備忘録 おいしいごはんが食べられますように
おいしいごはんが食べられますように を読み終えたのでまとまりのない備忘録をおいておきます。
しんどくなったらどんなときでもすぐに帰る芦川さん。
そしてそれをよく思わない押尾さん。
最初はどっちも間違ってないから難しいよね、と思ってたけど、芦川さんが償いとしてのお菓子作りを始めた頃からちょっとおかしいぞと思い始めた。
体調不良で早く上がったのに手の込んだお菓子を作る余裕はあるんだ。しんどいならたくさん休んでほしいと思ってしまう。
さらにそのお菓子を翌日みんなに配るなんて、自分がどう思われるかを考えたらまずできない。
誰も帰れないような繁忙期に「もう15時ですね!みなさん昨日はごめんなさい、お詫びにケーキ焼いたんです。」なんて言われるのが毎日続いたら、私ならノイローゼになっちまいます。
体が資本なので、辛い時に無理せず早退することは悪じゃない。でもそういうので償おうとするんじゃなくて、元気になったら仕事をいつもよりがんばるとか、そういう方向でカバーしてほしい。
もしかして弱き人に対してそう思うことすらも攻撃になってしまうのか?だとしたら生きづらすぎるだろ!
職場に芦川さんみたいな人がいたら私はいやだな〜。
責任のある仕事や、ときに発生する誰かへの謝罪とか、とにかく内向的な自分には向いてなくて、出来ないんです…なんて顔していろんなことから逃げ続けて、しかもそれが許容されている弱くて強い人。
そういう人に対してすこしでも不満を見せると、人には向き不向きがあるんだから仕方ないでしょー?でも〇〇さんは出来るんだから代わりにやったげてよ!とか言われて、ひたむきにがんばってる人が全部背負わされちゃうのもおかしい。
生きづらすぎるだろ!(2)
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芦川さんは自分の振る舞いに対して否定的な人もいる、ということを分かった上でそういう生き方をしていてすごくしたたか。
けど本人は本当に弱い人間のつもりで生きてるんだろう。それも怖い。
という不穏な感じが二谷視点からも回収されていてよかった。
「あなたはどんなに小さい声で話しても、周りがその声を拾ってくれるところにいるんですね。」
「弱々しさの中に、だから守られて当然、といったふてぶてしさがあると妙に惹かれる。」
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もし芦川さんが同じ部署にいたとしても、私は表立って芦川さんを非難することはないし、誰かに芦川さんの悪口を振られてもそれに乗ることもないけど…
それにしてもな〜、あ〜いやだな〜
自分の中で薄暗い感情が育っていくのがわかる作品だった。
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