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~色の多様性~ユニバーサルカラーの知識(2)
一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事、色彩専門家・カラーコンサルタントの南 涼子です。
昨日に引き続き、本日はユニバーサルカラーⓇの知識として、高齢者の視覚、色覚特性についてご紹介したいと思います。
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高齢者の視覚機能に伴う色の見え方の変化
視覚の加齢変化として最初に現れるのは、細かい物が見えにくいといった老眼や視力の低下です。それとほぼ同時に「暗いところで物が見えにくくなる」という変化が起こります。
これには瞳孔の縮小と調節力の劣化が大きく起因しています。
瞳孔が縮小すると、必然的に網膜までに到達する光の量は大きく減少し、眼に入る光の量は65歳頃で若年者の約3分の1程度となります。
また水晶体と硝子体内にも不純物が増えると、光の散乱による眩しさを感じやすくなります。
水晶体自体も白く濁って黄色化するので寒色系の色光(青色、紫色)は通りにくくなります。
青や紫などの短波長域が暗く感じられる
青や紫系統の色は暗く感じられ、高齢者には茶色と紫、黒と青、との区別はつきづらくなります。単体の色としては、黄色やグレーが見えにくい色としてあげられます。
白と黄色の組み合わせも判別しにくい組み合わせとなります。
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彩度が低く感じられやすい?高齢者の色覚
これらの要因によって、高齢者は若年者に比べて彩度(色みの強さ)を若干低く見積もる傾向があります。
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一般的に鮮やかに感じられる色が高齢者にとっては必ずしもそうでないことを考慮しなくてはなりません。
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色の組み合わせはコントラストをつけることが必要となりますが、
補色を使った色のコントラストよりも明るさの差がある色同士の組み合わせが最も効果的です。
引用参考:介護力を高めるカラーコーディネート術 南 涼子著 (中央法規出版)より
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