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未知との遭遇~副社長と初対面篇
【面談のお知らせ】
*まず、はじめに。
今回はいちドラッグストア店員である人間が、会社の偉い人に会うというサラリーマンの日常に起きた非日常的な出来事をノンフィクションを交えながら描いたフィクションドキュメント的な文章ですので、生暖かい目でご覧ください。(情熱大陸のOPを脳内再生してお読みください)
それでは、ここからが本題です。
9月の、とある日のこと。
会社のメールボックスに人事部の方から一通のメールが届きました。
普段やってくることのない部署のメール。
なんでしょうね。この少し嫌な感じ。
あんまり関わりがない部署からのメールってなんか恐くないですか!?
【個人面談のお知らせ】
えっ!?恐くないですか!?
なんかやったかなぁ!?やらかした!?
う~ん、確かになぁ~。なくはないんだよなぁ~。思い当たりそうなことは何個かあるといえばあるかなぁ~。と脳内で色々模索してみます。(悪いことをしたというわけではないですよ。)それでも直接本人にメールってことはないよなぁ~ということで。
恐る恐るメールを開いてみました。
メールの文章を2度読み、さらにもう一度慎重に読み直してました。
どうやら入社して数年を経過しているので、
「これまでの振り返りとこれからの道しるべについてお話しませんか?」というような内容のメールでした。(本当の内容はもっときちんと書かれていて、さすが人事部というきちんとした文面でございました!)
ただひとつ、ただひとつだけ気になるとこ?こと?があって、
それは何かといえば面談に副社長が同席すると書いてあることです。
「副社長………。」「えっ、副社長……?」
「副社長って…初めて会うなぁ。」「副社長って実在するだかぁ……。」「副社長がお店にやってくるって…すごいことですよね~!」と脳内ではもうしっちゃかめっちゃかです。リトル宗田が右往左往しています。
副社長ですよ!会社の偉い人を上から言うときに会長→社長→副社長(←ここです!)
もはや雲の上の人間ですよね。というかすごいレアキャラですよね。(ビックリマンシールのヘッドロココです。キラですね。)
ドラッグストアの店員といえど、サラリーマンですので、会社の上層部の人々に会うことなんてほとんどないのです。皆さんも考えてみてください。
本社から遠く離れているお店に、ある日突然会社の偉い人がやってくるなんて、何かあるのかなぁ!?と思ってしまいますよね。
さらに店舗の従業員が本社の従業員に会うこと自体がそんなに頻繁にあることではないので、会うことになるとわかったその日からドキドキが止まりませんでした。
(前日は早起きをしなきゃいけないのに、なかなか眠れませんでした。)
面談当日
メールが届いてから約1ヶ月後のこと。
とうとう…いやいや、ついにこの日がやってきました、面談当日です。
当日までに用意していたのは、
「理想と現実の五角形 ワークシート」のみです。
(人事部のメールに添付されていた宿題)
こんなに前準備をしない面談は未だかつてないです。いつもは何かしらの対策や作戦などを前もって準備しておいて、話す言葉の段取りすら用意しておくくらい慎重に構えてから挑むタイプなので。
それでもさすがに何も準備をしないというのは不安すぎるので、ワークシートを作成するにあたって、人事部の担当の方に問い合わせたり、Googleで調べてみたりとそれなりには色々と手を尽くしてみたんです。
が、人事部の方からは「そんなに真面目にならずに、思ったままに」、「そんなに重要なことではないので、気負わずやってみてください」「直感でどうぞ」(もっときちんとアドバイスしてもらいました)と和まして頂いたり、Googleには他の人の参考記事があっても、今の自分に置き換えが出来なさそうなので、結果的には準備らしい準備をすることができぬまま面談を迎えることになりました。
当日は面談の後に通常業務があったので、開店準備を進めたりしていると、そこに人事部のKさんと人事部のグループリーダーIさん、別な面談で同行していた保健師のMさんとそして副社長がいらっしゃいました。(副社長キターーー!)
第一印象として、副社長は思っていたより
大きい人でした。勝手なイメージで中肉中背くらいのイメージを持っていたので。
(広報などの写真で拝見したイメージに比べて)
もしくは覇王色の覇気を纏っていたので、それが具現化されて存在自体を大きく感じたのかもしれません(笑)
そんなことを脳内で錯綜させている間に、人事部の方々が、面談の準備を進めてくれていて、いよいよ面談の席へ着くことになりました。
いざ出陣
人事部の方が用意してくれたアクリルボード越しに3対1の陣形で、いざ面談のスタートです。
面談は前述のワークシートについてから質問を人事部Kさんが中心に行われていきます。
その内容はざっくり書くと、仕事のやりがい、現在の立ち位置、プライベートの充実さ、仕事における自分の力の発揮具合、人間関係のことなどについてを項目別にというわけではなく、
数値(1~10でスコアをつける)をみて、気になることについて、「なぜこうしたのか?」「何か理由があって、こういうスコアになったのか?」などさまざまなバリエーションで、こちらの伝えたいことを上手に引っ張り出してくれるような穏やかな面談でした。
普段からまとまりがなく、寄り道や遠回りをしてオチのないむちゃくちゃな受け答えに対しても、グループリーダーIさんがフォローをして、見事な言葉さばきで簡潔にまとめてくれたり、「ただただやりたいこと、こう思っているんです!」というちゃらんぽらんな発言についても、「つまり○○○みたいなことだよね。」と副社長が実際にある肩書きなどを付属してくれたおかげで、日頃自分が思っていることや考えていることを出し惜しむことなく、全部吐き出すことが出来ました。
一通り話し尽くしたところ辺りで終了予定時間を少し超えていたので、もう一つだけどうしても伝えておきたかったことを伝えさせてもらって、面談を終えました。
ドキドキの面談(副社長との遭遇)は無事これにて終わったわけです。
が、一方的に自分が言いたいことを言っただけの面談だったような気がしているんですが、
果たしてこの面談ってこれでよかったのかなぁ~とこの文章を書いている今になって、それはそれで不安になってきたんですが、大丈夫なんでしょうかね。
正解不正解、合格不合格とかそういう明確な判断がないと、それはそれでなんか恐いですよね。今さらながらドキドキが再燃してきました。うーん、まぁ悩んでも仕方がないので、あんまり深く考えるのは止めておきましょう(笑)
この面談を通して、わかったことがひとつありました。それは偉い人は器が大きい!
もしくは器が大きい人は偉くなる。ということです。
心の器が「お猪口の裏」改めて「耳掻きの匙」の
宗田からしてみると、副社長の器の大きさは図り知れない大きさで、阿弥陀様の手のひらのようでした。(孫悟空の気持ち(笑))
と、なんだか色々と募る思いを書いていたら少し長めになってしまったので、今回はこの辺りでお開きと致しましょう。
これがドラッグストアの店員の日常に起きた非日常の出来事の一部始終をザザザっと書きまとめたものです。
ご清覧ありがとうございますm(__)m
宗田慶三でした。