気持ち的に助けてもらいまくってるので全員に返済して人生を終えたい人
むかしむかし、ある村に、恩之助(おんのすけ)という若者が住んでいました。恩之助は、多くの人々に支えられて生きてきました。「みんなの優しさは一生かけても返しきれないけれど、精一杯恩返しして人生を終えたい」と、いつも心に誓っていました。
恩之助の心の中には、たくさんの「ありがとう」が詰まっていました。
病気の時に看病してくれた母への感謝、
道を教えてくれた師匠への感謝、
励ましてくれた友人への感謝、
支えてくれた隣人への感謝。
ある日、村の長老が恩之助に言いました。
「恩返しを急ぐ必要はない。受けた優しさは、また別の誰かに渡していけばいい」
その言葉をきっかけに、恩之助は気づきました。恩返しは、必ずしも直接その人にする必要はないのだと。
そこで恩之助は、自分なりの恩返しの方法を見つけ始めました。
かつて自分が病気だった時のことを思い出しては、具合の悪い人を看病し、
迷っていた時に教えてもらった道を、今度は他の迷える人に教え、
落ち込んでいた時に受けた励ましを、今は悩む人に届け、
困っていた時に受けた助けを、今度は困っている人に差し伸べました。
不思議なことに、恩之助が誰かを助けると、その人がまた別の誰かを助けるようになりました。優しさの輪が、少しずつ広がっていったのです。
ある時、若者が恩之助に尋ねました。
「どうしてそんなに人を助けるのですか?」
恩之助は穏やかな笑顔で答えました。
「私は、たくさんの人に助けてもらって生きてきました。その恩を返すには、一生かかっても足りないでしょう。でも、受けた優しさを、また誰かに渡していく。それが私なりの恩返しなのです」
後に恩之助は、こう付け加えました。
「実は、恩返しをしようとすればするほど、新たな優しさに出会うのです。それもまた、幸せなことだと思っています」
そして「恩は巡り、愛は広がる」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2024年11月7日16時00分に書く無名人インタビュー942回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】
今回ご参加いただいたのは 山本雨 さんです!
年齢:30代前半
性別:男
職業:営業ときどき人財育成
現在:気休めを発信したいんですよ。
くじらぐも:
山本さんは今何をしている人でしょうか?
山本雨:
営業のお仕事をさせていただいてます。
くじらぐも:
営業のお仕事ですね。
山本雨:
そうです。 営業のお仕事をしてそこで関わってる人たちにいろいろお伝えしたりとか、トレーニングしたりとかっていうこともあります。
くじらぐも:
その仕事はいつぐらいから始められたんですか。
山本雨:
この仕事をしだしたのは6年,7年くらいですね。
くじらぐも:
お仕事は山本さんにとってどんなものですか。
山本雨:
それまで結構人生が防戦一方というか、新卒で全然違う飲食の仕事をしたりとかしてたんですけど、全然うまくいかなくてですね。 たまたまちょっと流れ着いたのが、就活のときに出会った営業の仕事で。幸いにもそこでちょっと人に恵まれてですね、今まで防戦一方だったのがやっと攻めに転じれたというか、能動的に動けるようになったんで、非常に感謝してます。
くじらぐも:
では、今お仕事は山本さんにとってつらいものですか、それとも楽しいものですか。
山本雨:
楽しいですね。楽しく続けられています、 正直向いてないんですけど。いろいろ目標とか獲得とかあるんですけどそういった面では全然良くないんです。他の人の方が全然強いんですけど、 ただそこにやっぱ面白い人すごい人がどんどん登場してくるんでそれが見ててすごい楽しいんですね。 教えさせてもらった方とか、なんか若い子とかもすごい成長曲線描いて、ジャンプ漫画の主人公みたいな成長の仕方をしていたりするんで、見ててめちゃくちゃ面白いところが気に入っています。
くじらぐも:
向いてないとおっしゃいましたけれども、向いてないっていうのはどんなところですか。
山本雨:
いやあ、やっぱガツガツ数字を追いかけていく動きとかが難しくて。そもそも何て言うんでしょう、気持ちで頑張っても獲りに行くもんじゃないっていうのが基本的に自分の根本にあって。喋っていく中でお客さん相手でも、他のこっちの職場の人に対してでも、何かどっちかっていうと最適解を求めたくて。お客さんにしても最適であればそれを提案するし、こっちの目標値のために決めるかは巡り合った相手に一番フィットするもので、こっちも助かる内容であれば提案させていただくみたいな流れが好きなので。 ガッツで人に強いても、納得してもらう分にはいいんすけど、そういうふうになるとちょっと良くないし。どうせ毎月毎月目標がある中で、無理してもみんな幸せになれない。 でもやっぱり一応営業の中で、だからといって頑張らないわけではないんですけど、それやったら目標に届かなくても最適解の方を優先するので、やっぱそういう実績で見ると全然長けてないので向いてない感じ。
