神保町一歩前⑨「岩波書店」
はじめに
今回は岩波書店様に記事を書いて頂いました。お忙しい中作成して頂きありがとうござました。@Iwanami_Shinsho でTwitterも運営してらっしゃるのでそちらも是非ご覧くださいませ。ただこちらは岩波新書編集部様のアカウントになりますので、他にも運営してらっしゃいます!!
概要
Q:岩波書店様の概要を教えてください。
A:岩波書店は1913年、岩波茂雄によって創業されました。1914年に夏目漱石の『こころ』を刊行したのを皮切りに、本格的な出版活動を開始。1927年には「岩波文庫」を、1938年には「岩波新書」を創刊するなど、学術をベースにしつつ多彩な出版活動を行ってきました。1955年に刊行された『広辞苑』は日本を代表する辞書となっています。
書店街神保町への思い
Q:書店街神保町への思いを教えてください。
A:神保町は日本を代表する書店街です。それぞれに個性的な新刊書店や古書店を訪ね歩いていると、いたるところで新たな発見があり、いつのまにか欲しい本がどんどん増えていくはずです。ネットの世界を散策するのとは違った刺激がそこにはあります。学生の間に、その楽しみを覚えてもらえると嬉しいです。
コロナ禍で感じたこと
Q:コロナ禍で感じたことを教えてください。
A:コロナ禍のこの一年の間、巣ごもり中の時間を読書で過ごす人が増えたようです。岩波新書では山本太郎(2011)『感染症と文明』や、村上陽一郎(1983)『ペスト大流行』といった本がよく読まれました。未曾有の事態の只中で、目まぐるしく移り変わる情報ではなく、文明的スケールでの思考だからこそ伝わるものがあったのだろうと思います。
オススメの一冊
Q:オススメの一冊(岩波新書の中から、主に学部一年生、二年生の教養課程に向けて) を教えてください。
A:役に立つ一冊として宮内泰介・上田昌文(2020)『実践 自分で調べる技術』をオススメします。大学生になるとレポートのために自分で調べたり文章を書いたりする機会が増えます。そんなときのスキルを教えてくれる本です。
メッセージ
Q:学生へのメッセージをお願いします。
A:かつて新書は大学生にとって身近な存在でした。ただ、今はそうではないのかもしれません。それでも、新書は読んでみると「面白い」本です。ぜひ一度書店の新書の棚に足を運び、ずらーっと並んだ背表紙を眺めてみてください。もし気になるテーマがあれば手に取ってもらえると嬉しいです。ただし、注意してほしいのは、読んでみたけど挫折したからといって、決して気に病まないでほしいということです。むしろ挫折を繰り返していく中で、本当の愉しみ方が身についてきます。そうなったら、もう止められません。
おわりに
今回は岩波書店様に記事を書いて頂きました。正直あの岩波書店様に書いて頂けたのかと私自身が驚いています。
かつて新書は大学生にとって身近な存在でした。ただ、今はそうではないのかもしれません。
「新書」は新しい本を指すのかという疑問が毎年、4月の初めに大学生から出てくるのですが、知識を身に付けて「新しい」自分を見つけるので、新しい本だと私は思います。そして、神保町にはたくさん「新しい」本との出会いがあります。是非、皆さまもお時間がある時に足を運んでみてください。次回もお楽しみに!!