カナダからリモートワークしていたときの話
今回はAzukaritaiの村穂さんに、カナダ滞在について記事を書いていただきました。「カナダに住んでたけど、実際どうだったの?」「どうして行こうと思ったの?」私たちからも聞きたいことがたくさんありました。
そんな気になるポイントをまとめていただきました。
カナダに行くまでの経緯
以前から海外移住に興味がありました。「英語圏に住めば、英語が苦手でも多少は英語を話せるようになるだろう」という思惑があったからです。ユニバは元々リモートワーク OK でしたが、僕は物理出社をしていました。しかし、コロナが流行してリモートワークせざるを得なくなり、しばらくリモートワークをしていたところ「どこでも仕事できるぞ!」という気持ちが出てきて、海外移住のリハーサルとして、カナダに半年ほど滞在してみようと思い立ちました。
カナダでの住まいは、ネットの掲示板で部屋を貸してくれる人を探しました。結果、奥さんが日本人の4人家族のおうちにホームステイさせてもらえることになりました。
さて出発!と意気込んでいましたが、ワクチン接種や書類の用意に時間がかかり2021年8月に出発する予定が2021年11月に遅れました。出発までに以下のようなことをしました。
ホームステイ先の人へのお土産含めた滞在用荷物の用意
航空チケット用意
ワクチン接種
陰性証明書取得
ArriveCAN に登録する
電子渡航証明書(eTA)申請
ESTA 申請
カナダで利用できる sim カードの用意と sim ロック解除
電気・ガス・水道・インターネットを止める
冷蔵庫を空にする
ご近所さんに長期不在の旨を伝える(回覧板が回ってきてしまうので)
郵便に関しては、近所の人が代わりに見てくれるというので、特に何もしなくてよかったです。渡航先はカナダでしたが、アメリカを経由してカナダに行くルートだったので ESTA の申請が必要でした。カナダはビザなしでも半年滞在できるので、カナダに滞在するためのビザの申請は必要ありませんでした。ArriveCAN というのは、コロナウイルス感染対策系のアプリです。
カナダからリモートワークすることに対する職場の人の反応ですが、Slack にスタンプが沢山ついたくらいで、反対などはされなかったです。これがユニバ。働き方や働く場所は自分でデザインできます。
カナダでの生活
ホームステイ先はオンタリオ州のスカーバローというところで、アジア人が沢山いるエリアでした。街中では英語よりも台湾語や中国語などをよく耳にしました。
都心の方に行くと、色々な国の人を街中で見かけるようになり、多文化の国であることを実感します。
この後にも詳しく書きますが、カナダでは深夜~昼を稼働時間(仕事時間)にしていました。働く時間を日本のメンバーに合わせたかったからです。時差は14時間ありました。
週末は色々な所に出かけました。カナダでは交通機関の利用料が移動距離ではなく時間で加算されるので(バスや電車など)、距離を気にせず遠くに出かけやすかったです。
ナイアガラの滝を見に行ったり、図書館巡りをしたりしました。カナダの図書館はどこも綺麗で、しかも WiFi や PC 作業スペースがあったり利便性が高く、居心地がよく最高でした。
1月頃になると雪が積もり出し、だいたい毎朝雪かきのお手伝いを依頼されていました(お駄賃をもらえました)。朝雪かきをして出社するのが一時期朝のルーチンでした。家の周りは綺麗な家が立ち並んでいて、自然も豊かで清々しい気持ちになりました。
日本のメンバーとの連携
先ほども書きましたが、日本時間に合わせて深夜~昼を稼働時間にしていました。深夜に稼働することで体調を崩したり、周辺のお店が閉まっていて休憩中お菓子やコーヒーを買いに行けない(!)など大変なこともありましたが徐々に慣れ、僕の体調を気遣ってくれたチームメンバーの勧めで稼働時間を変えようとしたこともありましたが、クライアントとの打ち合わせの都合を考えると、結局深夜~昼稼働が自分的に具合がよかったので、そのままでした。具体的にはカナダ時間の 2:00~15:00 (日本時間だと 8:00~21:00)の間で働くことが多かったです
ネットのトラブルもありました。ホームステイ先のおうちには WiFi があったのですが、突然切れることがありました。幸い、スマホのテザリングでカバーできたので良かったのですが、リモートワークでネットは生命線なので、ネット環境が貧弱な場合は半年未満で帰国することも視野に入れていました。近所の WiFi が使える場所もリサーチして、テザリングが使えなくてもネットにアクセスできるように保険をかけていました。リモートワークされる方は、言わずもがなではありますが、WiFi 環境が安定している場所を確保することが重要だと思います。
まとめ
長期間の滞在でお試し移住生活ができたこと、海外からリモートワークできたこと、どちらもとてもいい経験でした。
お試し移住生活をしたおかげで、海外で暮らすというのは想像していたよりも良いことばかりでは無さそうだと気づけたし、日本で暮らすことの良さに気づくこともできました。個人的に日本で暮らすことの良さは、美味しいものが安く食べられる、言葉が分かる、です。
カナダにいたとき、言葉が分からないため、やること、行くことを断念したことが結構あって、不自由な想いをしました。その反動で「日本では言葉が分かるのだから自由にやってやる」という気持ちが沸き起こり、帰国してしばらくの間は日本で何かをやったり、旅行することにモチベーションがありました。
それから1年以上が過ぎた今ですが、なんやかんやまた海外に行きたい欲があります。結局、国はなんであれ、見たことを無いものを見たいし、知らないことを知りたいし、やったことないことをやりたいという感じです。
最近ペルシャ絨毯にハマっているので、イランに行ってみたいです。あとはドイツにも行ってみたい。都会よりは、歴史を感じるような場所に行きたいです。
リモートワークは慣れた環境でないと色々リスクが高いので、先に述べたような場所から積極的にリモート出社したいとは思っていなくて、理想としては仕事自体を出先で生むみたいなことができると良いなと思っています。リモートワークが会社にとってリスクになるのではなく、むしろプラスになると良いなという感じです。
そうなると、やはり言葉の壁を乗り越える力が必要になりますが、これがなかなか難しいのです。
ありがとうございました!
村穂さん、ありがとうございました。
ユニバは、働く場所や働き方を自ら選択できる組織です。
子育てをしながら愛知や高知などからリモートで働いているメンバーもいます。
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