普段本を読まない自分が小説を読んでみた(6冊目『アルケミスト 夢を旅した少年』)
今回は世界的ベストセラーの洋書を読みました。
基本情報の記録
タイトル
アルケミスト 夢を旅した少年
著者
パウロ・コエーリョ
出版社
角川文庫
あらすじ
半飼いの少年サンチャゴは、その夜もまた同じ夢を見た。
一週間前にも見た、ピラミッドに宝物が隠されているという夢――。
少年は夢を信じ、飼っていた羊たちを売り、ひとりエジプトに向かって旅にでる。アンダルシアの平原を出て、砂漠を越え、不思議な老人や錬金術師の導きと、さまざまな出会いと別れをとおし、少年は人生の知恵を学んでいく。
「前兆に従うこと」「心の声を聞くこと」「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれること」――。
長い旅のあと、ようやくたどり着いたピラミッドで、少年を待ち受けていたものとは――。
人生の本当に大切なものを教えてくれる愛と勇気の物語。
読み終わって感じたこと
1988年に発表されたパウロ・コエーリョ氏の代表作ということ、世界的な大ベストセラーのいわゆる洋書ということなど、おおまかな事前情報を踏まえて読んでみましたが、なかなか難しく、面白みを感じられなかったというのが正直な想いです。
少年が旅をするので、出てくる場面や登場人物のパターンはいくつかありますが、どの場面においても理解できる部分がなく、何を言っているんだ?と常に疑問を浮かべたまま読み終えてしまいました。
この本と自分の考えや経験との関連性
考えや経験の関連性、書評云々ではない、何というか、この"とっつきにくさ"は何なんだろう?と思いました。
読み終わってすぐに、今まで読んでこられた方々のレビューを、特に低評価をつけているレビューをじっくりと見てみました。
一つ気になったのが、翻訳についてです。
正しい日本語を使うことに自信があるわけではないのですが、翻訳された文章を自分なりにわかりやすく認識するのに苦労したのと、どう理解すればいいのか結局わからない部分もありました。翻訳の点については共感した面もありました。
また、レビューにおいて"スピリチュアル"という単語も見受けられましたが、それが影響しているのかどうかは別としても、それを納得させる理由にせざるをえないくらいの印象を持ちました。
総合的な感想
あまりにも本を読んでこなかった不慣れさはもちろん、単なる理解力とは異なる解像度を高める術を自分は持っていないということがよくわかりました。
内容的に何がわからないのかがわからない状態に陥ってしまったようにも感じました。
夢をもつことや、動いてこそわかること、失敗を恐れないことなどが本質的なポイントのようですが、私にはもっと別のアプローチが必要であることが唯一わかったのではないかと思います。
情けないですが、自分はこの程度だということを認識した感じです。
今読んでいる本、感想予定の本など
『早朝始発の殺風景』『葉桜の季節に君を想うということ』『ツミデミック』『アリアドネの声』『俺ではない炎上』『正欲』『噂』『アルケミスト』
※今後読みたいものも含む
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