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色んな人にちょっとでもポジティブな影響を与えられるといいな。人

むかしむかし、ある村に、笑輔(しょうすけ)という名の若者がいました。笑輔は、誰かの役に立ちたい、誰かを幸せにしたいという強い思いを持っていました。
しかし、笑輔には特別な才能があるわけでもなく、大きな力を持っているわけでもありませんでした。「どうすれば人々に良い影響を与えられるだろう」と、笑輔は日々考えていました。
ある日、笑輔は村の長老に相談しました。長老は笑顔で答えました。
「笑輔よ、大きなことをする必要はない。小さな親切の積み重ねが、やがて大きな波となるのじゃ」
その言葉に励まされた笑輔は、毎日小さな親切を心がけるようになりました。
朝は早起きして、お年寄りの家の前の雪かきをしました。
道で会う人には、明るく挨拶をしました。
落ち込んでいる友人には、優しい言葉をかけました。
村の子どもたちには、面白い話を聞かせました。
最初のうち、村人たちは笑輔の行動を不思議に思っていました。しかし、日が経つにつれ、村全体の雰囲気が少しずつ変わっていきました。
お年寄りたちは外に出る機会が増え、人々は以前より明るく挨拶を交わすようになりました。落ち込んでいた人も前を向いて歩き始め、子どもたちの笑顔が増えていきました。
やがて、村人たちも笑輔にならって、小さな親切を実践するようになりました。その結果、村全体が温かく、活気に満ちた場所に変わっていったのです。
ある日、村を訪れた旅人が驚いて言いました。「こんなに温かい村は初めてだ。一体何があったのですか?」
村人たちは笑顔で答えました。「それはね、ある若者が始めた小さな親切の輪が、村中に広がったからなんですよ」
笑輔の行いは、やがて隣村にも伝わり、その考えは広く知れ渡っていきました。
後に笑輔はこう語ったそうです。「一人ひとりができる小さなことでも、それが人々の心に届けば、大きな変化を生み出せるのです。ちょっとした思いやりが、世界を変える第一歩になるのです」
そして「小さな親切、大きな幸せ」ということわざとともに、笑輔の教えは長く語り継がれていったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2024年9月4日23時00分に書く無名人インタビュー869回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは まの さんです!

年齢:30代後半
性別:男
職業:発達障害専門オンラインカウンセラー(言語聴覚士・公認心理師)


現在:専門的な技術とか知識を持っている人と話しながら、タイミングも見ながら、一歩一歩解決に取り組むってのはすごく大事かなって思っていて。そういう役の立ち方というか貢献の仕方っていうのは出来るのかなと思ってますね。

qbc:
まのさんは今、何をしている人でしょうか?

まの:
発達障害に関する悩みを中心に、オンラインでのカウンセリングをやってます。言語聴覚士と公認心理師っていう国家資格を持っているんですけど、その2つを活かしてオンラインで相談を受けているのが主になります。

qbc:
それ以外は何をされてますか?

まの:
あとは週に2回地元の医療系のところに勤めています。

qbc:
法人化はされているんですか?

まの:
カウンセリングの方は個人事業主として始めたばっかりです。勤め先の方も普通の法人というか、病院ですね。

qbc:
収入の方は業務委託で受けてるんですか?それとも常勤ですか?

まの:
非常勤で勤めてます。

qbc:
それ以外に何かされてますか?

まの:
ココナラ(スキル販売サービス)で電話相談を受けてます。これって仕事関連についての何をしているかっていう質問でよかったですかね?

qbc:
決まりはないです。今、何をしている人ですか?って質問をして返ってくるリターンを調べているので、仕事中心に話していただく方なんだなということが分かったという状態です。何か他にありますか?

まの:
これも仕事関連になるかもしれないんですけどYouTubeチャンネルをやってます。自分がやってることとかを知ってもらえたらっていうことと、あとはこれも仕事になっちゃうかな、本をAmazonで出してます。

※youtube 
まのぱぺちゃんねる
(発達障害や医療にまつわる雑学など、ここにしかない情報を脱力系で発信中) 

※書籍 周りの大人ができる!発達障害(神経発達症)・グレーゾーンの子が自分で学ぶ力を身につけるための3ステップ

qbc:
仕事以外はどんな感じのことをされてますか?

まの:
趣味とかそういう感じですか?

qbc:
そうですね。では趣味は何ですか?

