フルリモート×異業種転職を可能にした、「副業から正社員へジョイン」という選択肢
こんにちは!BtoBマーケティングの「一歩目からグロースまで」をハンズオンで支援するunname(アンネーム)の採用広報 橋尾です。
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2023年8月に正社員入社した、unname初のフルリモート(福岡在住)メンバー、本田 朝暉(ほんだ あさひ)さん。
宣伝会議などWebメディア数社を経て入社した本田さんは、当初は副業として2022年の秋頃からunnameにジョインし、一年弱の期間を経て正社員に切り替えています。副業期間に何を見てフルコミットへの切り替えを判断したのか、そのポイントをインタビューします。
本田さんにとってマーケティングコンサルタントのポジションは未経験領域の業務。チャレンジにあたり、入社前に掴んだポイントについても語っていただきます。
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ーまずはキャリアの概要を教えてください。
2016年に大学卒業後、新卒で株式会社宣伝会議に入社して、広告業界の専門誌やWebメディア『AdverTimes.』に関わり、営業をメインに、企画、売上管理と広く携わりました。
お客様であるBtoB企業はリード獲得目的で出稿・参画いただくことが多く、その中でマーケティング全体の戦略や事業を成長させることに興味が芽生えました。それで次に、Webメディアをメインに扱っているスペースキーに、事業や商品開発のポジションとして入社したんです。
ーキャンプ関連の情報サイト『CAMP HACK』を運営している企業ですね。事業もBtoBからBtoCになっているのですね。
そうですね、業務の内容や領域を意識していたので、当初はtoCかtoBかは重視していませんでした。ですが実際に携わり、BtoCは広告の成果が見えにくいことや、自社メディアが提供できるソリューションでは、課題解決方法に限界があるなと感じる場面が増えてきたんです。
それならたとえば副業などで、別のサービスや手法を扱ったり、戦略やデータに携わったりなど、もっと幅広い業務にチャレンジできたらいいなと思いました。
そんな時にWantedlyでunnameの記事を見つけました。「リード獲得だけではない」、「BtoB特化」、「マーケティングそのものの戦略設計から手掛けている」という点を見て、「こんな会社あるんだ、面白そう」と感じました。
「本当にやってるんだ」手法を限定しないマーケティング支援を目の当たりに
ーunnameを見つけた時点では転職の意欲があったわけではないんですよね。
ゆくゆくはBtoBのマーケティング支援を本腰入れてやっていきたいという気持ちはあったんです。まずは副業で始めて、自分にマッチしてるのか、自分のイメージと近いのかを試せたらいいなという感覚でした。
ー実際にジョインしてどのような流れで業務に携わって行かれたのでしょうか。
すぐにはマーケティング戦略策定の上流から任せてもらって……というわけではなく、まず自分の稼働時間と貢献できる領域をすり合わせて、できることから徐々に業務を受け持ちました。サービス資料作成、コンテンツの制作や、リード獲得後のワークフロー提案などですね。
そうして実際の業務や社内の雰囲気に触れていった感じです。
ー社内に入り込んでどのように感じられましたか?
まず入ってみて、案件が面白いものが多いなと思いました。大手企業の案件に関わっていたり中小企業やベンチャーもあったり。
そして支援に携わると、「手法を限定せずに事業成長を支援する」というスタンスを本当に体現しているのを目の当たりにしました。課題解決にフォーカスしてコンサルティングからアプローチしている。支援内容も、定型フレームやメソッドに限定しているわけでもありません。
前職まではどうしても自社商品の提案に限定するか、その範囲で難しければ支援をお断りするしかなかったので、これは魅力的でした。
ーソリューションの中身やスタイルの実情を見ることができたんですね。
メンバーとコミュニケーションを密に取れたのも良かった点です。
当時は代表の宮脇さんや、事業部長の中本さんとメインで仕事していたのですがそのおふたりの感じもすごくいいなぁと思い、一緒に働きたいと思いました。
ーどんな部分でそう感じたのですか?