くじらぐも:
山本さんはご自身の性格、どんな性格だと思いますか。
山本雨:
結構変わりやすくて。変わりやすくてって言うとあれなんすけど、さっきのお話の通り、昔から何か勝負事とか競い合うみたいなところがあんまり好きじゃなくて。勝負事で悔しい思いとかしたときに、多分それがいやっていうかね、悔しい思いをしたくないから勝負したくないっていうところがあって。性格ってむずいっすね。結構ブラッシュアップされてるようなイメージありますね。 昔はそういう競い合うとかいやでできるだけ波風立てずに過ごしたいみたいなところがあるんですけど。それだけやとねどうしても消極的になってしまって大体大学入ってすぐとかはそれによってどんどん追い詰められたところはあるんですけど、逆に考え方変えて。最適解を出していけばいいのかっていう、周りと比べないっていう方向にシフトしてからめっちゃ楽になったというか。
何かしらなんか残念に思ったりとかちょっとイラッとしたりするときって、期待をしてしまっているときっていうのがあって。やっぱりこうなるだろうとかこうなってたらいいなとか、こうはならないだろうとかっていうその期待が裏切られたときに、やっぱり負の感情が発生すると思うので、なるべくそういうところで期待はしないというか、こんなもんだろうっていう何が起きても大体こんなもんと思うようになったんでだいぶ安定してきたかなっていうふうには思ってます。基本的に諦めてますね。何でも諦めてるというと言い方は悪いんですけど、なんていうか諦めがちですね。難しいっすね、諦めがちというか基本ベース諦めていて、できることをやろうっていう感じです。だから、欲がないと言ったらそれまでなんですけど、でもなんかこうした方が面白いとか、こうした方がもうちょっといいんじゃないとかはもちろん考えとして浮かぶんで。なんかおもんないやつみたいなってまうんですけど、基本欲はないけど、でも自分の好奇心は結構旺盛なんで何か気になったこととかは、グイグイ追求していく感じです。
くじらぐも:
あとは周りの人からはどんな性格だと言われますか。
山本雨:
穏やかだとか言われがちですけどね。穏やかであったりだとか、優しいであるとか普遍的な感じというかね。でもそれも、僕自身は基本的に人に嫌われたくないって思いがあるので、だいぶ良く見せてる自負はあります。 なるべく敵を作らないというか。でも言われて嬉しかったのが、無敵ですよねっていうふうな話をされたことがあって。山本さんはその無敵ってのが強さから生まれるものじゃなくて敵を作らないから無敵だっていうふうに言われたことがあって、それは嬉しかったですね。 あとちょっと反対になっちゃうんすけど、性根が腐ってるっていうふうに言われたこともあって、それも嬉しかったですね。良くないっちゃ良くないんすけど、でもなんか芯の部分というか、人はいろんな面を持ってるんで、それはそれでちゃんとそれを見てくれてた上で付き合ってくれてるのかっていうのも嬉しいし、その面も嬉しかったですね。
くじらぐも:
なるほど。
山本雨:
結構昔から言い訳したりとか、保身のために自分をごまかしたりとかすることは結構昔から多いんですけど。結局それが新卒で社会人になったぐらいでそれではもちろん社会通用しないので、そこで結構1回ばちんとくらってへし折れて。立ち上がる際に今のようなお仕事に就いて。何か指摘されたときに言い訳するときって自然ととっさに切り返しをすると思うんですけど、今の仕事では逆にそれがひっくり返って、その切り返すっていう部分だけで見れば効果を発揮したので、今の仕事が結構たまたま刺さったというかはまったっていうとこなんかなって思ってます。 今まで言い訳や何や繰り返してたのが、それはそれで一応力はついてて、それをいい方向にちゃんと使えるようになったのが一つ良かった点なのかなっていうふうに思ってます。 結構ラップとかヒップホップも好きなんですけど、1回Creepy NutsのR指定がフリースタイルバトルするときは何か言い訳をするときの頭の使い方と一緒だって言ってたんで、それですねと思って。そういうところで一応、防戦一方だったんすけどちょっと攻めに転じれたところっていうのも経験があって、全然駄目だと思ってる人も、多分置くところというか、最適な環境に身を置けば全然力は発揮できるんじゃないかっていうのが結構自分の中で持ってて。
