秋立つや土器より始まらぬ博物館
秋立つや土器で始まらぬ博物館
大阪万博3回、愛知万博42回、筑波博1回、花博2回…。
博覧会や博物館が大好きだ。
でも、次回の大阪万博はどうかな?
もう、そんな時代じゃないよね。
県美で8月27日まで開かれている「幻の愛知県博物館」は、
江戸時代から今日に至る、当県の博物館事情を丁寧に辿る。
現在はなぜか「愛知県博物館」はない。
明治期には確かにあったのに…。
当時から今も、目玉は名古屋城の金鯱。
全国はもちろん、世界各国へ旅したようだ。
空襲で溶け落ちた金鯱が、やかんに変身したのを目の当たりにした。
モノづくり王国、愛知の原点の数々も興味深い。
朝日遺跡の弥生期の木製農具、優れた工夫の見られる土器、
商品としての陶磁器、織機、農業製品など。
とくに印象的だったのは、三河山中で取れる希少鉱物。世界中のファンデーションなど化粧品に使われているそうだ。
商品陳列館として、内外の物品を展示して、産業の振興を図る役割も果たした。
人々の知識の向上を図るための、珍しい文物や動物の展示も。
つまり博物館は文字通り、博物館としての業務のほか、商品展示場、美術館、動物園など幅広い役割をこなしていた。
今では考えられない、多機能な「場」だ。
ところで、愛知県博物館は、できるのだろうか?
旧ボストン美術館跡を利用してはどうだろうか?
各地の博物館で、ご当地ならではの文物に触れたり、歴史を知ったり。美術館とは異なるローカル色が楽しい。
今回のイベントが、博物館開設に繋がればいいのに。
ランチは涼しい地下街で。
久しぶりで「鈴波」へ。
凄い列。
最もシンプルな定食を頼んだが、疑問のつく味。
生臭い味醂かす漬け焼き魚、べちゃべちゃのご飯。
この店で裏切られたのは初めてだ。
帰途、オアシス21で、かき氷屋のマンゴー&練乳かき氷を頂いた。まあまあの味。懐かしい気分。