まの:
今だったら、サッカーの試合を見るのが好きです。サッカー見たりとか野球見たりとか、あと小説がすごい好きですね。自分でも小説を書いたりとか、ブログも持っていたりします。新人賞に自分で応募したりするので、書くのも好きだし、読むのも好きだしっていう感じですね。読書も好きですね、そういう意味だと。

qbc:
どんな小説をお書きになられるんですか?

まの:
一般エンタメって感じですかね。ドラマ系というか。好きな作家は辻村深月さんとかなんですけど、そういう感じで現代ものを書いてますね。

qbc:
睡眠とか食事、入浴とか以外の生活の時間で他に何かやってることってありますか?

まの:
普通にゲームしたりもしますし、今独立してすぐっていうこともあって仕事関連のことが多くなっちゃってますね。カウンセリングが発達障害とか、心理系のことだったりするんですけど、そういうことの勉強とか普段かなりしてるので、本読んだりとか。そっちに時間取られちゃってますね。

qbc:
そうすると生活の中心として仕事と仕事のための勉強に時間を使われている感じですかね。

まの:
今は本当、そんな感じですね。

qbc:
仕事をしている時はどんなお気持ちでされてるんですか?

まの:
今まだ始まったばっかりなので、実際ココナラっていう大手の元でやっていた頃は100件以上取引も出来て、電話相談も受けていたんですけど、やっぱりフリーになってからはまずサイトが人の目に触れていない。全然軌道には乗っていないので、いかにこれを軌道に乗せるかっていうのを日々試行錯誤してる感じですね。

qbc:
感情的にはどんな感じですか?

まの:
焦りがないわけじゃないんです。収入が勤めてた時よりぐっと下がって焦るんですけど、頭の中では2年ぐらいかけて軌道に乗せていけばいいっていう元で始めてるので、それを思い浮かべながら焦らなくても大丈夫。計算の内、計算の内、と言い聞かせながらやってる感じですね。常にこのまま誰も来なかったらどうしようってすごく思いますけど。

qbc:
実際今の状態が1年続いたらどうなるんですか?

まの:
完全に今のまま1年続いたら、継続するかどうかを考えないといけない(笑)

qbc:
元々持たれている資格の方でまた週2日勤務を週5日勤務に戻すような形になるんですかね?

まの:
そうですね。元々2年経った時に上手くいかなかったら戻ろうとは思ってるんですけど、今が多分一番悪い。1年経っても全く変わってなかったらそもそも考え直さないといけないだろうっていうのはあります。

qbc:
どういう理由で始められたんですか?まずココナラを始めた理由を伺っても良いですか?

まの:
ココナラを始めた理由として、元々勤めていて正直時間には余裕があったんですよ。割と定時で帰れるところで、お休みも取りやすくて、単純に空き時間勿体ないなぐらいの感じで、ココナラだったらお仕事をして空き時間を使えるかなって始めたのがきっかけですね。

qbc:
ココナラって何年ぐらいやられているんですか?

まの:
今年始めたばっかりです。

qbc:
でも注文が来ている状態ですよね。

まの:
そうですね。結構短い期間で割と相談が来てくれていて。

qbc:
なるほど。ココナラがあったから、自分のサイトでオンラインカウンセリングを始めたっていう流れなんですかね。

まの:
そうですね。独立したいなって思いはずっとあったんですよ。発達障害が元々やりたい領域というかメインで関わりたい領域だったので、よくあるお子さん相手に言葉の相談室みたいなのを街で開くああいう開業のイメージは前からあったんですけど、ココナラをやってすごく思ったのが、大人の発達障害の方で相談先が無くて困ってる方がすごくいるなってことで、相談されて役に立てているかもっていう実感もあって、お子さんとの関わりだけでなくてこういう関わり方があるんだなと思ってそこから、改めて勉強する領域を広げたりして、独立していきたいなって思ったっていう流れですね。

qbc:
今年に入ってからの唐突感は否めないんですけどその速度感というのは何だったんですかね?

まの:
独立したいっていう思いがずっとあったのと色々重なったのはありますね。自分自身が職場でメンタル的に結構やられるような状況もあって、これからの人生、本当にどうしようって思っている時に、まだまだ相談先に困ってるような人がいる領域があるって見つけたこともあって、ここかなと思ったっていう感じではありますね。自分が勝手に決めてるというか思ってたことがあって、40歳になった時にやっている仕事を生涯の仕事にした方が良いかなとは思っていて。今38なんですけど、今の勤め先でそのまま勤め続けるか何個かそういう選択肢がある中で逆算していくとこのタイミングって色々重なって、決断する時なのかなって思ったってのもあります。

qbc:
発達障害の方のケアをやられていて、自分自身の携わっている気持ちの部分はどうですか?

