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ときどき日本語教師です。授業のアイディアや失敗したこと、うまくいったことの覚え書き。
2020年度に担当していた演習系授業の記録を残しておきます。 0.環境・専門学校の日本語学科N2クラス(20〜30名)・オンライン⇒途中からハイブリッド(教室数名・Zoom多数)授業 1.目標・大学のオンライン授業/企業のテレワークで必要なツールを一通り使える・自分の意見をさまざまな表現方法で他者に伝えられる 2.内容①写真を4枚以上準備、画面共有しながら自己紹介②Googleスライドによるプレゼン(2テーマ)③Google Formsによるアンケート調査⇒分析⇒資料作
1.一斉授業から「公文式」に変更 レベル差がありすぎるクラスの読解、思い切って一斉授業をやめてみたのでメモに残しておきます。 もともとはN2対策の授業なんですが、スキミングがまったくできない(名詞修飾のどこが修飾部かわからない、文全体の主語と修飾部の主語が混ざる、5W1Hがどこかわからないetc.)状態だったので、テキストを『中・上級者のための速読の日本語』に変更。さらに、レベル差が大きく、一斉授業だと早く解ける人が退屈そうだったので、思い切って一斉授業から個人作業の時間
日本語教育における通訳のトレーニングの活用というと、ディクテーションやシャドウイングが一般的ですが、メモを取って再表現する練習=ノートテイキングを聴解に取り入れたらおもしろいんじゃないかな、と思ったので実践してみました。前回授業の構成を箇条書きして力尽きてしまったので、もうちょっと詳しく書いていきます。 1.はじめに 今回の「ノートテイキング」は、授業中のノートの作り方ではなく、逐次通訳のトレーニングとしてのノートテイキングを指します。 逐次通訳をするとき、通訳者は
ディクテーションは自分の弱点(この音が聞き取れない、この語彙が分からない、この漢字を忘れているetc.)を知るのにいい練習だけど、その弊害か普段のメモまでディクテーションになってしまう人が結構居た。これはやばい、と思ってディクテーションではなくノートテイキングの時間をとってみた。改善点はあるけれど手応えも感じたのでメモに残しておく。 授業構成: 1.導入 ⑴目的、メモの必要性、試験や学校生活で必要な場面) ⑵語学のプロ、通訳者たちの訓練について ①リテンション(
もともとディクテーションは聴解(JLPT対策)の授業で時間が余ったときにしていたんですが、最近では授業の途中よりもウォーミングアップにしたほうがいいなと思うようになりました。内容はこんな感じで短いもの。 ①グレタ・トゥーンベリさんが国際的な賞を断った。 ②南米のチリでデモが拡大している。 ③文化庁が慣用句についての調査を行った。 ④軽減税率の導入によって、スーパーからベンチが消えた。 などなど、最近のニューストピックを取り上げて5〜6個読み上げる。これをウォーミングアップ