海外で進化する日本のGYOZA
欧米に限ったことではないであろう海外での餃子の人気。ここスペインでも餃子は随分定着してきていて、その人気をここで紹介します。
スペインの中国と韓国の餃子
中華料理や韓国料理でも餃子はありますが、中国の餃子は中国では同じく饺子と書いて発音はチャオズ、韓国の餃子は恐らく饅頭と同じ語源のマンドゥ。
ところが、ここスペインの中華料理店や韓国料理店でもメニューには日本語の発音で「GYOZA」と書かれていることが多いです。
日本の餃子は中国の餃子が由来なのにも関わらず、日本の餃子がスペインで爆発的な人気になってしまったため、日本の呼び名を使っているのでしょう。
スペインの餃子専門レストラン
日本でも例えば東京の亀戸餃子など餃子専門店もありますが、中華料理店やラーメン屋での提供が主流だと思います。スペインも中華料理店、中華料理店、ラーメン店、日本料理店で必ずと言っていいほど餃子がありますが、最近は餃子がメインの餃子専門店がチラホラと現れて、ラーメンの人気を抜く勢いです。
例えば、バルセロナのGYOZA BISTROと呼ばれるお店。ポルチーニ茸にパルメザンチーズのかかったものやポン酢のかかったエビ餃子、ヒレ肉とトリュフの餃子などがあり、フュージョン料理となっています。
こちらは、Lady Dumplingと呼ばれる餃子専門店。中国人女性がガラス越しに餃子を包んでいるので、立ち止まって眺める通行人も多いです。
一般的な餃子の他にチキンカレー餃子や豆腐餃子などの変わり種も。
こちらのようにガラス越しに餃子を作っているお店が多いのも、スペイン人が餃子を試すきっかけになっていると思います。
他にも普通のレストランやバルで餃子を提供するところも増えてきています。ミシュラン・ビブグルマンのBerbenaのオックステール餃子。
スーパーでも多彩なGYOZA
日本の大手、味の素もバラエティに富んだ冷凍餃子を欧州で生産していて、主にアジア系のスーパーで販売されています。
例えば、アップル餃子!パッケージには揚げる場合と焼く場合の調理方法が書いてあり、揚げるとマックのアップルパイ感覚で食べれそうです。
焼きアップル餃子は、抹茶ベースのクリームをディップする食べ方などが紹介されています。
また、肉入り餃子は欧州ではイスラム教徒が多いので、鶏肉の餃子が多いのも特徴です。鴨肉餃子やベジタリアンも食べれるベジタブル餃子も。
この他にも中華系の会社や韓国系の会社の餃子があるので、アジア系スーパーに行くと日本のスーパーの何倍もの冷凍スペースを使い餃子を販売しています。
更に、スペインの大手スーパーでは、現地企業の製造する冷凍餃子が必ずあり、スペイン最大のスーパーマーケット・チェーンのメルカドーナは鶏肉の餃子。
冷凍食品専門店の餃子は、鶏肉とキクラゲやエビ餃子、鶏肉の餃子など。
スペイン国内のスーパーで広く流通しているリトアニアの会社の餃子はとにかく種類が豊富。鴨肉とホイズンソース、ひよこ豆、サーモン餃子など。
スペインの餃子人気は驚くほど。スタンダードな日本や中国の豚や合挽き肉の餃子だけでなく、色々な具をレストランでも家でも楽しめます。
和食や中華の域を越え、それこそ具はイタリアンだったり、何でもありです。家でも真似て色々な具やソースで作ってみると新たな発見があるかもしれません。