なんでそういうのもありいのでちょっと最近1ヶ月前ぐらいからnote始めさせていただいて、いろいろ思ってることとかが今くすぶっててうまくいってない人に届いたら嬉しいなと思ってやってます。
くじらぐも:
noteでは、どんな記事を今書いてらっしゃるんですか。
山本雨:
やっぱり自分が社会に出て10年ぐらいやらしてもらってる中で、こういうふうに捉えたら気楽っていう気休めですね。 気休めを発信したいんですよ。もうちょっと気が楽になるようにというか、悪く言ったら人間なんてそんな爆発的に成長することってあるとは思うんすけど基本はないんで。 今あるものというか今あるその性質とかだけで全然活躍できますよっていうところとか、ちょっと逆にネガティブ、バッド入ってる人とかも、いやそこまでネガティブにならんでもいいよっていうようなことを自分なりに発信をさせてもらってる。全体最適というかやっぱり長所短所はあるというか、特性やと思ってて。なんか良いとこ悪いとこっていうと結構バッサリいっちゃう感じがするんで、ちょっと違うなと思って。あくまで特性の話やと思うんですよ。 それって絶対場所によっては絶対生きてくるし、例えば同じ仕事するにしても、違う会社やったら全然成果が違うっていう人もめちゃくちゃいるし、思いっきり違う業種に行ってみたら僕のように手応えつかめる人もいるだろうし。この辺の視野も広げたらいいよっていうようなことを言えたら嬉しいなっていう感じですね。
あとは、基本的にnoteでも結構最初の方に発信してたりするんですけど、結構自分は普通ですっていうふうに大体の人は思ってると思うんですね。僕も普通なんですけど、昔はやっぱり普通じゃないものになりたかったというか、なんかすごい奴になりたかった。すごいやつっちゅうか、すごい力を身に付けてというか、普通じゃない特別になりたいっていう思いはやっぱ昔は強かったんですけど。今になっていろいろ学んでいく中でですね、普通を追求するとめっちゃ需要があるんです。チームとか結局1人でできることってしれてるんで、いろんな組織の中とかで生きてく上では、それはね自分の武器があればもちろんいいですけど、なんか普通を追求していくと、めっちゃ重宝されるというか、使い勝手いいと言ったら失礼なんですけど、何か活躍できる場面も非常に多い。
くじらぐも:
はい。
山本雨:
ポケモンに例えがちなんですけど、昔はわかりやすい炎タイプとか、水タイプとか、そういう個性的なものに憧れていたりはするんですけど。炎とか水とかかっこいいんですけど弱点ももちろんあるので。ノーマルタイプが一番多分弱点も少ないはずなんですよ。 なのでこの普通の追求っていうのは、結構幅広く活躍できるっていうことの表れで、そこを追求していくと、普通ノーマルタイプで追求していったら結構それはそれで磨き上げれば一撃必殺の技とかも身につくというか。今自分が普通だと思ってても逆にそこを徹底していくと、意外とこれ普通やのにみんなできてへんねやとか、当たり前のことができるだけで、全然他より頭1個抜けれたりするときがある。なんで普通と思い込んでても全然かっこよくてすごくて、みたいな人にも対抗できますよ渡り合えますよっていうことも伝えたいし。それで1回会社作ったんですけど、むやみに人を増やして利益上げるのができなくて。ワンピースと同じぐらい悠長に仲間が増えるのを待ってたら、経費の方が嵩んで割り合わんくなったんで会社たたんだんですよ。そういうふうな場にしたかったんですけど、どうしても利益を追い求むよりもシンパシーが合う人を探したくてゆっくりやってたら、割り合わんなってなったんで1回たたんでます。なんでノーマルを追求していくっていうのは結構一つ僕の中のテーマでもあるんですけど。でも結局もう今活躍してる人たちだって結局そういうことなんじゃないかなと思います。 勝手にこっちがすげえ人はめっちゃ輝いてて、なんか個性的でって思っちゃってるだけで、結局みんなね同じ人間で、ノーマルタイプのたたき上げが、結果的に頑張ったからこそ結果が出て、それ以外の人からしたら、あの人はすごいものを持ってるって思うわれがちっていうかそういう効果が出てるだけであって、みんな一緒なんじゃないのとは思ったりしてますけどね。僕の場合はもう完全に「たいあたり」と「しっぽをふる」だけで渡り歩いてきてると思ってて。しっぽをふるでガンガン防御力を下げて、適切なタイミングで体当たりだけ打つっていういうスタイルでやってます。
