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同じ会社から転職した2人のキャリア(前編)

皆さんこんにちは!こんばんは!

いつも私達のnoteを見てくださり、ありがとうございます。

今回は久しぶりに、インタビュー企画です!👏

題して、「同じ会社から転職した2人のキャリア」

今回取材した鈴木、嘉村は新卒で同じ会社に入社しキャリアコンサルタント国家資格を取得し、全く違う会社に転職しました。そんな2人はいったいどんなキャリア観を持っているのでしょうか?

それでは前編スタートです!

(文章中の表記→鈴:鈴木 嘉:嘉村 山:山岡、今回のインタビュワー)


①まず、簡単に自己紹介や自身の生い立ちをお願いします!

鈴:皆さん初めまして!鈴木公大(すずき たかひろ)といいます。福島県出身です。僕の家は親が農家をやっていて、中高は地元の学校に通ってたんですけど、とても閉鎖的だと感じていました。なので大学は関東がいいと考えていた時に、横浜という憧れなどもあり、横浜国立大学がいいなと思い入学しました。

それまで部活しかしていなくて、大学入学はふわっとしてましたね。文理選択もなんとなくで決めてしまったので。笑 学部の選び方もふわっとしていて、就職の際に、全体を見渡せるようにという理由で経営、経済系を選択しました。

嘉:初めまして、嘉村亮成(かむら りょうせい)と言います。僕は福岡県大川市という街で三兄弟の長男として生まれました。昔から体が大きかったので、それなりに野球ができて、それなりに勉強もできて、いわゆる「スクールカースト」みたいなものでは上位の方にいる。みたいな感じでした。笑


転機だったのは中学生時代に生徒会長になった経験で、教師という職業に興味を持ち、最初の夢が決まりました。野球推薦も来てたんですけど、「教師になるなら勉強できた方がいいのではないか?」という理由で進学校を選びました。

高校在学中も、あまり家計が裕福ではなかったこともあり、一度就職しようか、などと考えたこともあったのですが、教師になることを諦められず、大学進学を目指しました。

当初は国公立大学を目指していたのですが、失敗してしまい、福岡大学の経済学部に入学しつつも、教職課程を履修していました。なので、大学4年生でもちゃんと大学漬けの毎日でした。

新卒就活、どうしてパソナに巡り合った?

②新卒時の就活のときはどのような考え方(就活の軸)でしたか?


嘉:元々大学に行く意味は教師になることだったので、教師になることしか考えてませんでした。その中で、大学3年生の12月ぐらいの時に、キャリア教育についての授業を受けていたとき、「キャリア教育とか言うけど、俺、このまま教師になって生徒に何を教えられるんだろう...?」とふと疑問になって。でも周りは就職活動とか始めてたので、ちょっと焦りつつも、とりあえず色んな企業説明会に参加してみました。

そしたら本当に衝撃の連続で。教師とは全く違う世界でした。IT業界は「何これ、マジでスゲー!」みたいな感じで。住宅業界も、「家買いに来る人って家が欲しい人で、そんな人に家を売って、オシャレなスーツ着れるとか、なんて楽な仕事なんだ!」って。

(一同 爆笑)

嘉:それくらい、全てが新しい体験で就活が楽しかったのを覚えています。でも、最終的には教師になりたいという夢は変わりませんでした。そこで、「教師になるためにどんな能力が必要か」という点を考え、それを就活の軸にしました。

最初のきっかけはキャリア教育だったので、他人のキャリアを支援したり、世の中の社会の仕事を知ったりとか...そういう観点から業界を見ていった中で、人材系が一番キャリアについて知れると思いました。

ファーストキャリアはパソナを選んだんですが、そこでは再就職支援を担当して、業界を知れたり、人のキャリアを支援できるということでパソナにした、というのが僕の就活の流れでしたね...


鈴:この話聞いた後に自分の話するの、ハードル高いんですけど...笑

僕は全く違っていて、高校生までは目の前のことを楽しむことしか考えてなくて。大学入ってからもだったんですけど、部活だったり、自分でサークル作ったりとかはしていたんですけど、大学3年生になって周りが就活ムードになっても、「あ、就活なんだ。」みたいにかなり受け身な感じでした。

就活って受け身な感じだと割といろいろ落とされて、サマーインターンとかも全然通らなかったんですけど、「まあ、部活あるしいっか。」という感じで夏は終わりました。

ところが、12月ぐらいになって、学内の合同説明会も始まったりして3年生は就活だ、みたいな雰囲気になってきて。

最初、高校生の時には閉鎖的だと感じていたんですが、やっぱり地元にも帰りたいという想いも出てきたので、実家に帰って生業にできるものって何だろう?というところから考えました。

実家は兼業農家なので、そこを継いでどうするか...的な、「農業ライン」みたいな軸を持って考えてました。なので、農業法人や、農業関連の会社からは内定貰っていて、まあこれでいいやみたいな感じでプラプラしていたんですけど、4月に、以前就活説明会で知り合った友達に「マーティン(鈴木のあだ名)のやりたいことは絶対違う。絶対農業やることに妥協してるでしょ。」みたいに言われて、「なんだコイツ」ってなったんですけど。

(一同 笑い)

でも話を聞いてると、前に話したやりたいこととかを覚えてくれていて。
その子が「マーティンは農業というよりも人にフォーカスしてると思うから、もっと違う業界...それこそ人材業界とか見てみたら?もし地方とかに関心があるならパソナっていう会社あるから、マーティンにはいいと思うよ」って言ってくれて、選考に進む中で、この会社入りたいと思うようになって。

結果的に他の人よりは遅かったんだけど、パソナから内定貰った時に、ここで就活止めようということにしました。

なので、最初は割とプラプラしていたんですけど、友達のおかげでやりたいことが明確になって、ようやく決まったという感じの就活でした。


山:今、鈴木さんのお話聞いてて、パソナってめっちゃ選考フローあって、選考もめっちゃ準備してやっと合格、みたいに、入社するのめっちゃ難しい企業だと思ってたんですけど、鈴木さんはめっちゃ簡単に入社してません...?


