
初めて個展をしたアーティスト に、聞いてみた
うおおお、うおおおおおお!
と、いうことで初の試み、個展をしている最中のアーティストの人にスマホでオンラインでつないで、展示を撮るカメラマンをやってもらいながらインタビューをやってみました!!!!!
【まえがき:qbc】
今回参加したのは、ふわふわすふれ さんです!
X:https://twitter.com/softsouffle7
bluesky:https://bsky.app/profile/fuwafuwasouffle.bsky.social
会場はデザインフェスタギャラリー原宿Eastで行いました!
X:https://x.com/dfgharajuku
Instagram:https://www.instagram.com/designfestagallery
Tiktok:https://www.tiktok.com/@designfestagallery
展示動画もあります! 先にみていただくと、雰囲気わかりやすいですよ!
展示空間まで作品
ふわふわすふれさんの個展「ぴゅあぴゅあえくすぺりえんす〜知覚以上言葉未満展〜」をオンラインインタビューしました!
お時間いただきましてありがとうございます!
すふれ:
よろしくお願いします。
qbc:
今回の展示は、どういうコンセプトでされている感じですか?
すふれ:
コンセプトは、言葉にならない、言葉で表現してしまうと削ぎ落とされてしまう心の世界をどう表現していくのかっていうのと、自分の持ってる様々な、その楽しいとか明るいとかそういうポジティブな感情以外のものをどう可愛い世界に組み込んでいくかみたいなことを意識しながら展示を企画しました。
qbc:
なるほど。
すふれ:
それで、私の知り合いに陶芸の先生がいらっしゃって。陶芸の先生に「個展をするんです」っていうお話をしたら、「枠までがあなたの世界だから」って言われて。
私は額縁屋さんと話をつけていて、既成の額縁に、普通の木製の茶色とか緑とかの額縁に入れようと思ってたんですけど。そうじゃなくて、額縁も工夫を凝らしなさいというふうに言われて。
アクリルフレームにアクリル絵の具で色を塗って枠を作ったりとか。タイル状になってるものに関しても、木製パネルに紙を貼って、その上にDIYとかで使うタイルのシールを貼っています。


qbc:
なるほどなるほど。
すふれ:
それから、キュレーターていう展示のプロの友人がいて、その友人がキュレーターとして展示サポートに入ってくれていています。
釘とマグネットで紙を挟むっていう展示方法を教えてくれました。この作品群に関しては、枠が入るとちょっと邪魔になっちゃうみたいな、生々しいそういう世界観なので、それを肌で感じる様に余計なものを通さず体験してほしいと思って、というふうに思って、枠をつけないというある種の枠の考え方もしました。

それで、、、枠までが世界ってことは、空間までが自分の世界なんじゃないかと思って。じゃあ空間も作っていこう、プロデュースしていこうっていうことで、こだわっていて。
例えば、これは大きな川のインスタレーションなんですけど、これは展示方法を考えなきゃということで、演出を考えてた時に思いついた展示の仕方なんです。
自宅にいた時に、カーテンがふと目に入って、カーテンのひだの部分に紙を挟んでみたらどうなんだろうと思って挟んでみたら、川みたいになったんです。で、川の絵が自分にとってはすごく大事なものだったので、じゃあカーテンを使って、大きな川を作ろうと決めました。

それで、これをご本尊みたいな感じで考えて。この脇にある枠は既成の枠で、すごいキンキラしてて、ちょっと言い方悪いですけどちゃっちいような枠なんですけど。あえてこれを選んでいるんですね。ご本尊があって両脇に何か小さい仏像みたいなのがセットになってる感じ、脇侍っていうイメージで二つを配置して。
この二つは太陽の絵なんです。
qbc:
なるほど!
すふれ:
太陽を展示して、ここにモコモコした飾りが雲みたいなイメージで漂ってるっていう。なんかそういう空間をちょっとここに広げてみたりしてるんです。
qbc:
あぁ、じゃあ展示の中心はここなんですね?
すふれ:
そうです。中心はここです。
qbc:
御神体みたいなものは1個決まったのがあるんですか?
すふれ:
この絵の中でですか?
qbc:
そうですね。複数、絵があるじゃないですか。
すふれ:
え! 選べない。正直。どれも大事な作品です。
あとはメインビジュアルになってる、この川の絵も大事ですね。これはサイズも大きいので入ってきたときに、ぱっと目に入るアイキャッチなものになってます。
qbc:
川の流れだったんですか、なるほど。
すふれ:
これ川なんですよ。私の本名の由来が、色とりどりの糸があって、それが香っているような、感受性豊かな子に育ってほしいみたいな由来でつけたらしいんですよ、私の記憶が合ってればですが。
それで、自分が催眠療法を受けたときに川のイメージが湧いてきて、私は川と一体になる自分を感じたから、それを絵にしたいって思いました。どうやったら川と一つになれるんだろうって思って、自分の名前の由来が、たくさんの色とりどりの糸が香ってるっていうことだったので、ここに色とりどりの糸を織るように描いていって、それを香らせるイメージで川を描いて、これをセルフポートレート、自画像っていうふうにしました。
(※催眠療法というと怪しい響きに感じる方もいらっしゃるかもしれません。前世の記憶とかそういった類のものではないです。私は受ける側ですが、勝手に催眠療法のことをイメージ療法と呼んでいます。呼吸を深め、体の力を抜いた状態で、医師と事前に打ち合わせをした内容で自然のイメージ力を使って、イメージをして行きます。これをこうイメージするんだ!と念じることなく、自然といろんなイメージが広がっていきます。私の場合は自然物が多いです。)