そういうところで普通やからっていう、何も持ってるものないからって、そんなことはないと思うんすよね。 結局そういう人だってちょっとめくったら面白いところいっぱいあるんで。その感じの僕のその考え方と、この無名人インタビューさんの方々の活動っていうんすか、がぶっ刺さったんすよね。なんでちょっと応募しようって思った次第なんですよ
くじらぐも:
ありがとうございます。そうなんですね。
山本雨:
そうです。 おっしゃる通りと思って。
くじらぐも:
なるほど。では、山本さんが業務に当たる上でですね、信念としていることというか、これだけは変えられない、こだわりみたいなものってありますか。
山本雨:
無理はしないですね。 無理はしないっていうところ、無茶はたまに必要なんですけどできへんことはしないというか、結局問題を起こしてまで必要な成果ってないと思うので。一言で表しにくいですけども、安全第一というかそれも全体最適。全体最適が最近ちょっとトレンドになりすぎてて、全体最適ですね。ベストはこれっていう、そこを追求したいと思ってます。目標が絶対ではないと思うので、目標はあるけれども、所詮それが絶対正しいわけないと思うんで、途中で何があるかわかんないし、一応それを目指していくんですけど、結局最適解を求めた結果それが届かなかったとしても、仕方ないと思ってます。 なんで最適っていうところですね。
業務上においては、例えばチームで仕事をすることが多めなんですけど、帰れるときに帰れるやつがすぐ帰るっていうのはもうしっかり守ってますね。 これはもう徹底したい。みんなが残らなあかん雰囲気とかはよくないので、帰れるやつからすぐ帰る。どうせ帰られへんときは帰られへん。 帰れるやつはもうすぐ帰るっていうのは僕は大事にしてます。最適がやっぱり譲れないですね。 できれば無茶もしたくないっすね。 無理も無茶も。最適性というか最適化というか、そういうところがやっぱ一番強いかなと思いますね。 結局ベストパフォーマンスってあるじゃないですか。ベストパフォーマンスって何か最大値やというのが一般的な解釈だと思うんですけど、例えばその日ちょっとやる気が出なかったりとか、ちょっと風邪気味だったりとか、 なんか気分上がらんなとか、例えば80%のパフォーマンスしか出なかった場合も、それって僕の中ではベストパフォーマンスだと思ってて。だってその日やる気出んかってんからそれが最大。なんか出たものがもうベストだと思ってますね。 結局それ以上はないと思う。 振り返ってみても、そのときやる気が出なかったから80%なわけであって、それがベストなんで最適でしかない。 ただ、普段からそもそもそうならないようにしないといけないというか、そうならんような工夫というか努力が必要だと思ってます。
ちょっと長くなっちゃったんですけど、そんな感じです。
過去:意味は全部あるなっていうのはようやくわかりました、 何事にも。
くじらぐも:
山本さんは子供の頃はどんな子でしたか。
山本雨:
もう母親から聞いた話なんですけど、やっぱり競い合うのは昔から苦手やったみたいで。幼稚園のときとか、下駄箱がね1ヶ所にあるんですけど、帰れるってなったら皆ワーッて走って靴を取りに行くんですけど、争奪戦みたいに。それにもまれるのが嫌で、みんながひとしきり去ってから行くっていうような感じやったりとか。サッカーもね、そのとき習い事で行かされてたんですけど、 ボール取りに行くのがコンタクトとかあるじゃないですか。接触プレーというか、特に幼稚園のときなんかそんなスキルも何もないんで、もうボールめがけてまっしぐらなんですけど、僕は試合中、ちょっとそれができなくて友達と砂遊びしてたりとか。友達も砂遊びするとマイナス2になって もちろん勝てるわけなくてチーム負けるんですけど。とにかくそういう子やったみたいですね。ただ自分の好きなことはどこまでも追求するような感じで、中学のときにパソコンを買い与えられたんですけど、ずっといじってました。 そんなプログラミングできるとかは一切ないんですけど、自分の興味を持ったことはどこまでものめり込んでいくような感じ、みんなそうだと思うんですけどね。あんまりアグレッシブではないですね全然。そんなタイプでしたね、 子供んときは。
くじらぐも:
子供の頃のエピソードで印象深い、人生の転機になるようなことはありましたか。
山本雨:
結構何でも好奇心を持ってめっちゃいろんなことに興味が持てるタイプではあるんですよ。例えば、人の話も全然聞くの好きやし、たまたまやってるテレビとかも全然見てしまうし、人が見てるやつとか。それが結局いろいろ情報をたくさん集めれたりとか、いろんなアンテナ張れるようになってっていうのが今の状態なんですけど、多分これは元を正せば、おじいちゃんが子供の頃から僕はちょっと興味あるって思ったものに関しては、結構何でも与えてくれるというか。物も機械もいろいろ自分がこれが好きとかっていうのと、あと雑学の本みたいなとか結構もらってまして。元々なんかいろいろ物好きな人ではあったんですけど、 子供のときとか結構雑学とかいろいろ知識幅広がる系の物とか僕は興味を持ったものに対していろいろ愛を持って与えてくれてたんで、その結果いろいろ興味を持てるというか、いろんなことに興味を持つような感じになったから、今いろいろ幅広く興味を持って探求できるようになったんかなとは思いますね。今ちょっと考えると。
くじらぐも:
そうだったんですね。
山本雨:
あと軽くいじめに遭ったことがあったので、そのときはそれでもなんか仲良くしてくれる友達がいたので、それもだいぶでかいかもしんないすね。 それでも接してくれるっていうのはありがたいなっていうか、それでどんだけ救われるかっていうのを体感したので、1人はぶられたりとかしてて苦しそうであればちょっと声かけに行くとかっていうことはできるようになったのは、そういうんかもしんないです。
くじらぐも:
中学や高校とか何か部活であったりとか、のめり込んだことっていうのありましたか。
山本雨:
小学校の高学年からずっとストリートダンスをやってまして、これ1本ですね。 僕は今32歳の年なんですけど、今でこそダンス部とか男の子がダンスをするのは珍しくないんですけど、 当時はそんな珍しい方やったんで、中学もちろん部活ないし、普通に習い事でやってて、高校に一応ダンス部はあったんですけど、男子がいなかったので。けど入部しないと発表する機会が与えられないので、入部はしたけど、女の子は部室で練習して僕は渡り廊下で練習してましたね。 でもなんか3年になって後輩の子が入ってきて、同時に2年のときに同い年の子とかが入ってくれたりとか。そっから何人かに増えて、最後3年になったときは5,6人になってて、その後今では継続されて男子部員もいる状態みたいですね。 大学もずっとダンスサークルして一生ダンスしてましたね。今もちょいちょいって感じなんすけど
くじらぐも:
ダンスに情熱を注げた理由というか、魅力はどんなところにありますか。
山本雨:
これもね最近ちょっと分解して考えたんですけど、基本的に僕はショーというよりかはバトルという流れる曲に対して即興で踊るようなことを主にやってまして。多分音に対して自分のできることでどうやってうまく自分の好きなはめ方ができるか好きな合わせ方ができるかっていうのが気持ちいいんだなって。だから好きなんやっていう、それも最適化なんかなとか最近考えました。多分ダンス狂いのやつらってマジでもう衣食住に並ぶぐらい好きなんで、多分きっかけ自体は何かやってみたい程度の、僕の場合も妹が先やってて、習ってるとこ迎えに行くよって言っておかんと一緒に行って、全然そういうタイプじゃなかったのにダンスを始めるってなって。きっかけは多分本当に無意識でやってみたい程度の話だったんですけど、多分それが結局自分の中で楽しい。理由がないって一番多分強いと思うんですけど、 結果的に分解して考えるとそういう即興で合わせたりとかするのが、すげえしかっこいいしみたいなんで続いてるっていう感じなんかなと思いますね。 だから、そればっかりやってましたね。学校も留年しかけましたし。
くじらぐも:
そんなにはまっていたんですね。
山本雨:
そうなんです。大学も留年しかけまして、めっちゃ好きで。
くじらぐも:
高校受験であったりとか大学受験というのは、順風満帆でしたか、それとも苦労しましたか。
山本雨:
高校受験行き当たりばったりだったんすよ、これ恐ろしいことに。まず高校受験なんですけど別に特に特定の何というのもなかったんで普通科で公立でっていう感じで探してて。ここが最適だっていう高校があったんですけど、当時好きだった子がもう1個上のとこ受けるっていう聞いて、それで自分もそっち行きたいってなって、追いかけるように1個上目指して受験して。親とか先生からは行けんことはないけど、ちょっと安牌考えたらここちゃうっていうのはあったんですけど。 もちろん好きな子追いかけたいからとは言えないんで、いやちょっともう1個目指させてくださいって言ったっすね。 でも行けました。 そこは普通にそんな無理なところではなかったんで。で、入って半年で告白して振られたんで、きっかけはそこで消滅したんですけど。でも結果として楽しかったんで良かったです。
くじらぐも:
はい。