まの:
実際には発達障害の当事者の方だけじゃなくて、例えば発達障害のお子さんを持つ親御さんからの相談も結構あります。あとはパートナーが発達障害でとか色々あるんですよね。仕事先にそういう方がいて、とか結構あって実際に発達障害の話を受けたつもりがそれは何か別の話だなとか、色々あるんですけどそれにしても思うのはカウンセリングって現代で大事なのかなっていうのは思ってます。情報がすごい溢れてるじゃないですか。YouTubeでも気がついたら、障害を持つ人、こういう人はこうするべきとか色々入ってくるんですけど、ああいうのってやったけど上手くいかなかったりとか、これやったらいいって言われてることやっても、出来ないと結局自分は駄目だって思っちゃうきっかけになったりする。実際はやっぱりその人に合うとか合わないとか、その時の調子だったりとか色んなことがあって、情報だけもらってもしんどいんですよね。だから専門的な技術とか知識を持ってる人と話しながら、タイミングも見ながら、一歩一歩解決に取り組むってのはすごく大事かなって思っていて。そういう役の立ち方というか貢献の仕方っていうのは出来るのかなと思ってますね。

qbc:
何件目でその実感を得ましたか?

まの:
どこだろうな。困ってる人って本当にたくさんいるんだなって思ったのはだいぶ最初ら辺ですね。誰にも相談できなくて、自分を責めてる人がいたりとかそれはすごく最初の方に感じて、その中で正直僕も最初から電話での相談に慣れているわけではないので、それまで勤めてた経験の中で話してるんだけど、上手く言葉にできないことに対して反省を繰り返しながら、本当にこれを自分の仕事としてやっていいかもしれないって思い始めたのは、だんだん、じゃないですかね。30件40件50件ってやってもしかしたらって思って、70件80件重ねてだんだんこれは結構自信持っていいかもとかって思ってくる。

qbc:
サイトを立ち上げたのはいつですか?

まの:
サイトの発注をした時点では相談件数は100件を超えてましたね。

qbc:
なるほど、仕事の契約を変えたのは?

まの:
その時だと4〜50件とか?

qbc:
なるほど。仕事の契約を変えた後にサイトを発注されたんですね。

まの:
そうですね。サイトはやり方をどうしようかなっていうのもあったんですけど、サイトの方がだいぶ後なんです。

qbc:
まのさんは周りの人から性格についてどういう風に言われることが多いですか?

まの:
幸い、あんまり悪くは言われなくて、穏やかとか優しいとかあとは誠実とか言ってもらえるかな。

qbc:
ご自身では、自分自身はどういう風な性格だと思われていますか?

まの:
この年になって思ったのは世間の人達よりも確かに、誠実なのかもしれないって自分で思うようになりました。そこは自信持っていいのかもしれないと思ってます。

qbc:周りの人から言われるイメージと自分自身で思っているイメージはずれてませんか?

まの:
周りの人も色々いるじゃないですか。すごい仲いい人もいれば、たまに話すぐらいの人もいる。たまに話すぐらいの人が真面目とか色々良いように言ってくれるかもしれないけど、実際は多分もっといい加減だと思うっていうか、アバウトなところはかなりアバウトだと思います。

qbc:
家族、パートナー、親友、距離感の近い人達、身近な人達から言われる性格の一面ってありますか?

まの:
近すぎるとなかなか、改まって言われる場面が出てこないから…。何か言われてるかな。僕独身なんですけど、自分でこういうのもあれなんですけど「良い奴なのに結婚出来んよね」みたいに言われます(笑)

qbc:
結婚に関してはどう考えていらっしゃるんですか?

まの:
いやあ、本当どうしよう。それが一番思うところですね。独立してるってのも、多分遠ざかる方向に行ってるんで。

qbc:
結婚はされたいんですか?

まの:
めっちゃ結婚したいですよ。めっちゃ若い時からずっとしたい。全然、したくなくてこうなった人ではない。

qbc:
では、また全然違う質問になるんですが、好きな食べ物を教えてください。

まの:
お酒が好きなので、お酒のつまみみたいなのとか最近だったらあっさり系のおつまみとか、茎わかめとか。割と何でも食べます。

qbc:
ありがとうございます。

過去:そこにいる患者さんにとって本当はこうしたら良いって分かってるんだけどやれないことがあるってのは思ってたので、そういうのから抜けようとしたらもう独立するしかないんだろうなと。

qbc:
ここからは過去についてお聞きします。子供の頃ってどんなお子さんでしたか?

