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カラフルなドイツ風建築が美しいルーマニア・シビウ

前回は、ルーマニアの世界遺産であるシギショアラからシビウに行くついでに、要塞でぐるっと囲まれた教会があるメディアシュに寄り道しました。

メディアシュからまた電車に乗ってシビウ(Sibiu)へ向かいます。


シビウまでの道のり

メデアシュからシビウまでは電車で1時間半ほど。ルーマニアはノロノロ運転の電車が多く公共交通機関状況はあまり良くありませんが、電車の車窓から観えるのんびりとした風景に癒やされます。

1時間半だとあっという間に到着。シビウ駅から町の中心へ向かいます。

シビウの歴史

12世紀にドイツからトランシルバニア地方に移住してきたトランシルバニア・ザクセン人によってシビウの町は築かれました。14世紀後半には重要な貿易の拠点となり、トランシルバニアで最大の都市に成長したそう。ハプスブルク帝国の一部となった17世紀後半にはトランシルバニアの首都となり栄えました。第一次世界大戦でオーストリア・ハンガリー帝国が敗戦すると、ルーマニアの一部となったシビウ。

第二次世界大戦後に大半のドイツ系住民はドイツに移住し、現在は総人口の5%ほどしか残っていないそうですが、ドイツ系住民が多かったころの名残が旧市街のドイツ風の建築に反映されています。

シビウ旧市街のまち歩き

シビウ町は国際演劇祭開催中で賑わっていました。町の中心には小広場と大広場と呼ばれる2つの広場が建物を挟んであります。

こちらは小広場(Piaţa Mică)。小と言っても結構大きく、ドイツ風の建物が並びます。

色彩も豊か。

小広場からすぐのところに橋がかかっています。「うそつき橋」と呼ばれる
19世紀に建てられた橋で、橋の上でうそをつくと橋が崩れ落ちるという言い伝えがあるそう。

うそつき橋の向こうは静かな住宅街。

こちらは大広場(Piaţa Mare)。

かなり広いです。初日は演劇祭のステージが設置されていましたが、翌日には撤収されてガランとしています。

大広場周辺は豪華な建物が並びます。

シビウの旧市街の建物はどれも一見とっても美しいですが、屋根を見ると…

小さい窓が目のように見えて、見つめられているようでちょっと怖いです。

アーチから眺めた階下は絵になります。

階段の下から眺めると教会の塔と周りの景観がマッチしてキレイ。

要塞も一部残っています。それぞれの塔は違うギルドが防衛していたとのこと。

木造の立派な通路が印象的です。

わずかな拝観料でこの通路を歩くことができます。

とにかくドイツ風の建物が並び、あか抜けた雰囲気の町ですっかり気に入ってしまいました。

次回はシビウで開催されていた国際演劇祭関連のイベントについてお伝えします。

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