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アダルトチルドレンであることを自覚していない人

アダルトチルドレンと機能不全家族は、よく耳にするようになった言葉です。私自身は、自分がそうなんだと自覚して、15年近く生きています。でも、周りには「自覚していない」アダルトチルドレンの人達もいます。私は、この人達を見抜けるようになりました。

自覚していない人達の特徴

自分の周りの人達で、きっとアダルトチルドレンだろうと私の中で断定できる人達が2人がいました。医療業界で働いていた時ですが、1人はワーカホリック気味で、2人ともモチベーションがとても高く、学会でも毎年発表しているほどです。
どちらも家庭を持つ女性でしたが、ワーカホリック気味の方については「いつ家事と育児してるんですか?」というレベルでした。残業も責任を持ってこなす上、学会以外にも仕事終わりには勉強会です。

条件つきの愛情

私の直感ですが、2人とも「条件つきの愛情」のもとで育ったのかなと思っています。1人は薬剤師です。祖父は有名な医師とのこと。本人はモチベーションの高い薬剤師。その病院の医師からも信頼が厚かったですが、私は、「本当は医学部を期待されて、結果を出すことで愛されてきたのかな」という印象を持っています。
間接的に耳にしたのですが、本人が「既婚者の自分達は男性に選ばれた女性だ」的なことを、既婚者同士で話していたとのこと…私は、なんて独身に対して失礼な考え方なんだと、引いてしまいました。

ただ、客観的に見て、本人はお洒落っ気もなく、仕事中心で、愛嬌なく素っ気ない。本当は、愛情に飢えていて、愛され方を知らずに、仕事や勉強に精を出すのでは?と、私は感じました。

2人目は、看護師。母親も地位のある立場。職場の医師と結婚してましたが、母親の期待に応え続けて、職業も生き方も決めているような印象を受けました。仕事ができても人間性は慕われておらず、後ろ盾があっても孤独な印象でした。本人は学ぶことが好きそうでしたが、常に学ぶ姿勢が、逆に「愛されたい」と言っているように見えたのでした。

優等生の頑張りは愛されたい気持ちの裏返し

たまたま、医療業界の人達を例に挙げましたが、高校が進学校だった私は、当時の周りにいる同級生にも、似たような特徴の人は居たと思っています。特に、「常に上ばかり目指す人」です。それも、自分の能力以上の「かっこいいこと」「きらびやかな生き方や環境」しか選ぼうとしない印象です。これも、親の期待に応えようとする結果、「自分の意思」であるかのように、選択しているように感じます。
全員に共通しているのは、「良い結果を出した自分しか出さない」ことです。

その努力を継続し続けるエネルギーは続くのか

全員、上昇思考の強い女性でしたが、家庭を持ち、自他ともに納得できるような結婚をし、子どもにも恵まれる。でも、私は疑問に思うことがあります。上を目指して手に入れたとて、「結果を出した後も、それを維持する努力をするエネルギーが続くのか」です。
個人的に親しくはないので、実際はどうか知らないですが、いつか心身ともに疲れが出てしまうような気がしてなりません。
彼女達に共通しているのは、「自分軸に見えた他人軸の生き方」です。きっと、彼女達も機能不全家族なんでしょう。まだ本人が気づいておらず、本人は幸せなのかもしれない。私に関係ないこととはいえ、これって幸せなんでしょうか?

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