まの:
とにかく落ち着きがない。僕自身がだいぶADHDなので、ADHDの人ってすごく遅刻癖があるとか、朝起きれないとかってよくあるんですけど、僕も朝がすごく苦手で忘れ物もすごく多いとかそういう子供でした。

qbc:
幼稚園ぐらいの頃はどんな遊びをしていましたか?

まの:
みんなの前で目立つタイプの子っているじゃないですか。ああいう感じではないんだと思うんですよね。イメージだけど、割とマイペースに砂場に延々と穴掘っていたりとかそういう感じじゃないかなとは思いますけどね。

qbc:
遊ぶものとしてはどんなものが好きだったんですか?

まの:
あんまり覚えてないけど覚えてるのは、レゴブロックがあっていつもロボット型、人型にして、それ以上何も思いつかないから、飽きるというか、なんかやってたような気がしますね。

qbc:
読書はいつ頃からされていたんですか?

まの:
読書は小学生ぐらいの頃から読んでます。家に多分おばあちゃんが置いてた本がいっぱいあって、漫画で分かるなんとかの秘密とかってあるじゃないですか。あれがすごくいっぱいあったんであれをめちゃくちゃ読んでました。あと『クレヨン王国の十二ヶ月』って児童書になるんですけど読んでましたね。そういうのは確かにちっちゃい頃よく読んでたなって思います。

qbc:
小学生の頃はどんなお子さんでしたか?

まの:
よく泣く子だったかもしれない。怪我してとか、こけたりとかしょうもないことだと思うんですけど、よく喋る。どっちかっていうとそんな運動神経とかも良くない方なんだけど、なんかしゃしゃって前に出ている時もあるんで、そんな感じですかね。よく泣く子ってイメージがあるのは、実家が居酒屋なんですよね。居酒屋だと夜に家族が誰もいないんですよ。それで夜すごい泣いてた覚えがあります、「早く帰ってきて」って。小学校低学年とかの時。

qbc:
1人で?

まの:
1人です。虐待みたいに思われちゃいけないんですけど、夜の10時とか11時とかに小学校2年生とかの頃に自転車で、耐えきれなくなってお店まで行くとかやってた記憶があります。

qbc:
お店はちょっと離れたところだったんですか?

まの:
お店は当時自転車で多分15分とか、ちょっと離れてるんですよね。

qbc:
中学校の時はどんな感じでしたか?

まの:
中学校はなんか、かなり駄目な感じでしたね。中学校ぐらいになると結構塾に行ってる子とか出てきて周りも勉強しなきゃってなる人はなるじゃないですか。全然そういうのに気がつかなかったというか勉強出来ないんだけどそのままどうすることもせず、努力もせず、放置しちゃう感じで、気がついたら成績がめっちゃ悪くてみたいな。数学が当時10段階でしたけど、3とかでしたね。国語だけは7とか取れるんです。そんな感じで、友達付き合いとかは多分そんなに問題なかったというかそれなりにやってたと思うんですけどね。

qbc:
高校ではどんな感じでしたか?

まの:
中学がそんな感じだったんで、高校はヤンキー校に行くしかなくなってて、すごいヤンキーに囲まれて、それぐらいになるともうはっきりカーストじゃないですけど体格差とか露骨になるじゃないですか。僕は全然ヤンキーではないし、陰キャ系でもリア充系でもない感じだった。大変でしたね。ヤンキーが絡んできてボコボコにされることもあるみたいな、そんな感じ。

qbc:
生まれ育ったところの風景、町並み、どんなところで、生まれ育ちましたか?

まの:
多分どっちかっていうと街中、すごい田舎ではなくて普通に住宅街というか生活に困らないようなところで、でも本当かどうか分かんないけどあんまり良いところじゃなかったって親が言ってます。土地柄が悪いみたいな理由で小学校2年生で転校してるんですけど、あの辺良くないから、みたいな感じで親は言ってましたね。

qbc:
そんな遠いところに引っ越したわけじゃないんですか?

まの:
転校はしましたけど、同じ市内ですね。

qbc:
ご実家のお店は移転したんですか?

まの:
お店は変わりましたね。多分お店もちっちゃいお店から大きくするためにっていう理由もあったんじゃないかなと。

qbc:
ご両親からどのように育てられましたか?