鈴:そういわれるとちょっと違うんんだけど。笑

自分の感じてる課題とかやりたいことと、パソナという会社は親和性はかなり高かったと思う。それに、その話を面接とかでウソつくことなく話せたのは大きかったかな。

嘉:たしかにそれは僕もあって、パソナに決めた理由に、面接のときに一切ウソつく必要なかったから選考のたびに楽しくて。そういう点で自分も親和性はかなり高かったと思う。

だし、2年目から自分も新卒研修担当に回って感じたけど、同じような熱意を持った人が入ってくるから、そこの親和性というのはよく見てるんだろうなと思いましたね。


③「キャリアコンサルタント」って具体的には何をする仕事なの?


鈴:名前の通りなんですけど、キャリアについて何でも相談に乗れる人。今までは民間の資格として存在していたんですけど、時代の潮流を見て需要があると判断されて国家資格になったんです。

嘉:「人生100年時代」という考え方ができて、常にキャリアについて考えないといけない、みたいになったので厚生労働省は2025年度までに10万人の養成を目標にしているよね。

鈴:会社の人事もだし、学校の進路指導担当の先生もそうだし、いろんなところにキャリアコンサルタントがいて、気軽に相談できる体制を目指している。という感じですね。

実際に社会に出てみてどうだった?

④就職活動のときに思い描いてた「仕事」と、実際に社会人になってみて行った「仕事」ってイメージ通りでしたか?それとも違いましたか?


嘉:率直に言うと、 「社会人ってそんなに大人ではないかな」でした。

鈴:あ~、たしかに。

嘉:別に尖ってるわけでもなく、社会人ってめっちゃ遠い存在で、スーツをビシッと着て仕事バリバリやるみたいな印象だったので、大学生から社会人になる瞬間ってめっちゃ階段飛び越えるのかなって思ってたんですけど、パソナは最初の3ヶ月は研修だったこともあって割とゆっくり階段を登ったって印象でしたね。

鈴:同じく、かな。何か、見た目は変わったけど中身は変わんない。的なね。

ただ、物事に対する意識はかなり変わったと思います。人材業界だとお客さんが幅広いので、普段から意識して情報を集めるようになったかなというのはあります。

嘉:あと、あるとすれば、社会人になってからの方が「人」だったり、「学習」というのがとても大事だということですね。

学生のうちは学力だったり、そういうので測られるけど、社会に出ると対人コミュニケーションだったり、相手に嫌な思いをさせないということだったり、当たり前だと思ってたものが出来ない人がいたり、凄くできる人がいたりで、そういうところでの差が社会人になってより目につくようになったかもしれないですね。もったいないなあ。って。

鈴:僕もよく亮成に「マナーがなってない」って怒られたりしました。笑

先輩が話に来てくれた時に、自分は座ったままで話してしまったり...笑 自分の感覚では問題ないと思ってたんですけど、立って話した方が見てて不自然ではないし。そういうのは大事だとやっぱり思いましたね。

嘉:信頼が大事、みたいなところはあるよね。

鈴:うんうん、わかる。

嘉:最初の成果出すまでは減点方式で、成果出してからは加点方式みたいな、ね。

最初は新人だから仕事できないので、迷惑にならないことを気を付ける。その間は減点方式に信頼が減っていくんですけど、最初の1年間ぐらい頑張って耐えたら、あとは自分の活躍できるフィールドで結果出していくと、加点方式に信頼が上がっていくというのを感じて、そういう意味でも「人」の重要度が増したという感じがします。

鈴:たしかに。社会人と大学生が決定的に違うところって、初対面の人とのコミュニケーション能力かもしれない。

大学生だと、自分に近しいコミュニティしかなくて、外に出ていかないとなかなか初対面の人と話す機会ないけど、社会人だと営業だったりで絶対話さないといけない場面が格段に多くて、その時に減点されないようにして信頼を作るというのがあるかなって感じましたね。

嘉:新卒だと、みんなほぼ初対面で、上司の人も名前とか覚えてくれてなくて「新卒」って一括で見られるから、凄い成果を出して...というよりは、認識してもらってから勝負という気がしますね。 学生なら部活ができる、勉強ができるとかで輝けるけど、年代幅が大きく拡がって一回りも二回りも年代が違う間にいるからこそ、「覚えてもらうまで」の勝負と「覚えてもらってから」の勝負だと思いますね。

鈴:初めて配属された部署でも上司に「個性を見つけろ」「自分の強みを見つけろ」って言われていて、当時は「言われてるなあ」ぐらいの認識だったんですけど、転職したらまさにそれを感じていて。自分だけができること、自分だけの強みを見つけると会社の中でも自分のポジションを確立でき、働きやすくなると感じました。(続く)


後編では、キャリアコンサルタントが過去の自分にコンサルタントするなら?という究極の(?)質問などもあり、後編も非常におもしろい内容になってます!後編もぜひお楽しみに!!


(文責:山岡)




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