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2023シーズン 東京ヤクルトスワローズ5つの見どころ

こんにちは、シュバルベですϵ( 'Θ' )϶
明日からいよいよ待ちに待った東京ヤクルトスワローズのプロ野球シーズン開幕です。

ご存知の通り、3月に開催されたWBCで優勝。今回の大会を通じて初めて野球に興味を持った新規の方もいらっしゃるのではないかでしょうか。

東京にお勤め・通学されている方にぜひおすすめしたいのが東京ヤクルトスワローズ。本拠地は東京メトロ外苑前駅から徒歩7分またはJR信濃町駅から徒歩10分の神宮球場。都心のど真ん中という最高の立地で、お仕事終わりにも、学校終わりにも、お休みの日にもお出かけがてら立ち寄れます。

球団公式HP「はじめての神宮観戦ガイド」がその応援スタイルなどをまとめていますので、この機会にぜひご覧ください。

さて、本noteでは今シーズンの東京ヤクルトスワローズの見どころを5つ挙げ、シーズンに向けて気持ちを上げていきたいと思います。


見どころ①:WBCでも活躍した中心打者の躍動

先日行われたWBCにスワローズからは4名が選出されました。

ピッチャーの高橋奎二投手、キャッチャーの中村悠平選手、セカンドの山田哲人選手、そしてサードの村上宗隆選手です。同決勝戦で日本の優勝が決まった瞬間、なんと内野にはスワローズの3選手がポジションについていました。まさに今のプロ野球を代表する野手が在籍しているのが東京ヤクルトスワローズです。

昨年流行語大賞に選ばれた「村神様」こと村上宗隆選手は中でも特別な選手。打率・打点・本塁打の3つでリーグトップの成績を残し、年間143試合で放った本塁打は実に56本。

56号を放つ村上宗隆選手

本拠地神宮球場では68試合で23本のホームランを放っており、理論上3試合に1本のペースでホームランを見られるのです。その打球の速さはメジャーリーグの打者と比べてもトップクラスで、日本でプレーを見られるのは現実的にあと2年でしょう。今のうちに将来のメジャーリーガーをぜひ目に焼き付けて頂きたいなと思います。

ミスタートリプルスリー山田哲人選手も今年はWBCのお陰でかなり仕上がった状態でシーズンイン出来そうですし、中村悠平選手は巧みなリードと粘り強いバッティングでチームを勝利に導いていきます。

山田哲人選手

彼らWBC組はまさにチームの主力中の主力で、試合中の周囲の選手への声がけなどもぜひ注目してみてください。


見どころ②:台頭する“ヤング・スワローズ”

東京ヤクルトスワローズは2021・2022シーズンとリーグ連覇を果たしていますが、その過程において昨年度ゴールデングラブ賞の長岡秀樹選手や、中継ぎ投手ながら9勝を挙げた木澤尚文投手のように若い選手の活躍が目立ちました。

今年2023シーズンにおいても、キャンプ~オープン戦を経て新たに台頭する兆しの見える“ヤング・スワローズ”が力を発揮しています。

その代表格が内山壮真選手

高卒2年目の昨年から早くも一軍に帯同し74試合に出場していますが、今年のオープン戦ではホームラン3本を放ち、12打点は両リーグトップ。昨年の日本シリーズ第2戦では9回裏に試合を振り出しに戻すスリーランホームランを放っており、大舞台でも力を発揮しました。

日本シリーズでのホームランでお祭り騒ぎのベンチ前

本職はキャッチャーですが、正捕手には中村悠平選手がいるため今年は外野にもチャレンジ。レフト・ライトの2ポジションで2月から守備位置につくなど、その打力を活かすために活躍の場を広げようとしています。

もう一人、赤羽由紘選手にも注目です。

昨年実施のプロアマ交流戦で本塁打を放つ赤羽由紘選手

昨年育成契約から支配下へ昇格した22歳。長打を打てる右打者でオープン戦ではチームトップのOPS(※出塁率+長打率で表される指標、高いほど好打者)を誇り、打率も.326。三振の多さなど課題も見えていますが、オープン戦4盗塁と見た目からすると少し意外なくらい足も使えますし、守備では一三塁+外野3ポジションの計5ポジションに就くユーティリティさも。

