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幸いなことに
ギュウギュウ詰めの満員電車、スマホを取り出して見るスペースすらない。まるで衣類圧縮袋に入れられてぺちゃんこにされた服のような気分だ。
そんな時は、車窓を眺めるか、他人の背中しかない場合は目は開けたまま瞑想に入るくらいしかない。
今日もそんな中、「幸いにも」が降りてきた。
全ての出来事に「幸いにも」をつけて表現すると、一日はどんな感じですぎるのだろうか、と。
例えば、
「メール返信があった」→
「幸いにもメール返信があった」
「タスクリストを作った」→
「幸いにもタスクリストを作った」
「上司にコメントをもらった」→
「幸いにも上司にコメントをもらった」
「子供が学校に行った」→
「幸いにも子供が学校に行った」
自分の行動に「幸いにも」はちょっと面映ゆいが、他人からのアクションやフィードバックの接頭辞にしてみると、なんだかとてもツイている気分になる。
幸いにもツイている
言葉ひとつで、気分良く変わる。
満員電車から出る瞬間、頭の中のナレーションは
「幸いにもスムーズに降りられた」。
私の脳は単純で面白い。
今夜は幸いにも新月、月にさらなる願いを届けることにしよう。
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