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スペイン・ソリアで90年以上続く家族経営の素朴なバル、Lazaro Perez

前回はソリアの名物料理、トレスノについてでした。

今回はソリアで90年以上続く老舗のバルです。

どこか良さげなバルを調べていて、スペイン語のローカル情報サイトに載っていた目抜き通りにあるこちらのお店に目が留まったので行ってみることにしました。

1932年にお店の名前になっているLazaro Perez氏が創業。現在は孫が三代目のオーナーで、創業91年になるそうです。まだ早い時間だったせいか空いていました。

シンプルなカウンターだけのお店です。椅子はお店の外にいくつかあるのみで店内はスタンディング・オンリー。

おつまみは至ってシンプル。ピーナッツやヒルダのようなオリーブなどがつまようじに刺さったものなど数品のみ。いかにもリタイヤしたおじいちゃんがふらっと1~2杯軽くひっかけに来るような雰囲気のお店です。

左の壁には一面証明写真。お客さんが自分の写真を貼っていくようです。正面にはイノシシの頭のはく製。闘牛のポスターはいかにもスペイン。

ワインが樽ではなくこんな赤いソーセージみたいなのに入っています。

ワインの種類もそんなに多くはありません。最初ハウスワインのようなものを頼んで、二杯目にソリアから近いリベラ・デル・ドゥエロのものを。

かなり古そうなボトルが並んでいます。

こちらも古いボトル。正面の白黒写真の男性は現オーナーのお爺さんで、このバルの創業者。その服装や髪型に時代を感じます。

お店の古い新聞の切り抜きなども貼ってありました。右手上部は現オーナーとそのお父さん。現オーナーはお店を次いで30年ほどになるそうです。

壁の生地や写真などを見て回るだけでもなかなか興味深かったです。

驚いたのは、スペインでは個人商店でもビザやマスターは使えるところがほぼ99%なのですが、このバルはキャッシュかBIZUM(スペインのモバイル決済)のみでした。

こういう素朴な家族経営のバルはスペインで無くなりつつあるので、末永く続いてほしいです。

さて次回は博物館・美術館三昧が目的でマドリードへ向かいます。

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