感情をコントロールできるようになる、とても効果的な方法
「イライラが収まらない」「落ち込んで、なかなか浮上できない」など、自分の感情に振り回されて、疲れてしまう。
それが仕事や勉強、日常生活や人間関係に影響してしまうと、なにかと不便ですよね?
怒りや落ち込みなどのネガティブな感情を払いのけようと、アンガーマネジメントやストレス解消を試みても、なかなかうまくいかない…
今回は、感情のコントロールができるようになるために必要な、「自分の心との付き合い方」について、書いていこうと思います。
大前提「人間は、感情を持った生き物」です
私たち人間は、誰でもどんな人でも、「感情」を持っています。
「喜怒哀楽」という言葉が示すように、喜んだり怒ったり、悲しんだり楽しんだり。それはとても自然な、人として当たり前の心の動きです。
「感情」は「心の動き」であり、『精神』から派生するもの。
精神はスピリット、つまり、魂。
なので「喜怒哀楽」とは、「魂が喜んでいる」「魂が怒りを覚えている」「魂が哀しみを覚えている」「魂が楽しんでいる」ということ。
このように書くと、感情の一つ一つに深い意味があるということが、何となくでも分かるのではないでしょうか?
大前提2「人間は、思考する生き物です」
私たち人間は、常に「思考」して生きています。
私たちの思考は放っておくと、いつまででもおしゃべりしているので、「思考を止めよう」と意識しないと、止まりません。
しかも「思考を止めよう」と意識をして、思考することを手放しても、いつの間にか何かを考えてしまっています。
なので私たちは「思考」が自分自身の「本体」だと、思い込んでしまっています。
そして「思考」以外の私たちの重要なパーツである「感情」と「身体」の存在を軽視してしまいがちになっています。
ですが、思考は周囲の環境や情報に、簡単に騙されてしまいます。
「マインドコントロール」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
マインド=思考です。悪意を持った他人が、意図をもって操ることが出来るのが、この「思考」であり、それだけ外部の影響を受けやすいものだ、ということを覚えておいてください。
私たちの「本体」って何だろう?
さて、先程「思考を自分の本体だと思い込んでいる」と書きましたよね?
そう。お察しの通り、思考が本体ではありません。
では、身体が本体かというと、それもどうでしょうか。
私たちが人生を終えて死を迎えると、身体と思考は停止し、魂が抜けていきます。
「感情」は、魂からのサインであり、魂の一部だと考えることが出来ます。
そして魂は、肉体が滅んだ後も、魂自体は消滅せずに元いたところへと戻り、次の転生への準備をします。
たまに、思念として残ってしまって、幽霊と呼ばれる状態になる人がいることからも、肉体を失っても、魂が消滅しないというのは感覚として理解できるのではないでしょうか?
さて、ここでもう一度、私たちの「本体」を考えてみましょう。
もちろん、身体も思考も「自分」ではあるのですが、メインは「魂」だと感じませんか?
私たちは、実は「魂」の存在です
仏教が「輪廻転生」を説く通り、私たちの魂は、何度も肉体を着替えては、身体も思考もまっさらな状態でこの地球に生まれてきます。
魂はそのままで、身体と思考・記憶をリセットして生まれてくる。それを何度も何度も繰り返す。
何のために、というのを話し出すと長くなるし、深くなるのでここでは割愛しますが、まあ、つまり魂は大先輩だということです。
そして、感情は魂からのサインだと、先にお話しさせていただきました。
と、いうことは…私たちは「感情に振り回されている」と考えがちですが、実のところ、本体である魂からの警告やお知らせという「表現」に対して、思考がそれ(感情)を封じ込めようとして、パニックを起こしている状態なのです。
「感情とうまく付き合う」とは?
