無重力帽子

《 Unknown Knowns 〜 セルフ哲学と万物の摂理 》論ずるよりも 知るより…

無重力帽子

《 Unknown Knowns 〜 セルフ哲学と万物の摂理 》論ずるよりも 知るよりも ただ探求と想像の楽しさを徒然と綴る。アートディレクター&クリエイター&ちょっと農業&その他いろいろしながら生きています(*コメントは全て有難く拝見してますが返信はなしにてご了承ください🙏)

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  • ヨミモノ(小説・寓話など)

    – Novel & Stories – フィクションもノンフィクションも、掌編や短編の小説などの物語をはじめ、寓話的ショートショートストーリーなどヨミモノ集です。

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    – Poetry & Short sentence. – 創作文の中で主に『詩作』や『短文』など《前期・旧作集》

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    – A Farewell to Ads – グラフィックデザイナーやコピーライターとして広告や商業デザインに携わり20年程で引退した元アートディレクターのつぶやき。 商業主義社会において「広告」の人間へのリアルな現象と効果について、大げさに名付けるなら『広告脳に支配された現代社会』への憂いや危機感をボソボソと綴っていきます。

最近の記事

topaz and all her kiss

なにも期待なんてしていないような下向きのまつげは、日常のあらゆる偶然も、一部の人々が大袈裟に信じたがる “奇跡”らしいことも程良くかすめて、やわらかく通して球面に映る。 どこかダルそうな彼女の第一印象に、不思議な心地よさを感じたというのは、本当の気持ちだ。 Aliceが彷徨ったのは、きっと宝探しの散歩道で、いつまでも無垢な女の子が、大人になるのを急かす街のrhythmの中で、いまでも彼女の中に笑顔を差しのべているのが見える。 よく晴れた秋空の下、一枚の落ち葉がいま、ゆっ

    • 「Prayer」

      天使の歌はその日 陽射しの様にたゆたう それを知ってか知らずしてか 男は歩き疲れていた この世界の果てには そんなことはどこにでも溢れていた 涯にて果てて いつかこの身は果ててくれるだろう もう眉さえも何も動かずに 目蓋の脈の鼓動でさえ動かさず ただ天を仰いで果てたいものだ 人が転がるように大地に逝った姿を私は見たことが無い 戦場では兵士が転がっているそうなのだが私はそれを見たことが無い あらゆる災いの地でもまた同じで またそれを見て涙を流す者がいると聞くが それは

      • 「cathedral」

        光より早く目覚めて 星と星を辿り 朝の朝を歩く 再生を始めたばかりの風と水の子供たち レールはいま延びて行く 産まれたての空気の上を レールは延びて行く いま 鐘は鳴る 大空に 翼がはばたく 分かりきった冒険のような時代が遺す くたびれた存在表明 新世界よ どうか 惑わされないでほしい 蒼き憂鬱が 黄土の幻影に押し潰されぬよう どうか 流れる大気の中で生きてほしい 眩いほどの 朝の陽を かならず あなたたちに捧げたい 20080229  1:20

        • 「幾重にも」

          月夜の水面に 愛を浮かべて そっと 指でなでてみたい 幾重にも きっと 波紋が円を描いて 静かに 静かに揺れるだろう 別に何も欲しくない 何故だかわかんないけど ただここに 存在してる自分がかわいらしい でも 淋しさを覚えずにはいられないかも 月は無重力の水面の中 愛と呼べるすべてのものを 幾重にも重なる 総ての慟哭を見ている 幾重にも 幾重にも 円い輪の外へと内へと まるで総てのものが まるで 生きているのだと思わせながら 近づけては 遠ざけて 微笑ん

        topaz and all her kiss

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        • 鳥の目と鯨の歌(記憶と心理探究系エッセイ)
          19本

        記事

          「夜の陽射し」

          人生のいろんな分かれ道を きっと幾つも選択して いま 僕はここにいる 眠れずに 僕はまたここにいて 夜の向こうに陽だまりを夢見る あの日 全てがまた変わった あれは確かに 選択をしたんだな あれはそう思える そう思えた そしていま 僕はここにいる あの頃に戻ったのだろうか そう思わせるような 陽射しや影や空気のにおいに ふと巡り遭うことがある 確かにここは あの頃なのかもしれないなぁ 戻れたのだろうか 僕は 戻りたかったのだろうか あの頃の自分の後ろ姿を見

          「夜の陽射し」

          「−0℃」

          あなたとわたしの間にある絶対温度 あなたとわたしを繋いでる唯一の手がかり 夜が目覚めて 胸が痛くて 時計の音だけが耳に聞こえる 夢から醒めて 心細くて 自分の肌の温度を確かめていた いつかこの夜の果てに あなたが抱いてくれる事を思った マイナス0℃ 幾億の宇宙の中に ただそこにだけある 凍りつき 燃え盛る ひとつの傷 風が途切れて 名前を呼んだ ふるえる脈が手首を締めつけた 雨に溺れて 隠れて微笑った 花びらが濡れる滴をあなたは啜った 届かない背中の暗闇に あなたが

          「理解と誤解」

          目の前で泣き出した女の涙 その理由を 理解できる男はいない 男にある孤独とは そういうものかもしれない 男は愛を告げる者 その時 女は 声だけで 恋に堕ちた 何かにふるえている男の言葉 その意味を 耳で聞くことのできる女はいない 女のみが母になれる理由は そこにあるかもしれない 女は愛を含む者 その時 男は 瞳だけで 恋に堕ちた 女は訊ねる 愛の理由を聴きたかった 男は答えた 口づけを説明するかのように 約束した 男は いつしか 時を重ね 口を閉ざす 女は いつ