山本雨:
大学受験の方は、ギリギリまで専門学校に行きたくて。ダンスの専門学校に行きたかったんですけど、父親が、いやそれでもいいけどいろいろ視野広げたりとかいろんな人に出会うために大学に行った方がええんちゃうかっていう話をされて。大学行ってもダンスはできるし、ほんまに行きたいんやったら大学行ってから専門学校行ったらとかとも言われたんで、ほなそうしようかって言って。8月、9月ぐらいに行こうってなってそっから受験勉強を始めて。それでも別にそんないいとこじゃないんで、一般入試まで引っ張りましたけど、普通に通りました。なんで人の影響を受けやすいんですよね、結局。 そんな感じですね
くじらぐも:
大学を卒業した後はどうでしたか。
山本雨:
大学卒業して、新卒でファーストフード店の店員になったんですよ、社員に。条件だけ見てて、そしたらめちゃくちゃパワープレーの店長やって。思えばね僕も全然駄目やったんですけど。パワハラえぐくて、1年ぐらいで辞めちゃったって感じです。転職しました。
くじらぐも:
はい。
山本雨:
2個目の仕事も1年ぐらいやって、ちょっと3ヶ月ぐらいバイト挟んで今の営業の仕事にたどり着いて6,7年って感じですね。
くじらぐも:
今のお仕事が続けられているのはどんな理由があると思いますか。
山本雨:
もうでも多分根底というか、そもそもは最初に結構ハードワークやったんで。最初は結構メンタル的にいかれやすかって、次の仕事は結構フィジカル的にいかれやすかって。その両方よりも今の仕事の方が全然マシというかホワイトなんですよ。やっぱり1回そこでつらいと思われる経験を経たのが大きかって、今のやっぱありがたみというか、それがまず一つ大きかったっていう感じですね。 ていうかもうそれですね、やっぱありがたいなと思うんですよね。当時の激務であったりとか厳しい人たちに比べると、やっぱ人に恵まれているなというような気持ちでできている。やっぱ比較対象がないと、人はやっぱりわからんというか、そういう意味ではやっぱりこれは大きな意味があったんだって 今なら思えますね。何でもやってみるべきではあるなと。やってみるべきというか、当時はそんな余裕ないですけど。しんどいしんどいだけなんで振り返らないと気づかんのですけどね。意味は全部あるなっていうのはようやくわかりました、 何事にも。
くじらぐも:
今の職場で尊敬する人とかいますか。
山本雨:
いますね。
くじらぐも:
どんな方ですかね、
山本雨:
その人もね一旦受け止めてくれるんですよ。僕もあんまりそんな攻撃的なこととか強いことは言わないですけど、一旦状況を全部聞いてくれた上で、最適な答えを一緒に考えてくれるような人ですね。直属の上司の上ぐらいにあたるんですけど、結構付き合いは長くて。僕の中で勝手にメンターとしているんですけど、やっぱりその人も結構いろいろ経験がすごいあるので、その人がバックについてるから自分も好きにできるっていう安心感というか。やっぱ安心感与えてくれるような、この人おるだけで大丈夫だけおるだけで頑張れるっていうふうに思わせてくれるような、何かあっても大丈夫やなっていう存在ですね。
未来:しっかり自力で経験積んで、影響力持って、経済力も持ってじゃないと守るものも守れないし、返すことも返せないので。
くじらぐも:
山本さんは、5年後や10年後、あるいは死ぬときまでを想像してみてですね未来についてどんなイメージを持たれますか。
山本雨:
まあ楽観的でして、結構何とでもなると思ってて。イメージで言うとプラスですね。
プラスにしたいし、プラスになるだろうっていうのもあるし。期待しないとか諦めてるとか言いながらも、それってでも結局何とかなると思ってる部分が結構大きくて。なんやかんやちゃんと向き合うものに向き合っていればプラスにどんどんなっていってると思うので。
結局最初の頃とかも、なんか嫌やなとかしんどいなって逃げれば逃げるほど厄介事が大きくなるというか。向き合えるようになってようやく大したことなかったなとか思うようになったので、これからも何があるかわかんないゆえに先行き不安な部分もあるんですけど、子供も2人おるんでね。言うてられへんっちゃ言うてられへんし、でもそんな大層なあれでもないというか。やばなったときにちゃんと助けを求められる状態であれば、頼るところ頼って、最悪の場合は切り抜けられるっていうことももうわかってるので。ざっくりですけど、全然プラスに転じる。どんどんプラスに持っていきたいし持っていくつもりでおります。時間も経済的な余裕も。
くじらぐも:
ありがとうございます。 今の職場でなっていきたい未来像はありますでしょうか?
