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IT企業が発行する「情報誌」の作り方 | 制作の舞台裏、お話しします!!

こんにちは。
ユニリタマガジン編集部です。

毎回、ユニリタが発行しているユニリタマガジンの内容についてご紹介していますが、今回は「IT企業が発行する『情報誌』の作り方」というテーマで、IT企業に務めている編集の素人達が、いかにして研鑽を積み、どのように制作しているのかをお伝えします。

IT業界の同業者から、「うちも情報誌を作って発信したいけど、どうやってつくってるの?」という声をよくいただくため、ユニリタマガジン編集部の制作作業の舞台裏や、これまでの歩みなどをご紹介します!



突然ですが、この数値が何かわかりますか?

これは、noteへ最初に投稿した記事の冒頭にお聞きした質問です。

ユニリタマガジンは、ユニリタの前身であるビーエスピーが、2004年の4月に創刊(当時はBSPマガジンでした)し、現在まで約20年に渡り継続して発行している歴史あるマガジンです。

この170という数字は、この20年という長い年月をかけて積み上げてきたマガジンの発行号数です。IT業界でこれだけの年数を継続して発行しているマガジンというのもなかなかないと思います。

BSPマガジン 2004年4月号


これだけ継続しているマガジンだということを誇りに、私たち編集部員一同、自分たちの代で途切れることのないように、制作業務に取り組んでいます!


ユニリタマガジンの目的は?

ユニリタマガジンの目的は、ユニリタにとって効果的で有益なコミュニケーションツールとして機能することです。

ユニリタマガジンでは、ITの最新トレンドや、ユニリタの製品やサービス、導入事例を紹介しています。また、ユニリタの取り組みやイベント・セミナー情報をお伝えすることもあります。

これらはすべてお客様とのコミュニケーションをはかるためです。

そのため、制作したユニリタマガジンは、通常、ユニリタの社員が直接お客様に誌面を広げて内容を紹介しています。

この時に、ユニリタマガジンのテーマから話を広げて多面的なヒアリングをかけることで、お客様の現在の課題をお聞きしたり、潜在的な課題を可視化し課題解決のための提案をしたりしています。

また、ユニリタマガジンを定期的に発行することで、お客様に「新しいユニリタマガジンができたので、紹介させてください。」と定期的な訪問のアポイントを取る良いきっかけとなっています。

このようにお客様とコミュニケーションを密に取ることで、ユニリタからの提案などにつながり、最終的にお客様の課題を解決することができれば、編集部として最高の喜びですね。

余談ですが、創刊当時は今のように、社内でのコミュニケーションツールなどが発達しておらず、社内報的な役割も担っていました。そのため、新しい製品やサービスの情報をユニリタマガジンを通して知る社員も多くいました。

今でも、noteで連載している「ユニリタの歴史」のように、社員にも知ってもらいたい情報を掲載し、内容を読んでもらえる工夫をしています。



ユニリタマガジンの制作工程

ここからは、私も所属するマーケティング部門が取り仕切っている制作工程を簡単にご紹介します。

1. 制作予算の確保
マガジン制作に必要な予算を管理し、確保します。予算の範囲内で効果的なマガジンを作成するために、制作費や印刷費などの適切な予算配分を行います。

2. 外注先の選定
編集・デザイン・印刷などの専門的な作業を外部のプロフェッショナルに委託するため、信頼できる外注先を選定します。品質や納期に関する厳格な基準を設け、適切なパートナーを選びます。

3. 企画立案
制作工程の中で一番のキモとなるのが、企画立案です。読者のニーズやトレンドを分析し、魅力的な特集内容やテーマを検討します。特集内容は、読者の関心を引きつけるために非常に重要な要素で、読者にとって価値のある情報を選定しユニリタマガジンへ反映することを心掛けています。

