人参は、直播きせよと言うけれど…
人参は根がまっすぐ下に伸びるからだかなんだか知らんけど、何が何でも育苗などせずに畑に直接種を蒔けと、家庭菜園の本とかには必ず書いてあるんですよ。
人参を栽培する際の掟
直播きに加えて必ず言われるのが「土を絶対乾かすな」という掟。
って言うけどもやな、晴天日数日本一の地域でそんなん無理やし。
去年、何度も畑に蒔き直したけど、うちの地域は砂地やし、「乾燥しないように土を鎮圧して上から籾殻を蒔いて湿らせろ」とか言われても、そんなもん天気良かったら半日でカラッカラやっちゅうねん。
梅雨の終わりに蒔けば良いという教えも守ってみたけど、それでもタイミングが難しくてうまく行ったのはごく一部。そんなこんなで、もう人参の発芽は諦めかけてた訳ですよ。
しかし!そこで、ある「畑に週一回しか行けない会社員」という方のブログを読み、その方が牛乳パックを活用して、人参を発芽させてから植えて大成功したという体験談を見て、人参栽培の鉄の掟を破ることにしました。
結論。人参は定植できる
今年の春に、ブログの主のアイデアを応用して、人参発芽用のボックスをDIYしました。たくさん種を蒔けるように、あと人参の根を守るために、牛乳パックより深さも長さもあるものです。
仕様はいたってシンプルで、底の板は箱本体に固定せず、水が出て行くように穴を開けてあります。形ができたら最後に防水処理加工をしました。
これに種まき培土を入れて、種を蒔き、毎日土の湿り気をチェックして、発芽を待ちます。
すると、1週間くらいでいとも簡単に発芽するやん!
下の写真は前回の定植前の人参の卒業記念写真です。この発芽ボックスは、このように麻紐で底板を括って使います。
最近は暖かくなってきたので生長が早く、種を蒔いてからたったの3週間で本葉がちらほら出始め、定植できます。
畑に定植する際は、あたかも初めからそこで発芽したかのように人参が信じ込めるくらい念入りに、形を崩さずそのまんま植えます。ちなみに底の板が紐を外せば簡単に外れるので、この作業に特殊な技は無用です。
これで人参はすっかり騙されてくれます。今日、3度目の定植をしましたが、先日、もっと前に植えていた人参を間引いたところ、立派に育ってました。
昨年の苦労は何やっんたんや?
と言うことで、私の場合は人参は育苗して定植した方が圧倒的に成功率高いです。先人の教えも掟も、これに関しては無視ですね。しかし、なんであんなに育苗はあかんって書いてあるんでしょうね。Yahoo知恵袋なんかには、人参を定植するヤツはアホやくらいのこと書いてる人もいましたけど、やってみてから言えば?ですな。
今日定植したのは金時人参。残りの種は、時期をずらしてまた蒔きます。それで今年こそ、金時人参を冬に潤沢に収穫して、来年のお節に使いたいなと画策中です。
おまけ。設計図
設計図というほどの大層なものではないですが、私が作った発芽BOXはこんな寸法です。丸鋸を持っているので木材の裁断は自分でやりましたが、ノコギリとか工具を持っていない方は、ホームセンターでサイズを伝えてお願いするとカットしてくれます。
カットした木材には防水加工を施しています。それもホームセンターで買えます。めっちゃ簡単ですのでぜひお試しください。