ともにめぐる星のような距離の人、本。(真名井大介『生きとし生けるあなたに』)
わたしの親しい人たちは、賑やかな街を照らしつづける明るい灯というよりも。たとえば冬の帰り道に、かじかむ指に息を吹きかけながらふと空を見あげたときに。こちらの帰りを待っていたかのように、一日の終わりや季節の始まりを教えてくれる小さな星に似ている。
遠い場所で。彼らが彼ららしく一日や季節をめぐり、何かを感じ、眠り、また目覚める。そう思うだけで、こちらの暗がりの一部が明るむ。そんな交わりの星たち。
誰かと親しくなる。それはどういうことだろう。それはどんな悩みでも告白し、もた