リワークを体験して思ったこと
こんばんは!
腕立てを久しぶりにしたら7回でプルプル子鹿のあおです。
復職に向けてということで、主治医やSNSを通じてリワーク(復職支援プログラム)というものを知り、興味を持ったので体験に行くことにしました。
近所で通いやすいところを探してみたんですが、そのような施設はなく、バスで40分、徒歩で15分かかる場所を第一候補としました。
(行政で運営しているもの、民営でしてるものさまざまで自分は民営の場所を選びました。)
そこではオンライン説明会となるものを開催していて、「まずはどういうことをやる施設なの?」を知りたく、説明会をLINEで申し込みました。
当日に日程についての折り返しの連絡があり、確かその翌日にオンラインにて面談したと思います。
担当者は女性の方でした。
特に緊張することもなく
①自己紹介(簡単な挨拶)
②現在の状況(どういった病名か、いつ発症したか、どこの病院に通院しているかなど)
③施設の内容紹介(どういった方針で取り組んでいるか、どういうプログラムがあるか)
④質疑応答
このような流れだったかな?
携帯があればZOOMでオンライン面談が無料でできるので、良い時代だなと思います。
約1時間ほどの面談で終了しました。
自分は特に利用期間や料金に関して気になっていたので、そこを質疑応答で質問しました。
とりあえず、体験をしてみましょうか!ということで、面談内で予約を入れました。
久しぶりにバスに乗るので何時のバスでどのバスに乗っていいか、前日めちゃくちゃ調べました。(わからない状態がとても不安なので)
今はGoogleマップでそういった情報も出てくるので良い時代だなと思います。(2回目)
当日、気合を入れて珍しく髪もセットして準備してました。妻からは「そんな気合い入れていくところじゃないんじゃないの?」と言われましたが、見た目を気にしちゃう性格なので…笑
久しぶりに街中まで来たので景色も変わって見えて、そして街歩く人々、オシャレなお店が輝かしく見えました。
うつ病になってから外出も決まった場所が多く、余計にそう見えたんでしょうね。
雑居ビルの中にその施設はありました。
扉を開けると20人ほどでしょうか、昼休みが終わった頃だったのか雑談をしている人が多かったです。
第一印象は、「えっ?みんな精神疾患の人なの?」でした。
施設に入るまでは自分の先入観でどんよりとした雰囲気があるのかと思っていました。
実際は普通のオフィスと変わらないような感じで、そこには利用者さんがたくさんいました。
早速担当者さんが気にかけてくれて、「本日体験予定の方ですか?」と声をかけてくださりました。
体験予約の段階で参加するプログラムが決まっていたので、いきなりPCを渡されてプログラムが始まりました。
詳細には書けませんが、認知行動療法についてのプログラムでした。
施設はグループワーク中心のプログラムを取り入れているようで、まず初めに自己紹介と簡単なテーマについて話しました。(テーマは忘れてしまいました😭)
それからワークシートに沿って、制限時間を設けて、そして1人1人発表する感じでしたね。
その発表を聞いてる中で、この人たち本当に同じような症状の人なの?と戸惑うこともありました。(自分の気持ちを伝えるのが苦手なので余計かもしれません。)
ハキハキとそして楽しそうに自分語りをする利用者さん。それに対して、質問やSNSでいういいね♡みたいな発言をする。無理矢理じゃない?という発言も多く、それに対しての戸惑いもあったかもしれません。
リワーク初日で感じたことを率直に話すと
“少しキラキラし過ぎていた“でした。
そしてプログラム体験が終わりもう一度プログラムに参加してみましょうかということで、予定が組まれました。1週間後くらいの予定だったと思います。
雑居ビルを出た後、“あの人たちも体験当初は自分と同じような感じだったのかな?“と
“同じだったらいいのにな…“と不安そして期待がぐちゃぐちゃな感じでした。
2回目のプログラムは施設のプログラム説明でした。
実際に利用者さんを交えた説明だったので、説明会としてはとても満足いくものでした。
ただ、毎回発言を求められるのでそこは苦痛でしたね。(何か言わないと進まない感じが…)
このプログラム自体が利用者さんにとって復職前の最終プログラムって感じがしました。新たに入所する利用者さんに今まで自分がしてきたことの総復習的な感じで説明を行う。
「あ、ここまでやれて卒業なんだろうな」
そう自分は勝手に思いました。
2回目のプログラムが終わり、もう一度面談になったんですが、またもう一度体験しましょうということで次の予定が組まれました。
通うという強い意思の確認なんですかね?
