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dot.111 遅れて届いた知らせにさまざまな思いを馳せている

嬉しいことではなかったけど(笑)

ハニーがちょっと遠いところへ

旅立ってから5ヶ月が過ぎました。

色々な手続きが終わっているので

家に届く封書などは自分宛のものが

ほとんどなんです。

ハニーがまだこちらにいたときに

登録していたであろう場所からの

封書などや名義がそのままでも問題がない

ようなものは今でもときどき投函されている

ことがあって、そこにハニーの名前をみると

今でもまだすぐそばにいてくれているような

錯覚になることがあったりします。

ただ、そのうちにほとんどというか

九分九厘嬉しくないお知らせなんだけどり

今日も仰々しく黄色い封筒に入れられた何かが

届いたので、中を確認する。

【ご連絡のお願い】

と書かれている書類が一枚だけ

その他に何かを知らせるような書類は

入っていない。

とりあえず連絡をしてみることにした。

定型文のやり取りが続いて、

案の定の展開になった。

わかってはいたけど久しぶりだったので、

改めて痛感させられた。

自分は家族であったつもりで

生きてきたけど、

家族ではなかったことに。

言うべきことではないけど、

思わず口をついてしまった言葉。

『あぁ~、初めてじゃないんで大丈夫です』

に対して、電話の向こうのオペレーターも

笑っていた。

きっとこんなことは彼女からしてみると

日常茶飯事でこのやり取りさえも

定型文なのかもしれない。

『初めてじゃない』

そうなのだ、何ヵ月も前にはこんなことは

何度何度も繰り返していたやり取りだったから。

何も変わらない。

何も変えられない。

後から来たとしても、

何も変わることはないのだ。

ハニーと生きていた時間も

変わらない。

変わることはない。

ただただそんなことを思いながら

これからも生きていく。

これが最後の知らせになるのか、

まだまだやってくるのか、

それはわからないけれど、

ハニーの名前を見ると少しホッとする

自分がいることは事実だ。

この家に住み続けている限りは

ハニーへの知らせは届く。

それを嬉しくない知らせだとしても

待ってしまう。



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