私たちはつい、「喜び」や「楽しさ」に「良い感情」、「怒り」や「悲しみ」に「悪い感情」などとラベルを貼ってジャッジしてしまいがちですが、そもそも感情に善いも悪いもありません。
感情というのは、あくまでも、魂の表現であり、その本質は常にポジティブであり、「愛」をベースとしています。たとえそれが怒りや悲しみであっても、その出どころは常に「愛」です。
出てきた感情が、今の自分に‘都合が’いいか悪いかというだけの話です。
ただ、ここで間違いやすいのが『憎悪』や『嫉妬』などの「ネガティブな感情」と呼ばれているもので、正確には『念』といい、思考から生まれてくるものです。
何度も転生を繰り返し、成熟した「魂」に対して、「思考」は毎回、赤ちゃんから始めます。
しかも自分の本体が魂だということすら忘れてしまっているのだから、混乱するのもパニックを起こすのも、仕方がないといえます。
そうは言っても、感情に対していちいち思考がパニックを起こすのを放っておくのも、社会生活を送るうえでは不便ですよね?
なので、感情とうまく付き合い、思考のパニックを収めることが必要なわけですが、どのようにするといいのかというと、思考と感情のミスマッチを是正する…つまり、調和させることが必要です。
なぜ、思考と感情の不調和が起こるのか?
「どうすればいいのか」を知るために、まずは「なぜ不調和が起きるのか?」を理解しておきましょう。
私たちは長い間、思考を自分自身だと思い込み、思考を優先させ、魂の声である感情をないがしろにしてきました。
喜びや楽しさはともかく、哀しみや怒りの感情を「ネガティブ」なものとして、「理性的に」排除してきました。
「そんな風に思っちゃいけない」と、そんな言葉で感情を封じ込めてはきませんでしたか?
ですが、思考に比べて、魂は大先輩です。
思考は環境や周囲の人から影響を受けて移ろい揺れ動き、時に間違った選択をすることがありますが、感情は間違えません。
その悲しみにも、怒りにも、確固とした理由があるのです。
ですが、私たちは思考で、その悲しみや怒りを抑え込もうとします。
その悲しみや怒りを覚えることは悪いことだと言わんばかりに、無かったことにしようとします。
そして、そこに思考と感情の不調和が生まれます。
この不調和こそが、世間で言われている「感情的になっている」状態であり、思考がパニックを起こしている状態なのです。
思考と感情を調和させ、コントロールを取り戻す方法
「不調和が生まれる」ことで思考がパニックを起こすなら、「調和した状態に戻す」ことで、コントロールを取り戻すことができます。
ここからは、その「調和を取り戻す」方法について、お伝えしていきます。
大切なのは、コントロール不能に陥いるのは、常に「思考だけ」だという‘事実’を頭の隅に置いておくことです。
そうしておくことで、パニックを起こした思考と、感情をいったん切り分けることができます。
怒りが爆発しそうになった時、意識して感情にフォーカスします。
「ああ、自分は今、腹を立てているんだ」と、今の感情を、まず受け止めます。
そして「なぜ自分は腹を立てているんだろう?」「何に自分は怒りを覚えているんだろう?」と、自分の心に目を向けます。
この時、思考は客観的に自分を観察し、冷静さの中にいます。これが思考と感情をコントロールできている状態です。
そしてさらに「ああ、自分はこのことで腹を立てたんだ」ということを理解して、肚に落とす。
「感情を理解する」と、思考と感情が統合し、調和が生まれます。これを数回繰り返すことで、怒りに支配されて爆発することが、格段に減ってきます。
このやり方は、哀しみに支配されてしまいがちな方にも有効です。
どんなに悲しくて絶望していても、絶望しているのは「思考」だけで、感情(魂)は、そこから抜け出す方法を知っています。
感情を否定してはいけません。否定すればするほど、本当の気持ちに気付いてもらおうと、あなたの感情(魂)は主張してきます。
「パニックを起こすのは常に‘思考’」だと知っておくこと。
「自分がいま、なぜ、何に対して感情を動かされているのか」を知ること。
それが、思考と感情の調和をもたらし、コントロールを取り戻す、最善の方法です。
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