まの:
基本放任主義で、さっき塾の話とかも出ましたけど、僕1回も習い事とかしたことなくて、それは別に悪いことじゃないとは思ってるんですけど、あんまりこうしろああしろって言われた事が良くも悪くもなかったかもしれないですね。さすがに学校をズル休みとかするとすごい怒られたりとかはするんですけど、それ以外では無い。バッと怒る親ではありましたけどね、両親共。瞬間湯沸かし器みたいな。

qbc:
ちなみにご実家のお店がどのようなお店だったか説明していただくことって可能ですか?

まの:
日本食ベースで、日本食って言うと敷居が高いみたいな言い方なんですけど、本当に「和」っていう感じで、そこに日本酒とか、カクテルとかも置いてあってっていう。奇を衒ったお店じゃなかったですね。

qbc:
例えば焼き鳥がメインですよとかそういうのがあるわけではない?


まの:
うちの父親がやってるんですけど、父親が変わっててですね、メニューを決めないんですよ。あんまり定番っていうのがなくて、もう常に手書きで変わっていくんですね。毎日違うんです。同じメニューっていうのがほぼほぼなくて、だから名物ってのが説明しにくいです。

qbc:
何が名物かも1回見ないと分からない。

まの:
だから逆に何でもある。食べ物はそういう割と自由な感じで、お酒は日本酒が売りなのかなって感じ。

qbc:
高校卒業後はどのような進路に進まれたんですか?

まの:
高校の時に今やってる言語聴覚士という仕事について知って。

qbc:
高校の時だったんですか?


まの:
そうなんです。何とかこのヤンキー校から抜け出さなきゃと思って、何とか言語聴覚士の勉強ができる大学は行けたんですよ。でも急にすごい華やかなところに行っちゃって女の子ばっかりだったんですよ。クラスの9割が女の子みたいな、それで勉強もついていけないしってやってたら、大学は2年の時に中退してその後通信系の大学行き直して、それで大学を卒業しましたね。

qbc:
通信制大学の時は何をされていたんですか?

まの:
バイトはバリバリやってましたね。パン屋さんで働いて、そのパン屋さんは4年ぐらい続いて、なんか良かったんだろうなと思いますね。わいわいやりながら、高校のヤンキーに絡まれてやさぐれた心を癒してもらって(笑)

qbc:
公認心理師と言語聴覚士のどちらの資格を先に取ったんですか?

まの:
僕、大学を卒業した後1回相談員という仕事に就くんですよ。施設の相談員ですね。そこで社会福祉関連の仕事をしてて4年ぐらい勤めた時に、もう1回言語聴覚士にチャレンジしたいなって思って、大学卒業の資格がある人は2年間で、専門学校を卒業できるっていう仕組みがあったので、そこで27歳の時に専門学校に行って、言語聴覚士の資格を取ったという流れになります。

qbc:
その時公認心理師はまだ取ってなかったんですか?

まの:
まだ取ってないですね。

qbc:
言語聴覚士ってレアなお仕事なので、ざっくりまのさんの言葉で説明していただけますか?言語聴覚士ってどんなことをするんですか?

まの:
リハビリの仕事ではあるんですけど、リハビリって手とか足とかで、職種が分かれていてですね、たとえばざっくり足だと理学療法士さん、言語聴覚士ってのは首から上を担当するって思ってます。喋ることとか、食べることとか、頭を使って考えることと、聞くこととか。だから発達障害もそこに関わっていて、そのリハビリを成人の方も担当することもあればちっちゃいお子さんを担当することもある。そんな仕事ですかね。

qbc:
ありがとうございます。発達障害と言語の関係って強いんですか?

まの:
ありますね。お子さんって言葉の育ちはすごく個人差があるので、発達がゆっくりのお子さんが全員発達障害があるかっていうと全然そんなことはないんですけど。でも発達障害があって、言葉もゆっくりになるっていうのは起こりやすいことではあるので、例えば、好きなカードゲームのカードの種類はスラスラと言えるとか、偏った言葉を知ることは上手だけど挨拶言葉を上手に使えるようになるのはゆっくり、みたいに偏るお子さんもいたりします。そういうので関連しやすいのはありますね。

qbc:
言語聴覚士の資格を取られた後はどうされていらっしゃたんですか?

まの:
言語聴覚士を取って病院に勤め出して、最初の病院を7年ぐらい勤めた後、地元に戻りたかったのもあって地元に引っ越しも兼ねて転職して2ヶ所目のところで3年半。だから6年半と3年半で計10年ぐらいな感じのキャリアになりますね。そこから独立に至るって感じです。

qbc:
公認心理師はどこで?