4. 台割作成
決まった企画立案をデザインに落とし込む第一歩が台割作成です。各特集や記事のレイアウト、見出し、画像の配置などを検討し、魅力的で読みやすいデザインを作ります。
台割作成は、マガジンの全体像をイメージする上で重要なステップです。

5. 編集・校正&校閲・校了・下版
執筆者や外注先と協力しながら記事の編集作業を行います。文章のクオリティや表現力を向上させるための校正・校閲作業も欠かせません。また、校了作業では誤字や脱字の修正、正確性の確認を行います。最終的に完成した原稿の下版作業を行い、印刷業者へ入稿します。

6. 発行後の作業
マガジンの発行後もやることは山積みです。読者の反応やアンケートなどからフィードバックを頂き、次号の企画に生かすためのデータ収集を行います。また、マガジンのプロモーション活動や配布計画も担当し、読者層の拡大やマガジンの認知度向上を図ります。

以上が、ユニリタマガジン制作工程の概要になります。

マーケティング部門は制作の全工程に関わり、クオリティの高いマガジンを作り上げるため、努力しています。



編集部の体制を紹介

そしてこれらの制作工程を確実に実行するために、ユニリタマガジン編集部という全社横断的な体制を敷いています。

編集部の体制についてお伝えします。

編集長:
マガジン制作における責任者です。
何か問題やトラブルが発生した場合に責任を取る責務を担う、とてもありがたい存在です。もちろん実務の面でも非常に重要です。
ユニリタマガジン制作は記事の執筆など全社を巻き込んで進めていく業務なので、部門間の調整や依頼ごとをスムーズにできるように歴代の編集長は役員が担当しています。
現在は、営業部門の役員が編集長を務めています。

技術メンバー:
編集部のメンバーとして、製品開発をしている各事業部門から代表者を出しています。
ユニリタマガジン制作において、そのテーマや内容を決める企画立案の際に、事業部門の意向や製品やサービスのリリースといったイベントカレンダー、発行時期による時節ネタなど、トータルに確認する必要があります。
そのため、事業部門全体の状況をある程度把握している社員がメンバーとして参加しています。
また、読者に有益な最新の技術トピックや製品情報を提供するため、記事の構成案検討や執筆者の選定などのサポートをお願いしています。これにより、読者にとって価値の高い記事を制作できます。


営業メンバー:
また、編集部には営業部門からの参加も欠かせません。
ユニリタマガジンを一番利用し、お客様とコミュニケーションを取る部門ですので、お客様への製品やサービスの紹介を通じて、ユニリタマガジンの効果や利用感を実際に体感しています。
彼らの経験やお客様の反応を編集部にフィードバックしてもらうことで、マガジンの改善や進化を促すことができます。


編集メンバー:
そして、編集メンバーとして制作工程を主管するマーケティング部門から私を含む2名がメンバーとして参加し、業務全体を調整しています。
制作以外の業務として、プロモーションや効果測定など、専門知識も必要となるため、幅広い知見を持ったマーケティング部門のマネージャーにもメンバーに加わってもらっています。


技術、営業、編集ーいずれのメンバーも、幅広い知見と情報を必要とするため、実際には私以外は全員、マネージャー、リーダークラスの社員、総勢7名で編集部は構成されています。

技術メンバーは最新の技術トレンドや製品開発の知識を持ち、営業メンバーはお客様とのコミュニケーションを通じてマガジンの改善点を把握し、編集メンバーは高品質なコンテンツを企画・編集・改善する役割を担っています。

考えてみると、大変贅沢な人員構成で、非常におおくのリソースを使っているなぁと思いますが、これぐらいの体制で臨まないとと、短期間で高品質なマガジンの発行を続けていくことはできないと思います。


いろいろお伝えしていたら、だいぶ長くなってしまったので、今回のお話はここまでにします。

次回はユニリタマガジンの制作工程について、もっと具体的な内容や気を付けている点などを紹介できればと思います。

次回も、ぜひご期待ください。

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