私の中ですごいシンボリックな絵
qbc:
今回の展示の、理想的な見方って、どんな感じなのでしょうか。
ストーリーとしての見る順番っていうのを、入口からちょっと教えてほしいです。
すふれ:
別にどこから見ていただいてもいいんですけど…
まずブロック割りみたいなのをしたんですよ。それからキュレーターの友人とオンラインで打ち合わせして。

で、ここのブロックを喜怒哀楽の喜っていうところにして。
ここを喜怒哀楽の怒。怒りっていうふうにして。
それでちょっと飛ばして、ここは原宿テイストでっていうことで、ポップなシリーズ。
ここはご本尊。
それで、傷シリーズ。ちょっと原宿の人にも共感してもらえるところがあるんじゃないかな。ということで、傷シリーズを置いて。
それからアイキャッチングなメインビジュアル。
それで、喜怒哀楽の哀、で、楽。
で、ここが受付のところになるんですけど、本当は私がここに座ってる予定で、私はこの絵を背負いながら受付をしたいっていう気持ちがあったんですね。
qbc:
なるほど。
すふれ:
大事な絵で。特に左の絵に関しては、2022年の変化を描いた、2022年の大晦日に描いた絵で。2022年が本当に大変で。大学卒業して介護やって、入社してから新しい人といろいろ出会ったり、コミュニケーションとかも変わったりとか。
あとは、ずっと追いかけてた憧れの画家さんの絵を初めて購入させていただいたりとか。
いろんなことがワーッて起きて、なんか、なんでしょうね。これ、実は俳句もついてるんですよ。
すふれ:
俳句もついてて、「春深し花片の横の蕾かな」って言うんですけど。(俳句を初めて初めて詠んだ句のためクオリティは低いです)
人生の中でいうと、私の2022年は春だったと思うんですよ。春みたいに、なんか花がいっぱい咲いて華やかでっていう、変化がたくさんで、私の人生が動き出したみたいで、そういう春だった。
でも、春の花が散った横にも、蕾があって、それはまだこれからの季節に咲く花で、私の人生の四季はもうどんどん深まっていろんな花を咲かせていくんだ、これからも変化していくんだっていう気持ちで、この絵を描いたし。これからもやっぱり、この1年も、この先もいろんな変化の中で生きていきたいっていう、そういう覚悟というか気持ちを背負ってて。
それから、この右の絵は、なんかちょっと変な話なんですけど、心の中に女の子みたいなのがいたというか、なんか感じていた時期があって。その子、小さい子で、水たまりをばーってかけていくようなイメージの女の子。その子が心の中に現れると、物の存在感とか、生きてる実感とかが、すごく蘇ってくる。で、すごく楽しくて、眼の中に星くずが入ったみたいに、いろんなことがワーッと、何気ない街でもすごく素敵なものになる。そういう現象がたまに起こってて、そのときにその女の子をイメージして描いたのがこの「ふわふわ無気力」になります。

実はこの横に、なんか素朴な家の絵があって。これは入院してたときに、また催眠療法を受けて。五つの道の先に家をイメージしてくださいって言われて。それでイメージしたら、まっすぐなところだけが色のついた屋根で、そこに進んでいったんですけど。そのイメージを再現して先生に伝えるために、落書き程度の気持ちで描いたんですけど。これを見た仲の良い患者さんが、なんかいつも不安そうにしてる方なんですけど顔が緩んでたんですよ。「なんかいつもより緩んでるじゃん、どうしたの?」って聞いたら、「その絵を見たら、落ち着いたの」って言ってくれて。私の絵って力があるんだっていうのを感じさせてくれたんですね。お守りじゃないですけどここに。目に入らなくてもいいけど置いておこうみたいな気持ちで置きました。そんな感じです。
qbc:
ちなみにその絵の意味ってなんなんですか? 絵の意味というか、なんで真ん中だけ色付いた屋根になってるのかとか、そういうのって理由があるんですか?
すふれ:
これはイメージしたら、勝手にその真ん中に色がついてたっていうことなんですけど。催眠の中で、真ん中を選んで、扉を開けてって言うことをやったんですよ。コントロールせずにですよ。そうなって。その日記がちょっと今手元にないんですけど。
その日記に書いたことは、まっすぐの道を選べたことが良かったんだみたいなことでしたね。その時期から退院後のことを考えて、退院したら美術の道に進みたいなことを考えていて。その選択は合ってたんだ、自分のやりたいこと、なんだろう導きじゃないんですけど、なんて言うか、これでいいんだ合ってるんだっていうことをすごく感じさせてくれたというか。後付けなのかもしれないですけど、だからこういうふうに真ん中だけ色がついているみたいな。