まの:
公認心理師はこの2ヶ所目の施設で勤めている時に、実務経験で受験資格が得られるっていうタイミングがあったので、元々心理系のこと勉強したいなって思っていたのでそれで取ったっていう流れですね。

qbc:
そうすると30何歳ぐらいの頃に公認心理師の資格を取られたことになるんですか?

まの:
36歳とかそれぐらいですかね。

qbc:
この時、こういう人生にしてこうで、みたいな人生のプランニングってあったんですか?

まの:
結果的に公認心理師の資格が今の仕事に大きく関わるんですけど、当時そこまでは考えてなくて、ただこの先どうしようかなっていうのはすごく思ってた時期ではありましたね。独立するかとかそれも含めてずっと考えてはいました。

qbc:
独立したい意識って、いつからあるんですか?なぜ独立しようって思い始めたんですか?

まの:
1ヶ所目の病院で勤めてた時はそんなことなくて、今のところに勤めだしてからやっぱり勤め先の中だけだと、自分がやりたいことの限界もありますし、どうしてもしがらみみたいなのがやっぱりあるじゃないですか。本当はこうやった方がいいってみんな分かってるのに、そこの組織としてのやり方とか色んなことがあって結局本当に良い方法が取れない、そういうジレンマを感じる場面があって、それこそそこにいる患者さんにとって本当はこうしたら良いって分かってるんだけどやれないことがあるってのは思ってたので、そういうのから抜けようと思ったらもう独立するしかないんだろうなと。

qbc:
患者さんに最大限にフォーカスするっていうのは実は難しかったりしますからね、組織への医療って。

まの:
そこの環境にも依るところがあって、僕が1ヶ所目に務めたところは結構公立病院の大きいところだったんですね。そうすると結構システムもちゃんとしててですね、もうお医者さん達も普通に良い人も多くて、例えば患者さんに不利益なことをやろうとする人ってのは淘汰されていくんですね。真っ当に頑張る人がちゃんと認められて、ちゃんとやれるシステムっていうのがあって僕は結構居心地が良かったんですよ。そこがどうしても組織が小さくなるというか色々管理体制が整ってなかったりとか、例えば管理職クラスの人が事なかれ主義だったりすると、どうしても色々な弊害が起きてしまったり。

qbc:
そうすると1ヶ所目の勤務先、1ヶ所目みたいな体制の勤務先に戻るっていうのはアリなんですか?

まの:
いやこれがですね、1ヶ所目にいた病院も本当に良いところだと思ってるんですけど、何せ転職した理由が自分の地元に戻りたいっていうところからなので、遠く離れたところなんですよ。

qbc:
今のところにそういう環境、そういう業務があったとしたらどうですか?それでも独立なのか。

まの:
今、独立して、これでやっていけるならこれでいいと思うんですよね。だってこれは世間的ニーズがあるなと思って始めていて、これでいけるならこれがいいと思うし、いずれ限界が来て勤めになるってなったら、1ヶ所目みたいなところが良いのかもなっていうのはありますね。

qbc:
人生を振り返って、自分の人生の転換点をどこに置きますか?何個でも大丈夫です。

まの:
1つ大きいのは高校時代に言語聴覚士っていう仕事を知ったっていうのが大きいかなと思いますね。職業事典で調べたんですけど、それが無かったら、何をやっていこうかみたいに全然描けてなかったと思います。

qbc:
言語聴覚士を知って、何が刺さったんですか?


まの:
当時から医療系の仕事はしたいなとは思ってたんですね。人と関わるの好きだし、それで調べるじゃないですか。どんな職業があるかなって。看護師さんは多分夜勤が自分には無理だろうと思って、リハビリって良いなって思って、そうすると理学療法士作業療法士言語聴覚士ってなって最初に惹かれたのは僕自身が割とこうやって話すことが好きなので、話せないって辛いだろうなと思って、話すことの難しさを抱えてる人のリハビリっていう仕事があると、これって良いなって思ったのが最初ですね。

qbc:
なるほど。その他の転換点は?

まの:
相談員になってまた辞めるところですかね、相談員になって4年ほど勤めたんだけどやっぱり言語聴覚士にもう1回チャレンジしようと思った時。当時だいぶ悩みましたもんね。

qbc:
その後は?

