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カメステが仮面ライダーに真剣な件


ライドカメンズThe STAGEを観た。


事前に一部はストーリー、二部はライブですということを聞いて
「はぁ~最近よくあるライブファンサでチケット売るってヤツですね~~」と舐めくさっていたのだが、フタを開けてみると

仮面ライダーについて超真剣で泣いちゃった


のでこのnoteを書いている。


以下、ぼくがかんがえたカメステさいこうポイント(ネタバレなし)


①カメステはライドカメンズで仮面ライダーという真剣さ(あたりまえ体操)



ウィキによると、仮面ライダーを成立させるための定義は「同族同士の争い」「親殺し」「自己否定」の三点であるという。

同族同士の争い
シリーズ第1作『仮面ライダー』では、主人公もその敵である怪人も、ともに悪の組織「ショッカー」によって生み出された存在である。
親殺し
仮面ライダーがショッカーを倒そうとするのは、すなわち自分の生みの親を滅ぼそうとすることである。
自己否定
仮面ライダーが勝利できたとしても、彼自身の出自がショッカーにあるので、最後には自分を消さなくてはならない。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E9%9D%A2%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA


これらの定義を押さえた上で敵と人とのアイデンティティをさまよう故のドラマが、
カメステにおいても個性的なキャラクターと脚本によって描かれている。

さらにカメステではリアルタイムで生身の人間が変身前・変身後も演じるという要素が加わり
二時間近い生の仮面ライダードラマを成立させている。


つまり、超しんどい(尊い、素晴らしい、狂おしいと同義)


②変身後も一緒のキャストが演じる


通常のヒーローショーでは変身前と変身後のアクターが別であるが、今回の舞台では変身前、変身後も同じキャストが演じる。


変身バンクは無条件にテンションがあがる。スーツがぴっかぴかできゅっと鳴るというのもそうだが、スーツ登場時に拍手が沸くのもテンション爆上がりポイントだ。

ヅカでトップが出てきて拍手するのと歌舞伎で屋号叫ぶのと同じだね(?)

変身後もそのままのキャストで演じるということがこんなにも深みと余韻を生み出してくるとは思ってなかった。

ここに「存在する」ということがリアルタイムに結実する瞬間を観ると人は急に幼児になってしまうのだ。


ぜひ生で観劇して
「はわわ、仮面ライダーカッコい~~」で脳内が埋め尽くされて何も考えられなくなってほしい。
配信も決定しているが、生で観る醍醐味はここにあると思うのだ。


③久遠瞬十しんどい(尊い、素晴らしい、狂おしいと同義)


舞台オリジナルキャラクター、久遠瞬十に「誰? ねぇ誰なの?? 怖いよぉッ!」と思われる方もいるだろう。

その直感は正しい。

私が観劇した回では久遠瞬十が出てきた瞬間、一部の客席から静かなため息が漏れ出ていた。

出るよね、ため息。(ドデカため息)

久遠瞬十についてはおそらく観劇後、ライドカメンズをプレイする上でもずっと心の片隅に居続けるとんでもないキャラクターだとだけ言っておこう。


それぞれのキャラクターを演じるキャスト陣をはじめ、久遠瞬十を演じられる古谷さんの演技が素晴らしいのも相まって、皆それぞれのライダー道をぶつけ合う大人のヒーローショーが観られる。


つまり、超超しんどい(急に下がるIQ)


④スーツアクターがすごい


怪人等スーツアクターのアクションと演技が凄い。

スーツアクターの演技がかなりの近さで観られるのだが、舞台上の振動が客席まで伝わる事もありアクションの臨場感が味わえる。

それに加え、声を演じるキャストとの息がぴったりなのだ。フルフェイスのスーツから発せられていると勘違いするほどだった。キャストとスーツアクターの息がスタンドレベルで合っている。

ここでも「ぴぇ、、かいじん、こあい……」と思いっきり五歳になってほしい。

⑤キャラソンがキャラソン


二部もライブってライダーがアイドル化してしまうのでは? と思われるかもしれないが、安心してほしい。


キャラソンがキャラソンなので大丈夫です。(語彙力の死)



各サブスクで配信されている楽曲を聴いてみてほしい。





楽曲の曲と歌詞が仮面ライダーのテーマをもってライドカメンズのキャラクターとして暴れ回っている。


そしてライブだとそこにキャスト陣の爆発力がかけ合わさりどうなるかというと

「俺は、なにを、、観ていたんだ……??」と一部二部の記憶を失いリピートチケット列に並ぶことになるであろう。(予言)


ペンライトはなくても楽しいが、あった方が絶対に楽しいのでエージェント業務の一環だと思って開演前の購入をお勧めする。




冒頭の舐めくさった態度から手のひらを返したような内容になってしまったが、
カメステを観ると五歳になってしまうのだから仕方がない。(そうなの?)


しかし、ここまで書いてきて思うのは「脚本演出がよくて容姿が寄せられて芝居ができてアクションができて二部では歌って踊って曲もよくてキャラを成立させて」(ノンブレス)というこのステージに求められる水準のエグさだ。
どれか一つでも欠けると途端にバランスを失ってしまう。

だがそんな仮面ライダー&ライドカメンズよくばり2.5次元ハッピーセットに全力で応えてくれるキャスト、スタッフ陣の凄さをぜひ生で体感してほしい。



みんな惑いながらも己を追い求める姿は大人になっても、いや、大人になるほど心動かされるものかもしれない。



チケット&配信あるよぉ〜〜〜!

【2025/1/27追記】
大阪千秋楽も配信あるよぉ〜!

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