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富士山を遥かに

卒業式から2週間が経過して、保護者有志の担任を囲むランチ会が開催された。
桜の花もほころび始め、快晴ながらも風が冷たい。花冷えか寒の戻りか。

三年間クラス替えなし・同一担任のシステムのため、保護者は我が子のみならずとクラスメイト達の成長も見守ってきた。
「一年の時は、このクラス本当にどうなるんだろうかと思ったけど、すごく良くなったよね」と保護者の一人が話し始める。
「Oさん(担任)も本当に疲れて大変そうでしたよね」と、別の保護者。

「いえいえ、私はそんな大変だと思ったことないですよ」と担任。
「信じてましたから」

サラリと、発言する担任。
ベテラン教員でこの学校の歴代個性的な生徒達を見てきた経験からだろうか、信じているから三年間子供達が自ら変わってくることを待ってられたのだろう。

そして現実はその預言どおりに、見事にクラスは成長した。
一人一人が自分の進路を真剣に考え、エスカレーターでいける併設の学校に行くことを選択せずに外へ出る子が今までになく多かった。
凄いことだ。

「信じる。」
NLPの前提や、コーチやセラピストのクライアントに対するマインドと共通するものを感じる。
保護者はどうだ。
子供の可能性やリソース、獲得する力、立ち直る力を本気で信じているか。

わたしは子供の一番の応援者であり、コーチでありたい。
親の欲やエゴが出ることもあるだろうが、信じて見守ることが、これから親離れをしていく(であろう)子供へのエールだ。

雲の上にお日様・お月様があるように、富士山がそこにあるように、見えないときでも在ることは変わらない。

わたしは、在る。
信じて、在る。


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