まず、言語化する力など基礎的なレベルがとても高いと感じました。
そしてunnameの人たちは、自分がやりたいと考えていたマーケティング領域で、既に前を全力で走っている。しかも同年代で、マーケティングの実績や経験が豊富にある。それは自分にとって心地よい環境じゃないかもしれないけど、これまでの環境ではトップラインを自分が担うこともあり、それに疑問を持っていた背景もあって。このメンバーと働けることの価値を感じました。
ーそこからどのように正社員としてジョインとなったのでしょうか。
徐々に案件に入っていくうちに、意向とタイミングがすり合った形でした。
僕自身としては副業で入っていて魅力を感じていたので、前職のミッションが一段落するタイミングでジョインできたら嬉しいと感じていました。unnameの方でも案件数が急増しているタイミングでメンバーを迎え入れることができる状態になっていて。
ー入社決定まではどんなコミュニケーションがあったのですか?
面談だけでなく、複数回の飲み会や会食、関係者一同が集う忘年会参加とひざを突き合わせてコミュニケーションを取る機会を持たせてもらいました。
印象的だったのは宮脇さんとの差しの会食ですね。
会食(焼肉)の席で、会社の体制や今後の方向性など、全体像を聞かせてもらったんです。unnameは流行りでBtoBマーケティング支援をしているわけではなく、事業成長の手段としてやっていることを理解して、unnameが転職先の選択肢になったと記憶しています。
経営方針の「ポジションを決めない」という言葉は、柔軟で面白そうだとスタンスに共感もしていました。その後少し経って、宮脇さんと2回目の焼肉に行きまして。
ーじっくり対話の機会を取られているのですね。それにしても、焼肉率が高いですね。
笑。
この2回目の焼き肉でプライベート含めた状況を宮脇さんに伝えて対話したことで、より本格的に検討が進みました。
この時は我が家に子どもができたので、故郷の九州に拠点を移そうかを検討していた時期でした。そのあたりも相談すると宮脇さんがリモートワークも育休取得も可能なので一緒にやってみよう、と背中を押してくれたんです。
これをキッカケに想定よりも前倒しでunnameの稼働時間を増やし、ジョインを決意しました。
ーunnameは元々フルリモートワークを推奨していないことを考えると、unnameにとってもはじめての取り組みですね。話し合いを進めながら、互いが一緒に働ける形を探ったことがよく分かります。
参考:unnameのリモートワークに関する考え方を語った記事「unnameのメンバーには自分のために仕事をして欲しい」
自分で納品物を決める仕事、というチャレンジ
ー環境的な変化が多い中、業務内容もご経験からは一歩踏み出した領域ですよね。
はい、めちゃくちゃチャレンジ領域です。
事業内容や環境的にはフィットしていると感じていたものの、業務的には未経験の領域も多いと、副業をしている時から感じていました。
そのうえ副業とは違って数字に対する責任が伴いますし、クライアントに相対して支援するとかなり深く入ることが求められる。いきなり一人で務まるイメージは正直なかったです。
ーつまり、思い切った決断だったのですね。
これまではメディアの仕事をしていたので、「納品物」が明確なんですよね。広告を掲載する、イベント出展、といったもので、主な業務は「成果に向けてのプロジェクト進行」になります。
でも、unnameは違います。
案件にもよりますが、そもそも「納品物」があらかじめ明確ではないことが多いんですよね。ミッションは、クライアントの持つ課題を特定し、ゴールを設定、そこに至るまでの戦略を設計して遂行するまでです。
サービスの提供領域で言うと、以下図の赤枠部分です。
ー分かりやすく納品物を収めたり、マーケティング施策を実施すれば完了、というものではないのですね。
はい。「クライアントが売上●●%改善している状態」「契約件数●●件を定常的に達成できる状態」など目指す状態まで導くための、マーケティング領域を伴走する、というのが提供しているサービスです。
つまり、クライアントへのヒアリングを基に、課題を見つけ出しゴールまでの道筋を導き出しているんです。ここが力不足を特に実感しているところで、ゴール設定に必要な要件定義力や言語化力が至っていないと感じる日々です。
ー難易度が高いソリューションだと感じます。
とはいえやってみたい領域なので、成長のためのチャレンジと捉えています。入社前からおそらくうまくいかないだろうなと想定していましたし。笑
ここまで分かっていても、実際ジョインすると外から見ていた以上に難易度が高いです。
副業で入っていたのである程度難しさは掴んでいたつもりなのですが、必要になるスキルはフレームワークの知識や手法の選球眼など、もっとテクニック的なイメージだったので。しかし実際はもっと根本的にゼロから構築する部分が求められました。
ー実際に自分が案件をドライブする立場になって気付いた部分なのですね。逆に、内側にいたからこそ見えていた点はあるでしょうか?
