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詩誌「アンリエット」販売中です

髙塚謙太郎さんと峯澤典子による二人誌「アンリエット」。
1号「湖底に映されるシネマのように」を刊行しました。

noteにもこの詩誌の制作については何度か書いてきましたが、髙塚さんと、デザイナーの吉岡寿子さんのおかげで、とても充実した内容と、エレガントな姿の一冊に仕上げることができました。

詩は散文詩、改行詩合わせて17篇。論考が2篇という、詩誌というよりは二人の書き手の「詩集」「作品集」と呼ぶのがふさわしい質とボリュームになりました。
髙塚さんの作品を読むと、わたしはいつも、一語を選び、重ね、滲ませ、記すことの魅惑と謎と厳しさと、それらをふいに包む洗練と優美さをも堪能し、自分でも詩が書きたくなる…!のですが。
今回も、髙塚さんの作品は必読です(詩はもちろん論考も素晴らしく、そこに引用された詩もまた)。

わたしは今回は、言葉と言葉の間の見えない息や気配に、薄いひかりや水の線や色を通すように書けたらと思いつつ、手を動かしました。
髙塚さんと組んだおかげで、『微熱期』とも昨年の「hiver」とも違った作品が書けた気がしています。
制作している間、よい意味での緊張感がずっとありました。

多くの同人誌の場合、同人たちやゲストが詩や論考などを各自1、2篇提出し、それを並べることが多いように感じますが。この「アンリエット」は編集の面でも、通常の同人誌とは異なる見せ方となっています。

限定部数で、再版はしない本ですので、この「時」限りの作品集として、ぜひご覧いただけましたら嬉しいです。

発売したばかりですが、すでにたくさんの方々にお求めいただき、感謝しております。
ほんとうにありがとうございます。

詳しくは、下記の通販サイトBOOTHのページをご覧ください。
七月堂古書部さんと、葉ね文庫さんでもご購入いただけます。

◆「アンリエット」販売サイト


◆七月堂古書部オンラインショップ


二人の書き手が力をこめて書き、デザイナーがそれを受けとめ、繊細に仕上げてくれた一冊。
お楽しみいただけましたら幸いです。