前回、次の体験で今後の話になると思っていたので挫かれた感じがしました。
体験2回目で感じたことを率直に話すと
“キラキラし過ぎていた“でした。
そして3回目の体験前にとある理由で、リワークに通うのをやめると決断しました。
それは、心療内科での変薬でした。
今まで抗うつ薬そして眠りやすくということでミルタザピンを処方されていたんですが、エスシタロプロム(レクサプロ)に変薬になりました。
睡眠が安定していること、そして不安感・ソワソワ感があまり変わらないと伝えたからでしょうね。
薬を処方される時にも副作用についての話をされましたが、自分でも副作用について調べてしまうんですよね。
そこにはだいたい良くないことが書かれていて。
そしていざ飲んでみると、あらびっくり!
血の気の引く感じ、吐き気、体の怠さの症状が出てきて、それから眠りにつく頃には体の火照り、頭痛の症状が出てきました。
そして寝てから2時間後くらいに今までなかった中途覚醒をして眠れなくなりました。
体全身が熱く、寝汗も酷かったです。
翌日も眠れていなかったからか、眠気はあるのに眠れない怠さが一日続きました。
そして、もう1日だけと同じ薬を飲みました。
また2時間くらいで中途覚醒して眠れなくなり、今までの睡眠が安定していたのが嘘のように不眠に悩むことになりました。
眠れなくなると気持ちもどんどん落ちていくんですよ。そして生活のリズムも崩れるので日常生活ですらままならなくなりました。
やっぱり薬のせいだ。
少し脱線してしまいましたが、予定していたリワークの体験を断る電話を入れました。
それと同時に自分には合わないんじゃないか?リワークでのプログラムがストレスになっているんじゃないか?と気分も落ち込んでいたのでそう考えてしまいました。
妻にも相談しリワーク自体縁がなかったということで辞める決心をしました。それと一つ約束して欲しいとも妻に言われました。
「決めたことだから、また通いたいはなしね」と。
うつ病のリワークを利用した際、利用しなかった際の再発率のデータをネットでは良く見かけます。
そう、利用した方が確実に再発率は減ってるんです。
卒業するのに何ヶ月か休まず通所するという決まりがあるところもあります。(体験したところもそんな制度があります)
それをこなすのは復職の訓練に確実になるでしょう。
精神的に負荷のかかるプログラムもあるということでした。それをこなしてきた方は復職への自信につながったでしょう。
精神疾患の症状は人それぞれです。原因もそれぞれです。
回復にかかる時間だったり、どのような段階を経て症状が緩和していくか。
リワークを利用する方の職種もさまざまです。
できること、できないこと、得意、不得意。
総じて伝えたいのは、リワーク施設にも自分に合う合わないがあるということ。
そして、どのタイミングで利用するか判断が難しいところ。
(自分の回復状態では、周りがキラキラ見え過ぎました。それで落ち込むことも)
自分に合わない環境というのはものすごく精神的な負荷がかかります。
通所することによって症状が悪化し退所してから苦労した人もいるそうです。
そしてリワークを利用するまで時間がかかること、そして利用期間の制限も出てきます。
(あくまで民営は営利目的もあるので)
リワークは復職への貢献度はものすごく高いと思います。ただそれは全ての人に言えるかは疑問だと自分は思いました。
これは精神疾患の治療にも言えますが
“どれが正しいかはやってみないと分からない“だと思います。
これらの病気になった方は真面目で優しい方、そして責任感が強いとSNSを通じて感じました。
病気になったことに負い目を感じて、日々を過ごしている方も多いんではないでしょうか?
本当に病気は良くなるんだろうか?このまま仕事ができないんじゃないか?
復職するのか、転職するのか。
将来への不安、焦り、そして過去を振り返って後悔。その反芻の日々。
自分がリワークを辞める決断をした理由がもう一つあります。
自分の状況説明のために何度か出社して面談しています。その中で仕事が怖くて今までの仕事ができないかもしれないと伝えています。
そして、メニエールのこと自律神経のこと甲状腺のこと全て正直に話しました。
自分が今までどう思って仕事をしてきたか、そして自分の苦手なことも全て。
面談をしながら思わず泣いてしまいました。
そこには否定がなかったんです。
仕事ができない自分はもう用無しだと思ってました。
自分の今までを評価してくれて、病気のことも受け入れてくれて
できそうな仕事を考えていくとのことでした。
そして同僚からも「また2週間後だろ?待ってるぞー」と冗談で言ってもらえました。
そうリワークの場所は行政でも民営でもなく、「職場」なのだとそこで思いました。
自分の場合「うつ病」の原因が、パワハラでも過酷な労働条件でもありません。
先にnoteでも書きましたが職場環境の変化と自分の認知の歪みでした。
本当はリワークに参加して、その様子についてnoteに書き綴るつもりでしたが
それが叶わなくなりました。
でもそれは自分が選んだ道。それを信じてあげないとね。