          「理解と誤解」

          「若き詩人の夜」

          詩人の涙は いつまでも止まらなかった それは彼が それを望んでいたから 今夜も涙は 肌から腕へ 指からペンへそそがれて 滲んだインクは 新たなページを水びだしにした なにもわからない なにもしらない 彼の口癖はいつもそれだった 今日の出来事は 今でしか書き残せない いま心があるこの風景は 今でしか二度と歌えない     心清らかに 時の流れに漂う 人はいつも見たいものを見たいように見るもの 溢れ出す言葉とは 常に自分との対話でしかないのかもしれない 詩人が拭うのも 哀れむ

          「若き詩人の夜」

          「今夜 君を抱いたら」

          今夜 君を抱いたら 明日は 生まれ変わろう 君を全身で抱いて 君に全部抱かれて 限られた無限の時間に溶けて 今夜 何度もキスをして きっとこの星でなによりも綺麗な経験をして 明日は どこか別の星で目覚めよう どこで感じるだろうか 次に君に出逢った時 20131127 4:48

          「今夜 君を抱いたら」

          「ガラス越しの淡い恋」

          キミは ガラス越しに笑ったり 君は 手を振ったり 動かない ウゴケナイ 美しいMelodyを 絶やすことのないその生き様は やがていつか 程よく濡れた果実に成ることだろう 君はShow windowに 鼻を押し付けて 僕の歩く たいくつな街のにおいを知りたがってる 君の香りの中に いくつかのチカラを感じてる どうか 僕が あなたに追い付けるまで もう二度と僕に 笑ったり 手を振ったり しないで いつか あなたの目を 同じ世界で見つめる時まで 19980102  

          「ガラス越しの淡い恋」

          「花うた」

          ちいさな ちいさな わたし そういえば キミはまるで そんな心を隠してる 野花を愛でる様なキミ 野いちごに寄り掛かり うたたねをする おおきな星が 今夜空を走るなら ちいさいから 聴こえる詩がある あかいハナビラ 見上げて ヒカリ透かして 空と戯れ合うハナウタ キミがまだ ちいさかった頃 それはなんのためでもない キミの夕空 ちいさな ちいさな わたし 笑うように キズついて 大粒の涙を隠してる そんなに小さくなって 誰かを傷つけた気がして キミは泣けずにいて おおき

          Home

          今日は雨。 久しぶりに訪れた街は、雨で私を迎えてくれた。 足止めをくらうような土砂降りでもなく、ただただ傘もいらない程度の小雨が延々と降り続く。少しなら傘は確かに必要はないが、少量の雨も一日中落ちてくるのなら大量の水を浴びることになるので、やや大袈裟に思えても、些か手が塞がり、そんな動作が面倒くさく感じたとはしても、やはり傘は必要だ。 雲に覆われた街を包むように舞う微細な水滴は、空中に溶け入るようにまるで全ての物体に溶け込んで、時間を濡らすかのような丸みを帯びた一日を街

          「愛ならぬ愛ゆえに愛されど愛」

          愛だけで生きたい きっとこの地に生まれてから 何度も何度も思ったこと ずっと願ったこと 愛だけで生きたい 愛のまま生きていたい でもなにが愛だとは それはいまでも言えないまま 哀しい事があると そう思う そう思うとなにが 哀しいかってのは 愛が愛のままに愛とは呼べなくて 愛がいつでも心の中で なんとなく置き去りにされているから 愛がときに愛情で 愛がときにありがとうで 愛がときにさよならで 愛がときどきかなしくて 誰もがきっと自分が見えなくて きっと誰もが自分にも応えてあげ

          「愛ならぬ愛ゆえに愛されど愛」

          「今が終わらない」

          なにが真実で なにが正直で いったいなにが正しい 人は一瞬一瞬に選択の路が待っていて 総てが過去に変わっていく 今ある考え 今ある性格も感情も 瞬く間に 本物ではなくなる 賢くも養った思考は 成長という名のもとにおいて 完全なる未完成の発達をして行く作業だったんだ 常に一瞬の本番で 実践を実戦していかなければならない そして今また そのおぼつかない足で 手で 時には言葉で はじめの一歩を歩みだしている なにが真実で なにが正直で いったいなにが正しい くやしさば

          「今が終わらない」

          「恋のよろこび」

          時に ちいさな恋などをいくつかして ふと取り戻せる 蒼い時間 ちょっとだけ 胸が ちょっといたい だから胸が ちょっとやさしい 会いたい すごく 会いたい だから君に ちょっと会いたい 告白までの最短距離を思う そして遠回りばかりを選ぶ 目の前にある地図に 目が届かない 遠い空ばかりを見ている 隠した犯人はいつでも きっと自分自身だ いつも恋をすると そんないじわるな自分に出会う 恋に落ちる 落ちる でもまた 恋におちる ちょっとだけ ちょっとだけでいい だから

          「恋のよろこび」

          「蛾・ガ・が」

          白い夜 かぼそい指先 遠く離れた ピアノの音 銀色の粉 唇に薄く たった一度のくちづけを 失くさない様に 薄れない様に 白い夜 ささやく羽 ざわめく髪 遠く離れた 窓の匂い 朱色の恋 ただもう一度 ただもう一度 たった一夜の 灯りをともして 覚めない様に 消えない様に 白い夜 つめたい道 遠く離れた 記憶の灯火 辿り着きたい 戻りたい 夜が明ける前に 羽を休めて あなたのそばで眠りたい 19980501  3:39

          「蛾・ガ・が」