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ロジカルタロット 占いを超えた新しいリーディング・メソッド

タロットカードと聞くと、神秘的で霊的なイメージを抱く人も多いでしょう。しかし、この本で提唱される**「ロジカルタロット」**は、そのイメージを根底から覆すものでした。本書を読み進める中で感じたのは、タロットが占いという枠を超えて、「自己省察のツール」として進化した姿です。


「ロジカルタロット」の魅力

ロジカルタロットが他のタロット占いと大きく異なる点は、**「論理的な自己分析」**を軸にしていることです。著者はカードを単なる未来予知の道具としてではなく、心の奥底に潜む本音や願望を明らかにするためのツールとして扱います。そのアプローチは、心理学や哲学に近いもので、どこか謎解きのようなワクワク感を感じさせます。

また、タロットを通じて自分の弱点や課題を直視し、どう改善していくべきかを考えるプロセスが丁寧に説明されているため、「占いはちょっと怪しい」と思っている人でも興味を持てる内容だと思いました。


自分の未来を占いに預けないという新しい価値観

本書では、「未来を占いに委ねるのではなく、自分の力で切り拓く」ことを強調しています。このメッセージは、従来の受動的な占いのイメージとは対照的で、自立した考え方を促します。その考えに基づいて、カードのシンボルが持つ意味を現実的な視点で解釈し、そこから具体的な行動につなげる方法が示されています。

例えば、引いたカードが「吊るされた男」だったとします。多くの占いでは「困難」「忍耐」の象徴とされますが、ロジカルタロットではそのカードを通じて「自分がどのような状況に縛られているのか」「どうすれば新たな視点を得られるか」を考えるきっかけとします。このような具体的かつ実践的な指導が、本書の大きな魅力です。


読み終えて感じたこと

本書を通して感じたのは、「ロジカルタロット」は単なる占いではなく、自己成長のためのツールだということです。カードを通して自分の深層心理と向き合い、行動を変えることができるというのは、まさに新しいリーディング・メソッドの形だと感じました。

「タロットに興味はあるけど占いには抵抗がある」という人や、「自己分析を深めたい」と考えている人にとって、本書は非常に有益なガイドブックになるでしょう。また、従来のタロット占いに慣れている人でも、この新しいアプローチを試すことで、タロットの可能性を再発見できるのではないでしょうか。


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