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子どもたちが落ち着かないのは?

先生にも「自分を知ること」が必要だ、というお話です。

夏休みを終え、新学期に入ったこの時期、ある時の話。

高学年1クラスが落ち着かない。
教科担当制で同じ学年の担当教員たちが、そのクラスで授業する時は、
見られない。
担任(中堅層・仮にR先生とする)が朝の会・帰りの会、担当教科指導・給食・清掃になると、暴言が飛び交う・集中できず座っていられないなどの状況。

日々のクラスの様子は「週指導報告(週報)」という報告書を
1〜2週間に一回管理職に提出することになっている。
R先生も欠かさず提出していた。
しかし、内容が
「◯◯がいうことを聞かない。」
「△△の忘れ物が多い。」など。
子どもたちの「様子」は確かに記載されていたけれど、実際の指導の方法やその成果・課題が見当たらない。
質問しても、他責な回答が気になった。
状況はますます悪化し、一部の児童が落ち着かない状況から少しずつクラス全体に広がりを見せ、何とか自分たちのクラスを良くしたい、と思いを強くもっていた子どもたちも無表情になっていった。

授業支援として、R先生の担当時間に他教員が必ず教室にいることにした。
もちろん私も。R先生の言動を観察した。

あれ?R先生のこと、誰も見てないよ〜聞いてないよ💦
今、質問があったよね、聞いてた?応えてた?

自分の話したいことを話す、やりたいことをやる、
相手(子ども)のことは全く解さず。それがR先生の姿でした。

「他人と過去は変えることはできない。
 自分と未来は変えることができる。」

ここから「変えたい」状況は
「自分からしか変えることができない。」

この時は、R先生と何度も行動認知の視点からのセッション(本人には毎日の振り返りと話していました)を重ね、R先生がご自分の行動を俯瞰して見取ることに成功。
何とか、3月の春を担任として迎えることができました。

子どもたちは、「与えられた」「唯一の場所」で懸命に生きています。
もがいています。
まずは、我々大人、先生から「自分を知ること」始めませんか?




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