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猿払村。

仕事の合間に、お隣の猿払村へホタテを買いに出かけた。

このあたりは、酪農とオホーツク海での漁業が盛んだが、必ずしも街中で魚や貝が買えるわけではない。水揚げしたものはすぐに大きな町に運んでしまう。

実は、猿払村は北海道で最も絶滅が危惧されている生物、『幻の魚』イトウの聖地である。

猿払イトウの会というボランティア団体が、精力的にイトウの保護活動をしている。

森の中の、ほぼ手付かずに近い猿払川の源流にイトウは住んでいる。そこに風力発電の大規模プラントを立てようと言う計画が持ち上がり、イトウを守る人たちは反対している。

稚内に向かって走る国道沿いにある、風力発電の風車を見て、「ここにも風車があるんだなぁ。」位にしか思わなかったけど、、そうか、この何もない場所が、あの猿払村なのね。ネットで見た情報と、現実がつながるのに数日かかった。

国道は海沿いを走るので、源流からは少し離れている。イトウは海から遡上するはずなので、きっとここも通るんだろうな。今はアキアジ(鮭)の釣り人たちで賑やかだ。

などと、思いを巡らしているうちに、売店に着いた。

道の駅の中にある、さるふつ村ふるさと館。壁の絵がカワイイ
なんと!イトウの会のポスターが!!貼る場所も特にないのにステッカーを衝動買い。このポスターを見て、イトウがどれほど貴重な魚か、わかる人は少ないだろうなぁ。知識と現実が少しつながった瞬間。
イトウの模型。何十年も生きているものはもっと大きいはず。
いけすにホタテがぎっしり。天候や売れ行きによっては、売り切れてしまうこともあるのだとか。
ホタテを近くで見るとこんな感じ。たくさんいすぎて、ありがたみがいまいち感じられない。生のほかに、玉冷という、急速冷凍したホタテの貝柱もある。そっちの方がお高いけど、他の場所に比べるとかなり安い。
ホタテ丼は美味しそうでした。時間がないので食べれなかったけど。
帰りもまた、雲の芸術。左手に、船が停まっているだけの小さな漁港がある。
静かな佇まい
時間的なものなのか、人気のない漁港の入り口。

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