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梅毒の陽性で大泣きした話。

こんにちは、梅な内勤さん(@umeandstaff)です。
本日は挨拶もそこそこに前回の記事の続きを書きたいと思います。

まずは視察で手のひらを見てもらった

梅毒の即日検査を予約なしでしてくれる病院へ行き、とても愛想の良い受付のスタッフさんに

「診察ですか?検査ですか?」

と聞かれて開口一番でお願いしたのは

「梅毒かもしれないので1度先生に診てもらってから検査を受けたいと思ってます。」

と答えました。
スタッフさんは特に驚いた様子もなく、問診票を手渡してくださりそのまま待合室にあるブースへと案内されました。

私が行った病院は、待合室が椅子やソファーではなく1人ずつ個人ブースのように仕切られた仕様でとても過ごしやすかったです。

その仕様が後に私を助けてくれることになろうとは、このときの私は知るよしもなかったのです…。

10分程度で受付で渡された番号で呼ばれ、診察室へと入りました。
先生に見てもらえるのかと思ったのですが、私のときの担当の方は看護師さんでした。
問診票に大体のことを書いてあったので(風俗業に従事してた)、いくつかの受け答えの後に看護師さんは私の手のひらを見ました。

『おそらく梅毒である可能性が高いです。この後血液検査をしましょう。』

そうして診察室を出て今度は血液検査待ちになりました。

まず考えたのはパートナーと仕事のこと

私にはパートナーがいます。梅毒によるこの湿疹が感染してから数ヶ月によるものということはその間に性交渉があったパートナーにも感染してる可能性が高いということ。

梅毒の性交渉における感染率は15-30%と言われている。

パートナーは私の仕事のことを知っているため、そのリスクは承知していたとは思うのですが、実は交際をする前に私は性病検査を受けており、その時の検査では全て陰性でその事を伝えてお付き合いをはじめました。

梅毒は感染してから検査で陽性反応がでるまで約6週間ほどかかり、その間に私が検査を受けたため当時は陽性反応が出なかった。

仕事に関しても、私は新しい仕事場でキャストとして働くことが決まっており、検査の前日には宣材写真を撮り終え、プロフィール作成もすんでおり、キリがいいから「令和」初日から働きます!と意気込んでいました。

そうした行き場のない気持ちを巡らせながら、とりあえず仕事先には連絡を入れて、パートナーには結果が出てから連絡しようと思いました。

↑この店長さんの冷静でありつつも思いやりのある言葉でこの時間は乗り切りました。

血液検査結果は陽性だった。

そうこうして血液をとられ、待つこと30分ほど。
再び番号を呼ばれ今度は先程の看護師さんではなく、先生がいらっしゃる診察室に案内をされました。

『結果は陽性でした。』

検査に行く前の確信率が40%
看護師さんに診察された時には85%程度

正直看護師さんに言われた時ほどのショックはなく、「あぁ、やっぱりか…」と落胆の方が大きかったです。

それからは先生と治療方針などについて話をしました。以下箇条書きになります。

Q:パートナーにも来てもらった方がいいか

A:最後の性交渉から6週間ほどはあけないと正確な結果がでないから来てもいいけどまた検査に来てもらうことになる。
(このときパートナーとは2週間ほど性交渉‍がなかった)

Q:デリへルで働こうと思っていたがいつ頃から働けるか

A:治り次第としか言えない。人によって梅毒の進行具合も薬の効き方も違うので1ヶ月、3ヶ月、半年、1年のスパンで検査に来てもらうことになる。
あと、治っても血液中に梅毒の抗体があるため、完治しても今後の性病検査では永遠に陽性反応がでる。
(感染するしないの梅毒レベル検査が別にある)

Q:感染で気をつけた方がいいことは

A:性交渉はもちろん、キスもやめといた方がいい。

など、他にも細かい質問をしたような記憶があるけれど、覚えていたのはこのくらいだった。

その一言で糸が切れた。

待合室のブースに戻り、まずはパートナーに連絡をした。
LINEをしてる間に申し訳なさと自分への情けなさが込み上げてきた。

そんな時、先の看護師さんが私に駆け寄ってきた。

「さっき、先生はあぁ言ったけど、治せばまた働けるようにもなるし、子供だって産めるから。安心していいからね。」

膝をおり、座っている私と目線を合わせてくれて、そう一言伝えてくれた。

もしかしたら彼女から見た私は、生活に困り、直ぐに風俗で働かなければならない可哀想な女に見えたのかもしれない。

でも、それでも私は彼女の言葉が優しいと感じた。

自分が選んだ仕事ではあったが、結果としていまパートナーや仕事先に迷惑をかけてしまったことへの情けなさや悔しさと、看護師さんからの言葉がきっかけで、私はその場で大泣きをしてしまった。

看護師さんは慌てて箱テッシュを持ってきてくれ、大丈夫大丈夫と何度も背中をさすってくれた。

そしてタイミングよく、パートナーからも連絡が来た。

パートナーの優しさに、個人ブースで周りから見られないのをいいことに私はまた号泣した。

ブース、最 & 高。

続く。


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