とにかく面白いSF作品が読みたいんだ!!ネビュラ賞・ヒューゴー賞同時受賞作品など
さて、前回の記事でこの世に数多あるSF作品の中から有名なものをいくつか調べ学習しました。
今回は、ダブル・クラウンと呼ばれるネビュラ賞・ヒューゴー賞同時受賞など、さまざまな賞を受賞している「面白いであろう作品」をまとめてみます。
※ まだ読んでいません。あくまでも面白いだろうという勝手な推測です。
今回はどの賞も長編部門についてのみ調べてみました。
1.帝国と呼ばれた記憶 アーカディ・マーティーン
2020年ネビュラ賞・ヒューゴー賞同時受賞。
2021.8.21ハヤカワ文庫から発売予定だそうです。
2.宇宙【そら】へ メアリ・ロビネット・コワル
1952年、巨大隕石が突如、ワシントンD.C.近海に落下した。衝撃波と津波によりアメリカ東海岸は壊滅する。第二次大戦に従軍した元パイロットで数学の博士号を持つエルマは、夫ナサニエルとともにこの厄災を生き延びた。だが、エルマの計算により、隕石落下に起因して、環境の激変が起こると判明する。人類が生き残るためには宇宙開発に乗りださなければならないが……。
2019年のヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞受賞のトリプル受賞!
3.銀をつむぐ者 ナオミ・ノヴィク
舞台は東欧のどこかにある小さな国。ここでは時折、スターリクという氷の妖精たちが棲む異世界への道が開かれる。銀を金に変える娘ミリエム、魔法の銀の力を身につけた令嬢イリーナ、父親を殺して逃亡する少女ワンダ。氷の王国を舞台に繰り広げられるファンタジー。
2019年ネビュラ賞・ヒューゴー賞同時受賞。
4.六つの航跡 ムア・ラファティ
新しいクローンの体で蘇った6人が最初に目にしたのは、自らの他殺死体だった──。2000人分の冷凍睡眠者と500人分以上の人格データを乗せた恒星間移民船で、唯一目覚めていた乗組員6人が全員死亡。彼らは再生したものの、何者かによって地球出発後25年間の記憶をすべて消されていた。しかも船の管理AIも改竄されていて、もはやクローン再生は不可能に。他人に明かせない秘密をそれぞれ抱える彼らは、自分自身さえも疑いつつ、事態の真相を突きとめようとするが……。
2018年ネビュラ賞・ヒューゴー賞同時受賞。
あらすじを読んだだけでぞくぞくしてきた。
5.空のあらゆる鳥を チャーリー・ジェーン・アンダース
魔法使いの少女パトリシアと天才科学少年ローレンス。特別な才能を持つがゆえに周囲に疎まれるもの同士として友情を育んだ二人は、やがて地球と人類の行く末を左右する運命にあった。しかし未来を予知した暗殺者に狙われた二人は引き裂かれ、別々の道を歩むことに。そして成長した二人は、人類滅亡の危機を前にして、魔術師と科学者という対立する二つの秘密組織の一員として再会を果たす……。
2017年ネビュラ賞・ヒューゴー賞・ローカス賞・クロフォード賞受賞。
6.ドラゴンの塔 ナオミ・ノヴィク
東欧のとある谷間の村には、奇妙な風習があった。100年以上生きていると言われる魔法使い「ドラゴン」によって、10年に一度、17歳になる娘が一人選ばれる。その娘は、谷はずれの塔に連れていかれ、ドラゴンとともに暮らさなければならない。10年経って塔から出てきた娘は、まるで別人のようになり、村に戻ってくることはないという。
アグニシュカは17歳。そして今年はドラゴンがやってくる年。平凡でなんの取り柄もない自分が選ばれることはない、と思っていた。しかし、ドラゴンに指名されたのは、アグニシェカだった。
2017年ネビュラ賞・ヒューゴー賞・ローカス賞トリプル受賞。
これもあらすじだけで引き込まれる。よみたい。
7.叛逆航路 アン・レッキー
はるかな未来。強大な専制国家ラドチは人類宇宙を侵略・併呑して版図を広げていた。その主力となるのは宇宙艦隊と、艦のAI人格を数千人の肉体に転写して共有する生体兵器“属躰(アンシラリー)”である――。“わたし”は宇宙戦艦のAIだったが、最後の任務で裏切りに遭い、艦も大切な人も失ってしまう。ただ一人の属躰となって生き延びた“わたし”は復讐を誓い、極寒の辺境惑星に降り立つ……。デビュー長編にして星雲賞、ヒューゴー賞、ネビュラ賞はじめ、『ニューロマンサー』を超える史上初の全世界9冠を制覇。本格宇宙SFのニュー・スタンダード登場!
