「君はネムル」
棘を持った時点で もう薔薇はピュアじゃないし
夢を飾った時点で もうボクは純粋じゃないよ
二つの腕には 二つ手があって 翼なんかじゃない
両腕は重なるけれど この両手は何を抱きしめる
掴んだものは いつかハナスしかないんだ
雨が心地よいよ 夜が見えているね
雨が唄っているよ 夜が好きなんだよ
月が隠れてる束の間に
ボクらはイキテル
ボクらはイキテル
離れない程度の惹かれ合う距離で
涙にまぎれたままで 一人になりたいとか言ったけど
コトバを放ったあとに 無言のままで暮れてしまいたい
天使が羽根を堕としケガれてしまえども ヨルは飛べるさ
星空の生まれそうな場所で 優しサなんて無用で
意味のないコトを ハナスしかないんだ
夕焼けがキレイ ほら瞳映る潤む夕陽ももっと
夕暮れに染まった 今の髪が好きだよ
胸に手をあてる キミの鼓動
キミはネムル
キミはネムル
あたたかい夢をどうか そのまぶたに
夕暮れを眺めながら朝焼けを待ちながら
そんな夜の訪れにずっと見とれていた
月夜のアカリ 君の横顔が ほころぶ蝶
月影ぬぐって 面影なぞるしずくみたいに
胸に手をあてた キミの羽音
ボクらはイキテル
ボクらはイキテル
交わるテとテ 醒めるのもこわくない
ココロからツノル
膨らみにフレル
なめらかにスベル
やわらかくマモル
胸と胸のタカナル
肌からツキヌケル
てのひらにツタワル
唇がカナデル
全身でコタエル
美しくオドル
眠る君の夢の中へ僕から
君の中へ君に会いに行く
奥深くモグル
キミにツツマレル
よろこびにアフレル
ボクはトドケル
ぬくもりをトドケル
いのちがそうツノル
どうかキミにトドケ
ユメはツナガル
ボクはイノル
このヨルにイノル
胸に手をあてる キミの寝顔
僕の胸まであたたかいよ
君の夜がこの愛しさのようでありますように
キミはネムル
キミはネムル
あたたかい夢をどうか そのまぶたに
20041106 6:58 / 20170722 20:24