「パニック障害の克服=幸せ」ではない気がするのだ
いま私はパニック障害で外に出られませんが、
幸せで穏やかな気持ちで毎日を過ごせている気がします。
パニックになったばかりの頃は、
「克服できない状態=不幸のどん底」
そんな感覚がありました。
本当に本当に辛かったし、
本当に本当に苦しかった。
でも「パニック障害の自分」を心からゆるせた時、
パニック障害は”私を不幸にする原因”ではなくなっていった。
もちろん、気分がグワッと下がったり、
不安発作が起きるのは怖いことです。
でも、薬を飲めばおさまっていく。
そして、改善のための策を講じるごとに、
ちゃんと良くなっているのが体感できる。
家の外に出られないことが苦痛で仕方ない時もあったし、
いまも暇で退屈でしんどいと感じる時もある。
でも、パニックになる前よりも、
土台の幸福度が上がった気がするのです。
ちょっとしたことに幸せや穏やかさを感じられたり、
ありがたいなぁと受け取ることができたり。
パニックを通して、降ろせた荷物もたくさんありました。
たくさんたくさん背負って、自分自身を苦しめていた荷物を。
だから私は、早くパニックを克服したいとか、
早くなんとかしたい、とは今はあまり思いません。
もちろん、旅行に行きたいなぁとか、
カフェでゆったり過ごしたいなぁとか、そんな風に思うことはあります。
だけど、今は今しか味わえない。
あらゆる「今しか受け取れない幸せ」「今しか感じられない幸せ」がある。
それに気づきながら、
「パニック障害と共に歩んだ時期もあった」と愛おしく振り返れるように。
毎日を大切に感じたい。
ちいさな幸せを、歓びを見つけたい。
受け取りたい。
そんな気持ちがするのです。