聴解授業でノートテイキング
ディクテーションは自分の弱点(この音が聞き取れない、この語彙が分からない、この漢字を忘れているetc.)を知るのにいい練習だけど、その弊害か普段のメモまでディクテーションになってしまう人が結構居た。これはやばい、と思ってディクテーションではなくノートテイキングの時間をとってみた。改善点はあるけれど手応えも感じたのでメモに残しておく。
授業構成:
1.導入
⑴目的、メモの必要性、試験や学校生活で必要な場面)
⑵語学のプロ、通訳者たちの訓練について
①リテンション(聞き取った情報の維持)とリプロダクション(再表現)
②さまざまな方法(ディクテーションやシャドウイングなど)
2.通訳のノートに触れる
⑴通訳養成講座のサンプルビデオ動画視聴
⑵通訳者のノートテイキングの基本
⑶実際の通訳ノート⇒特徴の確認
3.練習
⑴準備 白紙を配布し縦半分に区切る
⑵単文(自作)まず例題をお試し。残すべき情報(固有名詞や数字)の確認→各自メモ→何名か板書→略語や記号など各自の工夫を全員で確認。その後練習問題を解く。各自メモ→何名か板書→略語や記号など各自の工夫を全員で確認。
⑶少し長めの文(自作) 同じく例題をお試し。各自メモ→何名か板書→略語や記号など各自の工夫を全員で確認。その後練習問題を解く。各自メモ→何名か板書→略語や記号など各自の工夫を全員で確認。
⑷長い文章をペアワーク まず二人ペア(A・B)を作る。Aにスクリプトを配布し、音声開始。今回はEJUの問題を使用した。音声を聞きながらAはスクリプトの内容を確認、Bはノートテイキング。音声終了後、Bはメモを見ながらAに話の内容を伝える。Aはスクリプトの内容と話に含まれていた情報が合っているかを教える。再び音声を流し、Bは一度目のメモを補い、その後再話。最後はAがスクリプトをBにわたして確認。
4.実践
JLPT聴解対策の授業なので、いま練習したノートテイキングを意識しつつ、「統合理解」の問題を解いていく。
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