日本に店舗があるバルも!オンダリビアのピンチョスバルへ♪
前回はバスク地方オンダリビアの街歩きでした。
サンセバスチャンに続き、オンダリビアでもランチにピンチョス・バル2軒へ。ホンダリビアは日本語のレビューが少ないので地元新聞記事やスペイン語のブログなどを参照しました。
バルは湾からすぐの新市街の一箇所に大体固まっているのでハシゴしやすいです。
Loretxu Jan & Edan
まずはこちらのLoretxuへ。90年代から続くお店だとのことですが、外壁も内部も改装したばかりのようできれいです。
ランチ時間が始まったばかりでまだ空いていました。地元のリタイヤした高齢者がコーヒーを飲んだり軽くピンチョスをつまんでいます。
冷たいピンチョスの数々。
種類はそう多くないです。
温かいピンチョスはメニューが壁にかかっています。
Taco de Vacaというステーキのピンチョにしてみました。Tacoはタコスという意味もありますが、牛のあまり脂身のない部位のこともTacoと言います。Piquilloというバスクでよく使う小振りのパプリカのローストがサイドについてきます。白ワインと共に。
スペインではステーキは基本は塩のみ。普通のピンチョスよりサイズがかなり大きいです。特に肉の焼き加減は指定しませんでしたがミディアムレアくらいでした。スペインの牛肉はオージービーフやアメリカン・ビーフに比べるとちょっと臭みのあるのですが、こちらのは気にならず美味しかったです。
Grand Sol
Gran Solは恐らくオンダリビアでいちばん有名なバル。半世紀以上続く老舗で、今は二代目が継いでいるそうです。目抜き通りの歴史的な建物2軒の前にテラス席がずらり。スペイン人やフランス人の観光客が多いようでした。
外の席から埋まっていくのでバルの中はガランとしています。温かいピンチョスはテーブルまでオーダーを取りに来るので、他のバルのようにカウンターの賑やかな風景はありません。
冷たいピンチョス。ここのお店もやはり温かいピンチョスが売りですが、冷たいものも美味しそうです。
温かいピンチョスのメニュー。4〜7ユーロとお値段高めです。
なんでもここの温かいピンチョスのいくつかはバスク地方とスペイン全土のコンクールで賞を取っているそうです。海苔やパン粉、わかめ、醤油などの和食材を使った創作ピンチョスもいくつか。
和食材ものはリスクがあるので、人気の品から和食材の入っていないものをと思い、Hondarribiaというピンチョをオーダーしました。とっても美しいプレゼンテーション↓鱈の燻製(干し鱈を戻したもの)、Piquilloパプリカ、フォアグラと桃がのっています。
ソースはバルサミコ酢ベースで、崩れるのでナイフとフォークで食べます。桃の缶詰のシロップかちょっと甘いかなと思いましたが、口の中でとろけるような食感で美味しいです。
気になったのはウェイターがみんなお揃いのお店のシャツを着ていて、そこにHondarribia、Tokioと書いてあったこと。えっ?と思い調べてみると確かに渋谷に!
多くの渋谷店のレビューが「美食の街サンセバスチャン発!世界一のピンチョス」と謳っています。お店ウェブサイトに掲載されている賞のリストを見ると世界一というのはちょっと違う気がしました。スペイン一もちょっと微妙なところ。海外のレストランを日本に招くケースは結構ありますがプロデュースはやはり日本の大手レストランチェーンや商社なのでしょうか。パエリアがあるあたりは日本仕様です。
そしてお店の入り口には日本の雑誌の記事が貼ってありました。そんなに色褪せていないのでコロナのちょっと前くらいだと思います。
気になったのはお値段。私が食べたHondarribiaはこの雑誌の記事で3.80ユーロと記載されています。今は(2023年3月下旬現在)強気の6.90ユーロ!サンセバスチャンもそうですが、観光客が多い店は値上げ率が高いです。
バスクでピンチョスバル巡りをしてみて
今回はビトリア、サンセバスチャン、オンダリビアと3つの町でピンチョス、バルを巡りました。どの街もバルセロナのピンチョス・バルより平均的に質が高いです。そして高級食材を使っているバルもありバラエティに富んでいます。
他方で、特にサンセバスチャンは観光客料金のところが多くハシゴをすると飲み物も毎回頼むのでかなり高くつきました。ランチだと普通のお店でランチセットを食べたほうが断然安くてお腹も満たされます。
ピンチョスバルをハシゴする場合はそこらへんは仕方ないと割り切るしかないのかもしれません。お得に楽しみたいのであれば旧市街は避けたほうが良さそうです。
何れにしてもピンチョスバル巡りを堪能できました。大体どのあたりに行けばよいか分かったので次回はもっと効率的にまわれそうです。
次回はオンダリビアから渡し舟でフランス側バスク地方のアンダイエを訪れます。
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