まの:
その後は、この開業ですかね。

qbc:
引っ越しして地元に戻るっていうのはそこに並ぶ程の強さはないんですか?

まの:
あぁ、並びますね。

qbc:
なんで地元に戻りたいと思ったんですか?

まの:
23歳で相談員になった時既に県外に出てるんですけど、結局10年以上県外にいて、その間に「もう地元に戻らないのかな」みたいなのをずっと思ってて、決めきらないというかずっとモヤモヤしてる。前の病院でも良い環境だけど、でもここにいたら、本当にずっと県外で人生を終えるのかなとか思って、そんなにモヤモヤするんだったら戻った方が良いかと思って移住しようかなってそこで思ったのはありますかね。地元なんで当然両親がいたりとか、兄弟がいたりとかありますし、10年離れたんで少なくはなっちゃったけど友人もいて、今これ以上延ばすよりはもうここかなと思ってっていうのは、きっかけというか、タイミングですかね。

qbc:
ありがとうございます。

未来:割と本当に生きづらさを感じている人って多いと思うので、結構野望は大きいんですよ。

qbc:
それでは未来について聞いてきますね。5年、10年、30年先、最後自分が死んでしまうというところまで見据えた上で、今未来ってどういうイメージでいらっしゃいますか?

まの:
すごく幅があるなと思っていて、めっちゃ上手くいったらすごくはねる可能性もあるかなと。こういうフリーランスっていう立場って色んなやり方があるなと思って。すっごいはねたら例えば僕は本を出したりとかもしてますけど、そういうのとか何かカウンセリング以外のことでも色んなやってみたいことをやって喜んで生きているかもしれない。その一方2年ぐらいでもしかしたらこれを廃業するかもしれない。その場合は本当に仕事という意味では、地道というか収まるところに収まるのかなっていうイメージですかね。

qbc:
今お話してみて未来に対してどんな気持ちですか?

まの:
いやあ、不安はありますよね。

qbc:
不安と何がありますか?

まの:
不安が2つ浮かんでいて、仕事のこともあるし、独身というかプライベートのことも浮かんでるので、両方ともそれぞれ違う方向性のことを浮かべてますけど、両方不安はありますね。独身の方というかこのまま1人で結婚せんで死んでいくかもしれんっていう不安の方がある意味、7割8割ぐらい占めてるかもしれないですね。何か仕事はある意味、どうにかしてでも生きていけるかっていうのもあるんですけど。

qbc:
すみません、栗林自身の私見を挟むと、カウンセリングっていう仕事は女性から見てモテるんじゃないですかね。そんなんじゃないんですかね、話を聞く仕事って。

まの:
どうなんですかね、途中それちょっと言いかけてやめたところなんですよね。周りからすごい言われるんですよ、話聞くの上手じゃん。なんで女性にモテないの?って(笑)

qbc:
患者さんとっていうのはかなり厳しいことっていうか職業上のブロックがあるじゃないですか。ただシンプルにプライベートって考えたら、単純に話を聞いてくれる人として、ありがたい存在なのかなと思ったんですけど。

まの:
そう言ってはもらえるんですよ。なんですけど、結果が伴ってないんで。だからよっぽど僕からしたら恋愛の方が難しい(笑)という中で、仕事で色々なことにチャレンジしていて。

qbc:
ちなみにお母さんもご実家の居酒屋で働いていらしたんですか?

qbc:
母は途中までって感じですね。離婚しちゃったので。

qbc:
ちなみに何歳ぐらいの頃に?

まの:
両親が50代とかになってからですね。

qbc:
ご両親が自営業だったっていうこととご自身の独立って関係あると思いますか?

まの:
面白いもんで、ちっちゃいころからずっと自営業は絶対駄目だって思ってましたね。親を見ていて、こんな大変なので家族を養っていくなら勤めが一番だなと思って勤める。でもやっぱりそのDNAに刻み込まれているのかな。結局勤めて出した結論が、自分は自営業が良いってことだったので、そういう意味では色々な意味で影響があると思います。血筋に逆らえなかったですね。

qbc:
ありがとうございます。もしもの未来っていう質問をしていて、20代の時に自分がベストだなと思えるパートナーシップが作れていたとしたら、どういう人生になっていたと思いますか?パートナーと実際に結婚してたらというような。

まの:
多分ですけど、独立はしてないんじゃないかなと。それはよっぽどお相手の方に理解があるとか、よっぽど環境に恵まれるものがあったら分からないんですけど、基本的にはおそらくこういうことはしてないんじゃないかなと思いますね。その分、家族に力を注げたら良いかなとは思うんですけど。

qbc:
今ともしものプラン、どちらが幸せだと思いますか?


