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未知の領域への一歩
前人未到のその先の景色とは
どんなものにも記録というのが存在する。
例えばわかりやすいところで、陸上競技―
男子100m競争だとして、現時点の世界記録は多くの人の記憶に残っていると思いますが、
ウサイン・ボルトが打ち立てた9秒58です。
それ以前の記録を大幅に塗り替える歴史的瞬間。
しかも、ゴール前にパフォーマンスを行っていたので、それをやっていなければもっとすごい記録が出てきたかもしれないというあの光景は今でも鮮明に残っています。(パフォーマンスがあったからこそ、記憶にも残っているともいえますが)
ここで日本記録の話をすると、1998年にバンコクで行われたアジア大会で、伊藤浩司が10秒00を出して、日本もついに10秒の壁を破る日は近いのではないか!?となってから、2017年の桐生祥秀が9秒98を出すまでに19年を費やしていることを考えると、世界記録というのはすごいことを感じることができる。(現在の日本記録は2021年 山縣亮太の9秒95です。)
そこで同じ100m競争の女子の話になるとどうかといえば、その記録はなんと33年間破られていない。世界の男子や日本人の記録が時代に合わせて変わっているのに、女子の記録は未だかわらない。
それを樹立したのは、ある年代であれば、
馴染みのある選手が作り出しています。それはフローレンス・ジョイナーです。
1988年にソウルオリンピックの選考会で打ち立てたのが、10秒49という大記録で、先に述べたとおり未だ誰にも破られていないという前人未到の領域なのです。
が、今年2021年にその記録に肉薄した記録が生まれています。
ダイヤモンドリーグユージーン大会で、エレイン・トンプソンが10秒54を出しました。
これを考えると、もしかしたら近い日にジョイナーの記録を打ち破る日がやってくるのかもしれません。
自分が時々走る機会があるタイミングで、ふと考えてしまうのは、アスリートはあんなスピードで走っているときに、どんな景色が見えているのかという感覚です。
色々なものが残像みたくなっているのかなぁ。とか素朴な疑問です。
さらにすごい足が回るだなぁ~という感心ですね。単純に計算すると、約1秒で10m進むとしたらボクだと、前につんのめって転けてしまいそうな気がしています(笑)
そのうえで、未知の領域へ飛び出てしまったときに、選手はどんな気持ちになるのかなぁ。
誰でも成し遂げていたことをやりのけた達成感なのか、達成した人間にしかわからない孤独感なのか。
世界記録を成し遂げた人間にしか、その世界を知らないことを考えるとなかなかその気持ちに共感できる人間がいないというのは、周りが思っているより独りぼっちなのかもしれないと考えたりします。
そう考えると世界記録ではないですが、
今年の東京オリンピック、男子走り高跳びで金メダルを分けあった2人は、同じ景色を見ることが出来る存在がいるというのはなんかとてつもなく喜ばしいことですよね。
本来、勝ち抜いた者だけ、頂点に立つただ一人という場所に2人でそれを味わうことが出来るというのは喜びを何倍にも出来る素晴らしいことだと振り返って改めて思います。
日本人が初めて世界新記録を打ち立てたのは、1931年に神宮競技場で行われた第6回明治神宮体育大会で、南部忠平の走り幅跳び7m98、織田幹雄の三段跳び15m58という記録だそうです。
それが樹立されたのが10月27日。
それを記念して、制定されたのが世界新記録の日です。
皆さんは何か記録を持っていたりしますか!?
ボク個人として何か記録として言えることがあるとすれば、10年くらい前に1キロのチャーハンを食べきったくらいです(笑)