兄と妹と弟
寒いですね。寒いのも今日までということで週末には春らしい気候になるそうです。九州方面の方はお気の毒ですが、きたる気温上昇に向けて体調管理に充分ご注意くださいませ。
さてお天気とはまったく関係のないお話をひとつ。
兄と妹と弟という構成の兄妹がいて、仮に妹を主人公に据えた場合、「もしも兄と弟、同時に告白されたらどうするか」というひとつの疑念がふとわたしにわき起こりました。
設定として妹は兄と弟を「家族としては」同じくらい好きで、今までそういった目線で見ていたなかったため初めてそこで男と女として考え始めるのです。
友人のSちゃんがそういった家族構成なので尋ねてみたのです。
するとSちゃんは
「絶対ありえないし想像もできないけど、どっちか選べという話になったら兄とか弟とか関係なく性格で見るだろうから、その時点で性格の優劣がつく。だから同じくらい好きっていうのもありえない」
といいました。
兄と弟。どちらもそれぞれ違った魅力で素敵なふたりだったとしても結局「選ぶ」ということは苦しくても「優劣」をつけなければなりません。
わたしたちは他人へ向かっては無意識に「優劣」をつけるのに対し「優劣」をつけろと迫られるととたんに自分がえらく小さき者のように感じて優劣をつけることを拒みたくなります。
兄と弟は究極の選択であり、そしてあってはならないこととしてのパラドックスを感情的に生み出す舞台装置ではないかとわたしは思ったのです。
わたしには兄も弟もいませんので異性の家族というのは父だけになります。
ゆえに兄と弟がいる生活というのは憧れもありますから、創作するならば必ず美化する場面も多くあると予想されます。
Sちゃんいわく。
「お風呂入っている時に開けられてキャッ★みたいなのはない。なに開けてんねん、ふざけるな、しばくぞ」
が現実だそうです。
「きゃっ!お兄ちゃんふざけるのやめてよ~恥ずかしいって!はやくはやく!じろじろみないで~!」
「昔は一緒によく入ったよね。…ねえ、また一緒に入ろっか?」
はわたしのできすぎた妄想とのことです。