入社前から難易度の高い支援を日々行っているメンバーを見ていたので、ロールモデル的に捉えることができました。キャリアの先というか、成長した未来の姿を見えやすかったです。
実際には、入社後自分の現状との差分をより具体的に突きつけられて、想定より大きな成長が必要だと揉みに揉まれるのですが……。笑 このスキルを吸収したい、メンバーに追いつきたいという気持ちを持っています。
リモートに挑みながら、遠隔地ならではの価値発揮を
ー難易度の高いチャレンジにフルリモートで挑む、というのは不安はないのでしょうか?
フルリモートで良いと言ってもらえたことはかなり有難い一方で、かなり不安もありました。
ですが、社内については、定期的なミーティングや昼会などコミュニケーションの機会を設け、意外と問題なくできています。
ー昼会!いいですね。
ほぼ毎日30分程度のオンライン雑談会を、基本的に全員でしています。
ここで雑談することもあれば案件の相談、ちょっとした報告などの機会にしていますね。ただダラつかないようにこの会のコミュニケーションを主体性持って回す、などこれもトレーニングの機会にしています。
ー上述のように、もともとunnameはフルリモートワークを推奨していない中、実際に実施してみての感想はいかがですか?
移動時間を短縮できるなど、業務時間をフルで使いやすい強みの一方で、顧客との関係構築など、リアルの方がやりやすいと感じる部分はもちろんあります。コミュニケーション不足にならないよう、スキルや仕組みでカバーすべく常に工夫と改善を重ねています。
ー今、一番近い目標はなんですか?
まずは、マーケティングだけでなくコンサルタントとしてのクライアントワークの基礎を自分の中に叩き込んで、1人で支援ができるようになりたいと考えています。
長期的な願望としては、せっかく福岡にいるので地場の会社を支援するなど地元を盛り上げることに携われたら嬉しいと個人的に思っています。
ーいいですね。せっかくのリモート社員の立場を活かしたいですよね。
そうですね。
前述の環境・地域の話だけではなく業務の面でも、unnameは自分の特性を活かしやすい環境でもあると思うんです。
僕も今は、課題特定・戦略策定の支援の根本部分に覚束ないところがあり修行中ですが、前職までに培ったメディアのソリューション、広く色々な企業のビジネスモデルを聞いてきた経験は、確実に提案に活きています。
ーなるほど、unnameは支援領域が幅広いので、その中に自身の経験ジャンルが含まれていることが多いのですね。なので何かしらは活きる場面がある、と。
さすがにあまりにも遠い職種だと難しい部分もあるかもしれませんが、少なくとも広告・マーケティング領域であれば該当するのかなと思います。
実際、今いるメンバーも広告出身、SEO出身とマーケティング手法のプロがいます。
これまでの経験が活かせる環境という事は、活躍しやすい部分がある、ということなんですよね。
今僕自身は難易度の高いチャレンジをしているという話をしましたが、挑戦要素だけではないので読んでいる人には、ハードルを感じすぎて欲しくないなと思います。
特に、副業からの入社は、組織とのフィット感や業務の難易度をのぞき見してからジョインできるのでおすすめです、と伝えたいです。
ーありがとうございました。
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