dot.70 2位じゃダメニャンですか!?
素直に、潔く
今日、9月8日はいずし時の記念日です。
関西屈指のそば処として知られる、
兵庫県豊岡市出石町には、この町のシンボルの時計台があります。
日本最大にして最古年の時計台「辰鼓楼」です。
もともとは1871年―明治4年に太鼓で時を告げる太鼓櫓として誕生したものなんです。
時計台となったのは1881年―明治14年に、
藩医の池口忠恕が大病を患った際に多くの出石町民が病気快癒の願掛けをしました。
その後に忠恕が回復した際、
病気療養中に出石の人々から多大な精神的支援を受けたことに対して感謝の思いを形にしたいと辰鼓楼に機械式大時計を寄贈したことで、時計台となるわけです。
このようなエピソードがあったことから、
但馬の小京都・出石に日本が世界に誇れる時計台があることをより多くの人に知ってもらうことが目的にこの日を記念日に制定しました。
9月8日が記念日に選ばれたのは「辰鼓楼」の初号機が動き出した1881年9月8日からです。
出石はかつての出石城の城下町であって、
碁盤の目状の町割が特徴の町で、出石城は江戸時代の1604年に小出吉英によって築城されました。
そんな城下町である出石におかれている「辰鼓楼」の外観は1881年当時のままなんですって。
時計本体は入れ替えられてはいますので、
今は3代目の時計が時を刻み続けているんですよね。
この時計台の話と2位じゃダメニャンですか!?は
どこで繋がるかというと。
2021年まで辰鼓楼が日本最古の時計台のひとつでした。でした!?とはどういうことかといえば、
今現在は日本最古年の時計台となったからです。
分かりやすくいうと、日本で2番目に古い時計台なのです。
2021年に出石でお蕎麦屋さんを営んでいる渋谷朋矢さんが調べた結果、辰鼓楼の稼働年月日が判明するんですよね。
まずは日本で一番古い時計台の話をしておきます。
それは札幌にある時計台です。
札幌の時計台の稼働年月日は1881年8月12日なんです。
では、辰鼓楼はいつだったのか!?
札幌の時計台の稼働から27日後の9月8日だったのです。
このことは出石町の弘道小学校の日誌に記述があったことが発見されて、辰鼓楼の稼働の真実が判明するんですよね。
このことを知ってしまった渋谷さんはしばらく誰にも告げることが出来なかったそうです。
そりゃ、そうですよね。
だって、日本で一番古いのと、そうでないのとではなんか違う感じしちゃう人もいるじゃないですか。
でも、いつまでも黙っているわけにはいかないので、
渋谷さんは理事会の場で真相をきちんと告げます。
その後は会見を開いたり、きちんと日本最古年であることを発表していることが潔いと称賛されたりしたそうです。
なんかこの話を「激レアさん」で初めて見たときに、
思ったんですけど、今回改めて記事にするときに思い直したのが、タイトルの「2位じゃダメなんですか!?」でした。
それは「某事業仕分け」の際に放たれた言葉ですが、
今回はその意味とは逆というか、
2位でもいいんです!ってことなんですよね。
町の人が誇りに思っている、正直者の時計台として親しまれているってことが大切なことで、
順位とかそういうことではないよなぁ。って
思ったんですよね。
ニャンでもかんでも、一番がいいってことでは
にゃいんだよにゃ~(ФωФ)
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
それではまた。