代打からそのまま守備に入れることも、その逆も可能で、今年は多くの出場機会に恵まれるのではないでしょうか。


見どころ③:ベテランの技

ヤング・スワローズとは対照的に、スワローズには2人の大ベテランが投打にいます。石川雅規投手(43)と青木宣親選手(41)です。

力投する石川雅規投手

石川投手のストレートは球速130km/h台。先日のWBCで大谷翔平選手や佐々木朗希投手が160km/hを超えるボールを投げるなど年々スピードアップが進む野球界ですが、石川投手は数多くの変化球をコントロールするだけでなく、テンポやフォームを変えるなど打者との駆け引きで勝負する特異な存在です。

現在、NPB通算183勝は現役選手トップで名球会入りの200勝を目指し腕を振る様をぜひ見て頂きたいです。

二塁打を放つ青木宣親選手

青木選手はMLBで6年間7球団を渡り歩いた選手で、2018年に古巣スワローズに復帰。

復帰前年のスワローズは球団として最多の96敗を喫し、まさに絶望の淵に落とされていたため、ファンは青木宣親選手の復帰をまさに英雄の凱旋として歓迎しました。今年はオープン戦で打率.313と好調をキープ。磨きをかけたバットコントロールで右へ左へ巧みにヒットを量産し、2番打者への返り咲きを目指しています。


見どころ④:守護神争い

昨年のチームにはスコット・マクガフ投手が守護神として君臨しましたが、このオフに本人の意思を尊重してMLBアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ送り出したことでクローザーは空位となっています。

髙津監督も「まだ何も決めていない」と再三語っていますが、2~3月の実戦を経て次の4人に絞られたと言っていいでしょう。

21-22シーズンでセットアッパーを担いフォークが一級品の清水昇投手、元クローザーで経験十分な石山泰稚投手、150km/hオーバーのシュートボールが武器の木澤尚文投手、左のストッパー田口麗斗投手。この4人です。

オープン戦での清水昇投手

伊藤智仁投手コーチは日替わりクローザーの可能性も示唆していますが、それは昨年の日本一チームオリックス・バファローズが既に先鞭をつけており、今年のスワローズのリリーフ投手の充実っぷりを鑑みると現実的でもあります。

神宮球場ではリードして迎えた9回表にスタジアムDJのパトリック・ユウ氏がLAST3のコールを行います。今年のLAST3で流れる登場曲は何になるのか、開幕をお楽しみに。


見どころ⑤:チームの浮沈を左右する新戦力

最後に、今年のチームに新しく加わった注目選手を。

昨年のスワローズの大きな課題は投手力で、特に先発ピッチャーに弱みを抱えていました。中10日ローテなど疲労を蓄積させないような先進的な取組をチームで行ってきたものの、コロナの蔓延など不運もあり特に8月以降の投手のクオリティは低く、今年は立て直しを図る必要があります。

オープン戦での吉村貢司郎投手

今年のドラフト1位右腕、東芝のエースだった吉村貢司郎投手はOP戦で好投を続け、5試合17イニングで22三振を奪い失点はわずか1。150km/h近いストレートや落差の大きなフォークで空振りを取り、小さく動くボールで凡打を築くピッチングを見せました。

スワローズでここまで期待通りに開幕を迎えられる新人投手は久しぶりで、開幕三戦目でのプロ初登板が確実視されています。

キャンプでのピーターズ投手

もう一人の注目選手は新外国籍のディロン・ピーターズ投手

MLB通算13勝の左腕はこのオープン戦で4試合12イニングを投げやはり失点1。こちらは開幕二戦目でのプロ初登板が予定されています。与えた四球は1つだけと制球力が高く、スライダーとツーシームでストライクゾーンを横に広く使うピッチングを披露しています。

シーズン通して全員が怪我・不調なくいくことはあり得ず、NPBの打者もレベルアップしていることも考えると、手持ちのカードをどれだけ多く持ち選択肢を増やせるかが重要で、新しくチームに風を吹き込む2投手に注目です。


■さいごに

今回は東京ヤクルトスワローズの2023年シーズンのみどころを5つ挙げてみましたがいかがでしたでしょうか。

コアなファンの方はこれくらい知ってるよ、という感じかもしれませんが、せっかく野球熱が国内で盛り上がったのでこれから野球を観てみたいと思っているような方に届けばいいなと思い書いてみました。

今年から声援も解禁され、コロナ以前のような球場のエネルギーを現地では感じられるはずです。神宮球場は屋外なので暑かったり寒かったり雨が降ったりしますが、特に4~5月の晴れた日の神宮球場は日本で最も素敵な空間の一つです。

人工芝も張替えてお客さんを入れる準備も満タンです笑。
ぜひ気軽に足をお運びください。

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