qbc:
この3枚だけ非常にパーソナルな絵だっていうふうにおっしゃってて、2022年の大晦日の絵っていうのは、割とダイアリー的な感じの位置づけなのかなと思ったんですけど。
これとあと女の子の絵っていうのは割と心象風景なのかなと。この家と女の子の2枚の絵って、関連性ってあります?
すふれ:
あんまり…どうなんだろうな。本質的なところでは繋がってるのかもしれないんですよ。もしかしたらそのどちらもすごく自分の命のリアリティに関わってくる話だったので、何らかの形で繋がってくると思うんですけど。表面的にはそんなに説明できるような関係性ではない。ただお守りとしてちょっとここに、目に入らなくてもいいからちょっと置くことをしました。
qbc:
その時々のお守りって感じなんですかね?
すふれ:
いや~、どうなんですかね。いやでも、これは本当私の中ですごいシンボリックな絵というか。私の絵は伝わらないんだっていうようなことをすごく感じてたんですよ。Twitterとかのアカウントも弱小アカウントですし、全然いいねもつかないし。抽象画を人に見せても、何それみたいなことをよく言われるし。
だから、伝わらないんだろうなって思ってたけど、あ~、普段あれだけ不安を感じてた人が、あんなに柔らかい表情をするくらい、力があるんだっていうことを感じさせてくれたというので、これはすごい勇気づけてくれた絵でもあるし。初個展だったので、成功するか分からないという不安もあり、この絵を持ってくることにしました。
qbc:
銀のカーテンの辺りについて教えてください!
すふれ:
ここは、哀楽です。
qbc:
哀楽っていうのは、何でこういうキラキラになってるんですか?
すふれ:
これは単に空間づくりで、壁じゃなくて何かもっとキラッキラさせたい。このミラーボールもそうですけど、キラッキラにさせたいのでそうしました笑
個展の搬入のとき、本当にこれは後付けの後付けですけど、手伝ってくれた友人が、この床にキラキラが空調でなびいて反射してるんですよ。キラキラキラキラ。
こうやって、会場で設置してみないと見えてこないこととかもあるっていうのは、今回気づきでしたね。
qbc:
なるほど。本日が展示最終日ですが、初個展はいかがでしたか?
すふれ:
そうですね~。自己紹介のつもりで今回は展覧会を開催しました。知り合いの方との縁、初めましての方ともご縁をすごい感じましたね。もう何年も会ってない友達が来てくれたりとか。あとTwitterで知り合った俳句の先輩が来てくれたりとか。初めて絵を購入させていただいた憧れの作家さんも来てくれたりとか。
もういろんな人が関わって来てくれて。いろんな人とお喋りして、いろんな人がお祝いしてくれて。もちろん知り合いじゃない初めましての方々もいっぱいいて、いろんな人にじっくりここまで作品を見てもらうってことも初めてで。
で、お話もして。すごいご縁に恵まれてるんだなって思ったし、何人かから、いろんな人と喋ってる私の感じもすごい素敵だと思ったよみたいに言われたりもあるんで。なんかみんな、そんなご縁の一つなんだよなっていうのはあります。
あとは自分の世界を空間というレベルで体現したことがなかったので、達成感みたいなのもあるし。よく頑張りましたっていう(笑)
qbc:
なるほど。ありがとうございます。今後も個展はされます?
すふれ:
今後はちょっと不透明ですね。大学受験がどうなるのか、学生になったら、なかなか個展を開くのも、実際厳しいんじゃないかっていう。
あとは、グループ展ならできるかなっていう。みんなで無題の作品を持ってきて、オーディエンスを巻き込んで、名前を作品に付けていくっていうのをしてみたいなっていうのが、アイディアとしてあります。これは来年、美大に受かったらやろうと思うし、受かんなくてもいつか実現しようというふうに考えてます。まぁ、数年は個展は無いんじゃないかなとは思ってます。
(後日談:今は小規模でも良いから来年個展を開きたい気持ちでいます。)
会場はデザインフェスタギャラリー原宿Eastで行いました!
X:https://x.com/dfgharajuku
Instagram:https://www.instagram.com/designfestagallery
Tiktok:https://www.tiktok.com/@designfestagallery
インタビューを終えて
可能性あるで、このインタビュー形式!
【まえがき・あとがき:qbc】
#無名人インタビュー #インタビュー #アート #古典 #哲学 #西田幾多郎
無名人インタビューへの仕事依頼はこちら!
「に、聞いてみた」マガジンで過去インタビューも読めますよ!
いいなと思ったら応援しよう!