山本雨:
ぶっちゃけ言うと、今の仕事場は最終的には結構近い将来的に離れたくて。最初の方にお話にあったような、人の潜在能力を開放したりとか、マイナスの人をゼロに持っていくとか、ゼロベースの人をプラスに持っていく、成長させられるようなことをしたくて。今の仕事でも似たようなことはしてるんですけど、よりそっちに特化した動きができたらと思ってて。でも今いる環境の人とかはめっちゃ好きで大事なんで、僕が求められてる以上はしっかり貢献していきたいなっていうふうに思ってます。
くじらぐも:
人の潜在能力を開放したりする環境作りですね、具体的に思い描いていたりするんですか、
山本雨:
これは模索中なんですよね。 どうすればいいのかなと思って。でもきっかけじゃないんですけど、ちょっと自分の今の知識とか情報の棚卸も兼ねて、noteをしているみたいなところがあるので、その発信をしていきながら、他にそういう方面でうまいこといってる人に出会うことができればラッキーですし。それをちょっと参考にさしてもらいながら、できれば会社に属してってよりかは、もっかいちょっと会社やるなり自営業するなりとかで、そういうことをなりわいにできたらなっていうふうには思ってますが、現状模索中ですね。
くじらぐも:
先ほどお子さんがお2人ということでしたが、 プライベート面で描いている未来はありますか。
山本雨:
上の子が2年生と下の子1歳なんですけど、選択肢を減らさないようにというか、可能な限りやっぱり広くしてあげたいというか。自分もそうされてよかったっていうところにあるように、やっぱ自分の興味を持ったことに取り組める環境は作ってあげたいと思ってて。取り組む前にやっぱ知ることがまず大事なんで、いろんなこと知ってもらうというか経験をたくさんしてもらう中で、自分の気に入ったものをチョイスしてもらう環境作りをとにかく徹底したいなっていうふうには思ってて。半分僕のエゴで上の子はダンスを習っていて、女の子なんですけど。 それは嬉しくて、個人的には今もたまに練習はするんですけど、まだまだちょっと自分の方が上手い状態ではありたいし、具体的に言うとね子供と一緒にステージに立てれば嬉しいなっていうのは、ちょっと一つの夢ではあります。 大方そんな感じですね。間違ったことをしなければ何でもいいかなと思ってます。
くじらぐも:
ではもしもの質問というのをお聞きしたいんですけれども、山本さんが今の職場環境に出会っていなかったとしたら、今の生活はどう変わっていると思いますか
山本雨:
めちゃくちゃしんどかったんちゃいますかね。でもきっかけは、もうほんまに何でもやるしかない状態やって。その1個目めっちゃしんどい状態の、次2個目の仕事に転職する間ぐらいに奥さんの子供の妊娠がわかって。ほんで2個目の仕事もすごい体に来る仕事やって夜勤も多かったんでちょっと家帰りたいし、もう結構大変な状況だったんですけど。 それでもう何でもやらなあかんと思って日勤の仕事を探してて、なんでもいいからっていうんで。それで結果的に就活のときに避けてた営業の仕事に就いたわけなんですけど、そこで見つかってなかっても何でもやってたと思うんで。もうやるしかない状態だったんで、結果的にこうなってたとは思います。何でもやらなあかんとはいえ、結局自分ができること以上のことというか、さんざん追い詰められていた環境の中で同じようなことはしたくなかったんで結局家族も養わないといけないし自分も継続できる環境じゃないといけないしっていうんで、違うルート行っててもここにたどり着いてた気はしますね。 奥さんにも死ぬほど負担かけたんで。何とか今から、ちょっと前から何とかプラスに転じてきている気がするんで、 頑張りたいなと思います。
くじらぐも:
では、もう少し遠い未来についてになるんですけども、子育てが一段落したあたりからは、どんなふうにしたいなというのはありますか
山本雨:
