ガンプラがレモンケーキに化けた日。
先日、書いた記事
獲物はどこだ?「欠品」 猟犬化現象
さっそく、件の彼から連絡がありました。
「おもしろ、おかしく記事にしてくれてどうもありがとう」
「ああ」
「しかし、気に入らないことが一つある、言っていいか?」
「なんなりと」
「ギャンの箱絵写真が間違いですよ!」
「へ?」
あれほど探し回った新発売のガンプラ「ギャン」。
探し出すことに夢中で、箱絵まで良く見ていません。
まぁ、かなり特殊な機体のようだからと、適当に選んだ画像を掲載したところ。彼の検閲にひっかかったのでした。
彼曰く
「最初にアップした箱絵は8年ほど前に発売されたバージョンで、記事の時間軸と整合しないではないか。
これでは健全なnoteの読者にいらぬ誤解を与えかねない。
君の信頼にもかかわる。」
とのことで、さっそく、差し替え画像を送ってもらいました。
同じガンダム作品でも世界観や時代が異なるため、同系列のモビルスーツでも全く立ち位置が異なるらしいのです。
パラレルワールドとか、リブートってやつですかね?
「了解、このことも記事にしちゃいますよ」
「どうぞ」
ある日の晩、彼はふらっと私の家にやってきて
「藤沢に出張だった。この前は世話になったので、これで借りを返す」
と言い残して、紙袋を二つ差し出して帰っていきました。
こ、これはもしや・・・
葦の夏季限定商品
「湘南ハニーレモンではあ~りませんか?」
ああ、あまりの嬉しさに言葉がチャーリー浜になってしまいます。
らいせつ さんの記事に時々登場していた平塚の名店「葦」の銘菓「湘南ハニーレモン」を 食べたいと、ガンプラ探しの道すがら、こぼしたことを彼は覚えていてくれたのでした。
栞を読んでみると
「お召し上がりになる30分程前に、冷蔵庫で冷やしてからお召し上がりになりますと更に爽やかな美味しさをお楽しみいただけます」
とありましたので、ひとっ風呂浴びてから実食です。
みっちりと中身が詰まっているので、大きさの割には重さを感じます。
マドレーヌのようにほのかなレモン香がするのかな?
レモン味のカスタードでも入っているのかな?
と勝手に想像していましたが
「んふぅ~、濃い」
一口含みますと、濃厚なレモンの風味が鼻腔を駆け抜けます。
しっかり酸味もあります。
世の中にはこれより濃厚な風味のレモンケーキがあるかもしれませんが、いい塩梅にこさえて、飽きがこないように調整されているようにも感じました。
「も一個、いくかな~」
コーティングされたレモン砂糖もいい仕事をしていて、砂糖の微細な粒がシャリ感を、溶けた部分がやネットリ感をそれぞれ演出して、このシンプルなケーキの味わいに奥行きを与えています。
さらに、このケーキの良い所は賞味期間が1ケ月ほどあって、好きな時に楽しめるところがよろしいです。
クーラーボックスの中に放り込んで冷やしておいて、海辺のバカンスや炎天下の草刈りでお口に含めば、幸せ感とエネルギー補給が一度に満たされるんじゃないでしょうか?
要は食べるシーンを選ばないのです。
基本がしっかりしているので、どんな時でもキッチリ仕事をしてくれるお菓子なのです。
らいせつ さま、レモンケーキをご紹介いただきありがとうございます。
さて、太っ腹な彼が持ってきたもう一つの紙袋には・・・
同じく葦の生ケーキでした。
右上のサバランは今まで見たことない仕立て方で、私はさらにブランデーをどばどば染みこませたオトナ風味にアレンジして、ウヒャウヒャ言いながらいただきました。
所変われば洋菓子も変わる、新しいお店の開拓はいいものですね。
いやはや、持つべきものは友ですね。
それとも、情けは人のためならず?
どっちにしても
「生きててよかった」
と理屈なしかつ素直に実感できるところが、甘いものの良さであります。
情け・・・ってほどではないけど、
こんな風に形となって、実感する倖せが還ってくる。
・・・生きることって、そんなに悪くないですよ。