まの:
僕はもしもプランの方が好きですけどね(笑)

qbc:
そうなんですか。

まの:
だって僕本当に若い頃から結婚したくて家族がいるのがいいなと思って、(自分にとって)それに勝るものはないと思ってるので。やっぱりもしもプランがいいなって思っちゃいますね、無いものねだりになっちゃうんですけど。

qbc:
持論ではないですけどその恋愛は時間がないと暇がないと出来ないものだと思ってるので、忙しく働けば働くほど恋愛出来ないっていうありがちだと思うんですけど、今時間はかなり自由になっているのではないのかなという推測の元、今恋愛面においては恋活婚活とか何かされてるんですか?

まの:
今忙しくて、残念ながら婚活とか全然やれてないですね。自由は利くので、例えば相手が出来たら、その日ちょっと会おうよみたいなのは、すごいやりやすい環境ではあるんですけど、結局その空き時間を自分がついつい仕事関連に費やしてしまうので。あとはやっぱり経済的に安定してない中で恋活婚活をしていいのかなっていう葛藤もあって。

qbc:
であれば、不謹慎かもしれないんですけどやっぱりリアルセミナーですね。当事者以外でも参加出来るようにして、発達障害との付き合い方みたいなセミナーは幅広く需要があると思うんですよ。それを開くことによって出会いを増やしていくことで自分の仕事の集客にも繋がってくる。

まの:
それ、めっちゃ良いアイディアですね(笑)

qbc:
それが同じ方向にも行きますよね。仕事面とプライベート面が。

まの:
でもそういうのって何ていうか、どうやって始めてるんですかね。されてるところって。

qbc:
私は東京なので、そういう部分では会場借りちゃえば、あとは集客どうするかっていう問題で、いわゆるイベント募集サイト、あとはSNSで集める。本来はオンラインの方が楽なんですけど、準備とかも。でもオフラインの方が遥かに刺激が強いので。

まの:
なるほど確かに近所だと行ってみようとかそういう人もいるかもです。

qbc:
そうです。だから幅広く自分が当事者だ、あるいは親がとかっていう人以外にも職場にそういう人がいて単純に人間関係を良くしたいとかっていう幅広い話題であれば、これは集客と恋愛婚活って考えたら、別に無料でやってもいいっていう判断にご自身はなるかもしれないじゃないすか。会場だったり費用だったりのデカさによりますけど。

まの:
なるほどなるほど、面白いですね。面白いけど、今ちょっと思ったのはこれを受けて僕がどこかでセミナーやってたら、あいつ出会い目的でセミナーやってるっていう話にもなっちゃう(笑)

qbc:
ここに関してはですね、書いていいんですよ。問題ないです、恋人募集中ですっていうのは。逆にそういう下心があるんだったら書いた方がいいですよ。別にパートナーを探すこと悪いことでもないんじゃないすか。

まの:
確かに(笑)

qbc:
もちろんカウンセリング自体がその目的だったって言ってた分まずいですけど、セミナーで、冗談交じりに良い人が見つかったらいいなと思ってますっていうのは、キャラクターに依りますけど、問題は無いですよね。応援してくれてむしろ紹介してくれる人がいるかもしれないし、そう思われそうなことは書いちゃった方がいいですね。

まの:
なるほど面白いですね。

qbc:
全然ポジティブなことじゃないですか。コソコソする方が駄目なんで。ごめんなさい雑談しちゃって。最後の質問が最後に言い残したことはありませんか?というものなんですが、遺言でも読者向けメッセージでも独り言みたいな感想でもいいです。最後に言い残したことがあればお伺いしています。

まの:
色々言いましたけど、割と本当に生きづらさを感じている人って多いと思うので、結構野望は大きいんですよ。YouTubeとかもやってて、見てくれる人はまだ全然少ないけど、色んな人に発信したりとか、色んな人にちょっとでもポジティブな影響を与えられるといいなとは思っているんです。野望というかあんまり大きいこと言うと恥ずかしいんで言わないんですけど、実現できるように1個ずつ重ねていきたいなっていうのはありますね。2年経って駄目だったら辞めるっていう風には一応思ってますけど、そうならないようにしていきたいなっていうのはあります。

qbc:
ありがとうございます。

あとがき

人の心は面白いよね。

【インタビュー・あとがき:qbc】

【編集:さめこ】

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