でもやっぱそういうような自分の、人の成長を助けられるようなことがまずなりわいとできていればっていうか、したいというかするつもりではいてて。もう今から、その後もそうですけど、あとは家族したいことを叶えて、特に奥さんですけどねやっぱり負担かけまくって、奥さんも当時20歳とかなんで、 子供が出来ましたっていう段階で。もうやりたいこととかは全部叶えなければならないと思ってるんで。僕自身はで言うと、いろんなところに行くのが好きなんで、見たことないものとかいろんなことを知りたいし行きたいしっていうのも並行してやりながら、家族のしたいことも最大限叶えていきたいなっていうのが多分ずっとそうだと思います。結局家族がいなければ、逆に言うとそのままズルズルしんどい状況変わってなかったと思うし、しんどい状況で家族も増えましたってなってもうこれはもう人生こけられへん生活こけられへんってなって、そこで逆にしなければならない状況に追い詰められた結果今があるのも事実なので。 それに感謝しつつ生きてますね。今まで要所要所でお世話になったりとか支えられたりとか助けてもらった人とかにたくさん借りを作ってる状態なんで。死ぬまでに全員に返済できたっていう、お金は全然そんな借りてないんすけど気持ち的にね、全員に返済しきって死にたいんですけど、今んとこ借りの方が多すぎて、今もなお借りの方が膨れ上がってる気がしてるんで。 助けてもらいまくってるので、結局いろんな人に。できれば全員に返済して人生を終えたいっていうのが希望です。
くじらぐも:
借りをこれから返済しきっていくためには、山本さんはどんな成長をするといいと思いますか。
山本雨:
力が入りますね、明らかに。やっぱりお金の面も避けられないですし、やっぱ影響力というか、いろんな面で力が必要だなと思います。 変に取り繕ったものではなくて、しっかり自力で経験積んで、影響力持って、経済力も持ってじゃないと守るものも守れないし、返すことも返せないので。経済的な成功も一つですし、まだまだ人間的な成長も必要やし。全面的に成長が必要かなと思うので、できること与えられたこと求められてるものをどんどん応えていって必要とされることが大事かなと思います。 漠然としてますけど。
くじらぐも:
では、死ぬとなったときには、どんなふうに死んでいきたいですか。
山本雨:
死ぬとなったときは分かっていりゃいいですけどね。でも、言ってたおじいちゃんが亡くなったのが2,3年前なんですよ。でね、じいさんすごかったのが全部準備して死んだんですよ。 がんではあったんですけど、全部手順を書き記して、葬儀屋はどこに頼んで、どれで発注してとか、家はこの後こうしてとか、財産どうしてとか、こっからお金使ってとかっていう、亡くなった後の手順全部完璧だったんですよ。これは理想だなとは思いますね。家族に最大限迷惑かけない負担かけないようにっていうところで亡くなったんで、やっぱそれがいいっすね。やっぱかっこよかったっすね、そういう意味では。綺麗に片付けて死ぬというか、片付けてったなみたいないう感じっていうのがやっぱ理想っすね、死に方でいうと。
くじらぐも:
では、インタビューも終わりとなりますけれども、何か言い残したことやこれを見ている人に、あるいは遺言みたいなつぶやきでもいいんですけども、最後にありますでしょうか。
山本雨:
このインタビューは全員に受けてほしいと思いましたね。 ノープランで挑んだし自分もインタビューされたいと言い手を挙げた割にノープランやったんですけど。やっぱり他でもね、メールとかでもいただいたようにやっぱり自分の頭の中が整理できたとかアウトプットしてなんかいい経験になったとかっていうのももちろんですし、それを第三者がまとめて発信してくださるってめちゃくちゃありがたい機会だと思うんですよ。 なんで僕のことはもう散々喋ったので単純にやっぱこの無名人インタビューというものを可能であればちょっと負担大きくなっちゃうかもしんないすけど、みんな受けてほしいですね。 無名の状態でこんなインタビューでやっぱり経験上やっぱ非常に貴重なので、第三者がやっぱり聞いてまとめてくれるっていうのはめちゃくちゃありがたい話なんで。これはぜひ皆さんもぜひ皆さんもっていうふうに言ってもらえたらと思います。
あとがき
自分の話で恐縮ですが、私は割と最近後輩の指導に携わり始めた「人財育成のペーペー」なのです。お話の中にあった「その時々のパフォーマンスがベストパフォーマンス」ということを肝に銘じていきたいなと思います。
山本さんの仰る「諦める」は、限りなく「信じる」に近い気がするな、と感じました。ありがとうございました!
【インタビュー・あとがき:くじらぐも】
【編集:komima】