日記・記録文を書こう

日記・記録文を書こう
畑島喜久生(編)金田志津枝、橋本昭夫(著)・国土社
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日々散々に書店や電子で漫画だの本だのを買い貪っているんですけれど、このご時世でちょっとでも運動しないとな、と思って、平日仕事が早めに終わった日に、ちょっと図書館まで歩いてくか…そして中をうろちょろするか…て習慣が出来つつあります。
歩くためだけじゃなくて、図書館て(市町村にもよりますけれど)不要な書籍を寄付出来たりもするんですよね。なので、紙の本を読み終えて「これはもう処分でいいな」てものは、地元にちょっとでも役立つのであれば…と寄付してるんですが、手持ちがスッキリしていって地味に助かります。
そう思うと、図書館て日々結構利用してる方かな、と思います。

子供の頃住んでいた市で、ちょうど小学校に上がるぐらいのタイミングで、レンガ造りのかなり立派な図書館が建立されまして。その図書館は小学校の近くだったてこともあって、めちゃくちゃいっぱい利用してました。
私が小学校の時って1980年代なんですけれど、その頃で既に蔵書をバーコード管理してて、貸し出し券もデザインが可愛くてプラスチックでね。
あのペンシル型のリーダーで司書さんたちに貸し出し手続きをしてもらうの、なんだかやたらと嬉しかったなあ…
そこんちオーディオルームもあって、ドラえもんの劇場版とか見れたんですよ。クラシックのレコード聞けたりとかもしてね。
ひところ通ってめっちゃ見たなあ、ドラえもんの映画…
※当時の図書券や貸し出し票は、紙で手書き管理がまだまだ主流でした

小学校6年生で引っ越しをしたんですけれど、引っ越した先が田舎でねえ…図書館までが家からまず遠かった(田舎は移動は車が基本…)のと、蔵書も古くて少なかったし管理は紙だったしで、そこでは利用から遠ざかってました。中学校は学校の友人との書籍や漫画の貸し借りが中心だったなあ。
高校入ったら仲良かった友人らが本をよく読む人ばかりだったこともあって、昼休みは図書室、てコースだったので読書復活。バイト先もオタクが多くて、ずんずんと読書量が増えましたね。
で、そのままその田舎で大人になって、一人暮らしをする必要が出て引っ越して、今の市の図書館(広くてきれいで蔵書も多くて新刊も多い)を利用するようになった、と。歩いてすぐに行けるてのもとてもいいですね。
最近は電子書籍サービスも始まって、すごいですよねえ。現代だよねえ。

と、「図書館とわたし」みたいな作文を書いてみました。
表題の本、出版社を見てピンと来た方もいらっしゃると思うんですが、こちら小学生中学年(3・4年生)向けの本です。図書館で借りました。
わたし、勉強は上手じゃないだけで多分嫌いじゃない方だと思うんですけれど、小さい頃はまわりであんまり勉強の仕方をちゃんと知ってる人がいなくてですね。祖父母や親も、勉強しなさい、勉強するといいぞと言いはするものの、そのやり方までを教えられるタイプや経歴ではなかったんですよね。なので、勉強の仕方をよくわからないままで大人になってしまったんです。
勉強てほんと、環境や親(実家)の太さの違いで得られる密度が段違いだと思ってまして、またさらに悪いことに、私がぼちぼち要領が良かったのと実地に強かったこともあって、やれテストだの受験だのも特になんも努力や工夫をしないでもクリアできちゃっていたんですよね…(努力をしたメリットや良くなった世界を知らないまま大人になったとも言う)
なので、大人になって「ちゃんとやってこなかったな…」て感じることが多いので、たまにすごく学習意欲が湧くんですね。
で、そういう時に大変便利なのが図書館並びに児童向けの本なんです。なんせ子どもに興味を以てもらえるように書いているので、学習の導入にはぴったり。学問やジャンルのアウトラインを掴むのに最適なんですね。

こちらのnoteでの記事・感想文もそうですし、日頃日記だのつぶやきだのもちょいちょい書いているので、手はすでに動いているものの、いざちゃんとした書き方となるとそういやどうだろうな、と思って手にとってみた本です。
幸いにもこのSNS時代なので、いわゆる原稿用紙の使い方的な「学校のルール」「テストで良しとされる書き方」の箇所は全然気にしないで済みますし。もう大人ですしね!大人最高!やりたいところだけやる勉強だけでも十分楽しい!
なので、「世の中での基本とはどういうものなのかを知りたいだけ」という、完全に趣味と楽しみのための読み方をしてみました。

本の前半が日記について、本の後半が記録文についての指南内容なのですが、これは前半と後半で著者さんが違うのかな…情報量の差が激しいですね。
日記の部分…日記て自由なものなのでノウハウを立てづらいとは思うのですけれど、書き方というよりは添削…添削も別にしてないな…作品集とその注釈・コメント集みたいになってました。もうちょっとこう、ポイントを絞ると長くなりすぎないで済むよとか、あとから読み返すとその時のことをありありと思い出せるような書き方をするといいとか、人物の説明で枚数を使いすぎないとか、そういうものだとばかり思ってしまっていました。…ううん、でも日記だしな…これでいいんかな…

奥付を拝見したら1994年の本てことで、ああ、そう思うと約30年ほどで、子供の学習のための本の構成のノウハウも洗練されたのかもしれないな、と考えました。最近の本、本文のフォントとかレイアウトとかかなりかわいくなってるもんな。あれも見やすさや興味を引く力を考えると、かなり洗練されてるんだよなあ。
あと、文章量が結構多いんだけれど、世間の3~4年生はこんなに文字の多い本を読めるもんなんだろか…子供向けの指南書てのはなかなか難しいものですね…いらんことが気になりますね。わたし、本が好きな方の子供だったと思いますけれど、当時これを手にとってたら読みきれなかったとちょっと凹んだかもしれない…

なんだかダメ出しみたいになっちゃいましたけれど、少し読みやすくしたり情報を絞ったりしたら、作文用紙とお題だけ渡されて途方にくれる子供にはとてもいい導入本になるんじゃないかなと思います。文字で自分の記録をつけるとか、感情を起こせるって、なにげにすごく大事なことだと考えているので、書く力を育てるて大事だと思うんですよね。
記録文のパートはちゃんと導入文もあるし、記録文とはなんぞや・どういう種類があるのか・メモ(下地づくり)の重要性とその事例・文の組み立て方などなどが細かにまとまっていて、うん、日記もここにまとめてしまってもよかったかもしれないな…ただ、これはこれで子供だけで読んで理解して実際に書いて、自分の出来がどれぐらいなのか、といった検証は難しいですね。えっ…そう思うと学校の先生とか勉強につきあう親御さんてすごいな…偉いな…検証の相手役なんだもんな…

と、思いの外「子供の周りにいる大人のすごさ」を感じて終わりになってしまいましたけれど、
・図書館利用はいいぞ
・大人になってから知るいろいろは楽しいぞ
・児童書は新規ジャンルの導入に最適だぞ
をお伝えしてみました。今回引いた本はおそらく「not for me」でしたけれど、「書く」ことの本をもう少し探してみようと思います。もうちょっとこう…マシな文が書ける人になるといい…でもいいのかなこれで…どうなんだろうかな…

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