきだ。