dot.47 もしもあの夏、彼がバットを振っていたら、風向きは変わっていたのだろうか
5打席連続敬遠
1992年8月16日 阪神甲子園球場。
高知県代表 明徳義塾 対
石川県代表 星陵。
このエピソードはのちの彼を語る上で
必ずといっていいほど付いて回った。
彼がすごい打者になればなるほどに
このエピソードがいかに異質なことなのかが
わかってしまう。
高校野球という競技において、
いまだにここまで議論されるエピソードは
ないのではないだろうか。
彼が日本のプロ野球で残した成績、
その後にメジャーリーグで残して成績は
誰もが知ることだろう。
彼があの夏、バットを振っていたら、
白球はどこへ向かっていたのだろうか。
正々堂々と勝負されていたとしたら、
その先の未来はどうなっていたのだろう。
人生は小説より奇なりである。
想いもよらないことが人生には起こる。
この試合に関わった人間の人生は
大きく変わってしまったと思う。
たらればやもしもでは片付けられないが、
あの夏がもう一度やり直せることが出来たとして、
この試合の行方はどうなるのか見てみたいとは
思ってしまう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
それではまた。