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ふたりはともだち

ふたりはともだち
アーノルドローベル(著)・三木卓(訳)
文化出版局
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年代や地域などもあるとは思うんですが、おおよそは「教科書でおなじみ」の、「がまくんとかえるくん」のシリーズの本です。
教科書では「おてがみ」という作品が掲載されていたので
「あー、あれかー」
てなる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そうそう、かたつむりくんにお手紙託して玄関で一緒に待つあの作品ですね。
まとめちゃうと「がまくん」と「かえるくん」の日々のやりとりの様子を描画した短編集です。絵本というほどがっつりと絵が中心ではないんですが、活字のみでもなく…絵物語てこういう作品なのですかね?

・はるがきた
・おはなし
・なくしたボタン
・すいえい
・おてがみ

の5話が一冊にまとまっています。急になぜ子供向けの本を読んでるかというと、あの、わたしお恥ずかしながらあまり児童向けの本を読んできて無くて、この歳になりますと少し基本のようなものに触れたくなるといいますか…本当は若い子向けの作品てその年代に触れるのが一番心に届くとは思うんですけれど、大人になってから読む面白さもあるんじゃないかなと手にとって見たという流れです。
子供向けの作品、今年はあれこれ読んでみようと画策中。オススメやマイフェイバリット作品などあったら教えてください。

実際読んでみて、残念ながらというのもアレなんですが、
「…うん……」
ぐらいの感想だったんです。ただ、これはもう完全に私が物語に触れたタイミングが悪かったんじゃないかな。あの、現代娯楽に触れすぎちゃって、こののんびりした会話とちょっとした動きほどで完了してしまう物語に少し物足りなさを感じてしまうんですね。
ここから感想を深く掘り下げるには、もっとがまくんやかえるくんに「萌える」必要があるのかなと思います。この本に載っている情報だけでは2人についてを考察するのはなかなか難しい。
萌えるなんて表現をしましたが、人となりを知る必要がある、でしょうか。
思い入れを深める?そういう情報が欲しいと感じてしまったんですね。
ただ、児童文学てそういった隙間を自分であれこれ想像する楽しみもあるんでしょうから、もっと情報くれ、て言うのは野暮な話なんだろうな。

表面のうすーーい部分の感想を言うと
「かえるくんめっちゃアクティブだな」
「がまくんもう少し…もうすこしでいいから頑張れ…」
とかそういうコメントはいっぱい出てくるんですけれども。
あと、お話てこの5本だけなんだっけ…なんか他のものもあったような…と調べた複数冊出てるんですねこの作品。これら一通り読んだらまたちょっと感想も出てくるかもですね。いちおうちゃんと完結もしてるんだな。これは追々目を通そうと思います。
※この本、図書館で借りてきました

こちらの本、翻訳物にありがちな作者の紹介やバックグラウンドの解説が無くて「あれ?」てなったので、御本人のことや作品解説などもちょっとググってみたんですけれど、やはりというかそういった情報があると作品への理解が深まりますね。ただ、純然たる物語の味は薄れてしまうかもしれないかな…ご興味のある方は各人でどうぞ。こちらではいらん情報を入れないために記載しないようにしますね。

例えばわたしが上記でかえるくんやがまくんに思ったようなことは、正直
「わたしだったらこれ喧嘩になりそうだな…」
なども多いんですけれど、二人には深い友情やこの物語に至るまでのつきあい・歴史があるわけで、表面を情報としてなでただけの私の感想などは浅いものだなと感じた次第です。いや、「すいえい」とかさ、結構イラッとしちゃったし。おまえまでなんで笑ってんだよ、みたいな。
がまくんにがんばれよて思ったのは冒頭の「はるがきた」ですけれど、ここまでされてるなら頑張って起きろよとも言えるんですが、かえる、おまえここまでして人を起こす?とも言えますしね。一緒に出かけたりしたかったんだろうけどさあ…みたいな。思ったそばから「おはなし」では双方に「てめえ!!」てなるし…あれ、わたし許容狭いな…?

今おとなになった私の目と感覚だと、
「友情を描くんなら、それがうまくいくいかないはともかくとして「相手に何かをしてあげる」だけじゃないアプローチも見たかった」
「友人とはいえ謝るのも必要だったんじゃないのか」
に行ってしまうんですが、こういう自由に振る舞える友人関係に作者が憧れがあったのかもしれないしな…と、深読みしたりもします。

友情の形はそれぞれですものね。
ちょっと完結まで追ってみてからまた感想書きますね。

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進藤ウニ
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