2014年SF賞総なめ。ガチSFの香りがします…。
8.図書室の魔法 ジョー・ウォルトン
15歳の少女モリは精神を病んだ母親から逃れ、一度も会ったことのない実父に引き取られたが、親族の意向で女子寄宿学校に入れられてしまう。周囲になじめないモリは大好きなSFと、自分だけが知る魔法やフェアリーの秘密を支えに生きてゆこうとする。1979‐80年の英国を舞台に、読書好きの繊細な少女が日記に綴る青春の日々。
2012年ヒューゴー賞・ネビュラ賞・英国幻想文学大賞受賞作。
本・図書館が大好きなので、そそられるあらすじです。
9.ブラックアウト、オールクリア コニー・ウィリス
時間遡行技術が確立されて以来、オックスフォード大学史学部では学生たちが研究対象の時代に赴いて現地調査を行なってきた。そして2060年、第二次大戦中のイギリスへ史学生三人が送りだされる。だが、ロンドン大空襲で灯火管制(ブラックアウト)下にある市民生活を体験するポリーをはじめ、三人は現地で思わぬ事態に巻き込まれ……
続篇『オール・クリア』とともにヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞の三冠に輝く傑作。
2060年から、第二次大戦下のイギリスでの現地調査に送りだされた、オックスフォード大学の史学生三人--アメリカ人記者に扮してドーヴァーをめざしたマイク、ロンドンのデパートの売り子となったポリー、郊外にある領主館でメイドをしていたアイリーンことメロピーは、それぞれが未来に帰還するための降下点が使えなくなっていた。このままでは、過去に足止めされてしまう。ロンドンで再会した三人は、別の降下点を使うべく、同時代にいるはずの史学生ジェラルドを捜し出そうとするが……
2011年ネビュラ賞・ヒューゴー賞同時受賞。
全編後編の大作ですが、かなり面白そうです。
10.ねじまき少女 パオロ・バチガルピ
石油が枯渇し、エネルギー構造が激変した近未来のバンコク。遺伝子組替動物を使役させエネルギーを取り出す工場を経営するアンダースン・レイクは、ある日、市場で奇妙な外見と芳醇な味を持つ果物ンガウを手にする。ンガウの調査を始めたアンダースンは、ある夜、クラブで踊る少女型アンドロイドのエミコに出会う。彼とねじまき少女エミコとの出会いは、世界の運命を大きく変えていった。主要SF賞を総なめにした鮮烈作。
2010年ネビュラ賞・ヒューゴー賞同時受賞。
実はこの間BOOK・OFFの110円コーナーで発見し、わたしの積読タワーの仲間入りをさせた本です。
幻想・ファンタジー寄りな雰囲気ですね。読むのが楽しみ。
読みたい本が湯水のように湧き出る!
ざっと10年ほどまとめてみました。
その年の主要な賞は主要作品に集中しているような感じがします。
賞によっては選考委員が選ぶもの、ファンが投票するものさまざまありますが、市場で受け入れられてかつプロのSF作家のお墨付きもあると考えると、同時受賞している作品の評価はかなり安心して読めそうですね。
いつか短編についても調べてみようと思います。
読みたい本は増え、積読タワーが積みあがるばかり。
あと死ぬまでに何冊読めるんだろう・・・。