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バルセロナのグルメ

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バルセロナのスペイン料理をはじめとしたバルやレストランをまとめてみました。ミシュランガイド掲載店から、昭和レトロのバルまで幅広くご紹介します。
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記事一覧

ワイン生産で知られるペネデスのワイン博物館が楽しい

バルセロナのあるカタルーニャ州には合わせて12のワインの原産地呼称があります。その中でバルセロナから比較的近くにあるD.O.ペネデス。バルセロナのスーパーでも必ずあるワインです。今回はその中心となる町、ヴィラフランカ・デル・ペネデス(Vilafranca del Penedés)のワイン博物館、VINSEUMを訪れました。 バルセロナからヴィラフランカ・デル・ペネデスまでは近郊電車で1時間10分ほど。VINSEUMは旧市街の中心に構えます。 このVINSEUMは以前から訪

スペインに根付くベルモット文化、レウスのベルモット博物館へ

ベルモットを定期的に飲んでいる人はいますか?日本ではあまり馴染みのないアルコール飲料かもしれませんが、スペインでは文化の一部として根付いています。 ベルモットとは?ベルモットは酒精強化ワインの一つ。酒精強化ワインとは、フォーティファイド・ワイン(fortified wine)とも呼ばれ、醸造過程でアルコール(酒精)を添加することでアルコール度数を高めたワインのことを意味します。ベルモットはヨモギなどのハーブやスパイスなどを配合し香りづけされた酒精強化ワインで、ベルモットの語

バルセロナで一番のパタタス・ブラバス!Bar Tomás de Sarrià

本場のパタタス・ブラバスとは?代表的なスペイン料理の1つ、パタタス・ブラバス。通常四角くカットして揚げたポテトにブラバソースというパプリカをベースにしたスパイシーなソースをかけて食されます。パエリアやアヒージョなどと並んで日本でも良く知られているスペイン料理かと思います。 スペイン東部のバレンシア州やカタルーニャ州、ムルシア州ではブラバソースにガーリック入りのマヨネーズであるアリオリソースを合わせて出されるところが多いそうで、実際バルセロナも大体ブラバソースとアリオリソー

魚介タパスを食べにミシュランガイド掲載店、Paco Meralgoへ

久々に魚の美味しいお店に行きたいと思い、どこがいいかなと思い調べて決めたアイシャンプラ地区にあるPaco Meralgo。たまに前を歩くといつも結構混んでいます。キッチンは昼から通しで開いているので、早い時間であればギリギリでも予約が取れるのが良いです。 18時半と早めの時間だったので席はまだちらほら開いていましたが、予約せずに来たグループは断られていました。バーテーブルとバースツールのみのカジュアルな雰囲気。 まずは一度食べてみたかったズッキーニの花の天ぷら。 衣はサ

ガウディのカサ・カルベットをディナーを食べながら優雅に堪能

建築家アントニ・ガウディといえば、サグラダ・ファミリア、カサ・ミラ、カサ・バトリョ、グエル公園などの有名な建築がありますが、彼の初期の作品で意外と知られていないのが、カサ・カルベット(Casa Calvet)。 ガウディ建築のカサ・カルベットとはカタルーニャ広場からも近くアクセスは抜群。ただ、意外と人通りが少なくわざわざ見に行く人もあまりいないよう。 素晴らしい建物ですが、バルセロナのこのエリアにはこのような装飾の建物が結構あるので、ガウディ作と言われないとそのまま通り過

スペインのバーガーキングで真っ白な中華バーガーを食べてみた!

バーガーキング(BK)の変わり種メニューといえば、日本の黒いバーガーなどを思い浮かべます。 海外のBKのキャンペーン・メニューと比べてみると日本のBKが「ビックリ」のダントツ。そんな日本のBKにインスパイアされたのか、ここスペインでも「びっくり」バーガーが出現しました。 その名もドラゴン・ダブル・チーズバーガーとドラゴン・クリスピー・チキン。 何と「カンフー・パンダ4」の映画の公開を記念したタイアップで、中華風バーガー。パンダのように白いバンズはスペインでBaoと呼ばれ

海外で進化する日本のGYOZA

欧米に限ったことではないであろう海外での餃子の人気。ここスペインでも餃子は随分定着してきていて、その人気をここで紹介します。 スペインの中国と韓国の餃子中華料理や韓国料理でも餃子はありますが、中国の餃子は中国では同じく饺子と書いて発音はチャオズ、韓国の餃子は恐らく饅頭と同じ語源のマンドゥ。 ところが、ここスペインの中華料理店や韓国料理店でもメニューには日本語の発音で「GYOZA」と書かれていることが多いです。 日本の餃子は中国の餃子が由来なのにも関わらず、日本の餃子がス

バルセロナでイスタンブールが本店のトルコ料理店、Ali Ocakbaşıへ

去年の秋に街を歩いていてオープニングのことを知ったAli Ocakbaşı。トルコのイスタンブールに何店か店を構えるモダンな雰囲気のグリル専門店。バルセロナは海外店ではアムステルダムに続いて二軒目だそう。 バルセロナはトルコのケバブ屋はたくさんあるものの、本格的なトルコ料理のお店がほとんどなく残念に思っていたところのオープニング。 数ヶ月くらい前から行きたいと思っていましたが、レビューをある程度読んでからと思い最近行ってきました。 モダンな雰囲気で、ライトにかかった白い

トルティーヤが美味しい昭和の雰囲気が漂うバル、Lalan's

バルセロナの美味しいトルティーヤ(スペイン風オムレツ)探し求めるシリーズの3回目です。前回はこちら。 今回は、旧市街からも比較的近いSan Antoni地区。San Antoni市場があることでも知られています。 新しいオシャレなバルやレストランが並ぶエリアもあるものの、どちらかといえば労働者階級や移民が多く住んでいるといった雰囲気です。 そのSan Antoni地区にあるLalan'sというバルにトルティーヤを求めて行ってきました。地元ガイドにトルティーヤの名店として

70年代ポップが映えるバルセロナのトルティーヤ店 Flash Flash

バルセロナで美味しいトルティーヤ(スペイン風オムレツ)を求めて有名店をめぐるシリーズ。 初回は、Galvany地区のMantequeries Pirenaiquesに行きました。 今回は同じくGalvany地区でも中心に近いFlash Flash。外観や内装が奇抜なので前から気になっていました。 Flash Flashの華麗なる歴史このお店は、写真家・広告マンのLeopoldo Pomésと彼の奥さんでモデルのKarin Leizが1970年にオープンしたトルティーヤ専